2017年08月13日
【紹介した作品の新刊発売情報】銀の匙 Silver Spoon 第14巻 他10作品
2017年8月14日〜8月20日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
信長のシェフ 第19巻 2017年8月16日発売
信長のシェフの過去記事
星野、目をつぶって。 第7巻 2017年8月17日発売
星野、目をつぶって。の過去記事
ジャジャ 第22巻 2017年8月18日発売
ジャジャ(Jyajya)の過去記事
らんま1/2 第15巻 2017年8月18日発売
らんま1/2の過去記事
BE BLUES!〜青になれ〜 第28巻 2017年8月18日発売
BE BLUES!〜青になれ〜の過去記事
柊様は自分を探している。 第5巻 2017年8月18日発売
柊様は自分を探している。の過去記事
銀の匙 Silver Spoon 第14巻 2017年8月18日発売
銀の匙 Silver Spoonの過去記事
ケンガンアシュラ 第21巻 2017年8月18日発売
ケンガンアシュラの過去記事
ワカコ酒 第9巻 2017年8月18日発売
ワカコ酒の過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
ランウェイで笑って 第01巻
著者:猪ノ谷言葉
掲載:週刊少年マガジン
2017年8月15日発売
↑ 申し訳ありません。発売日間違えて記載してしまいました。正しくは2017年9月15日発売。
パリ・コレクション――多くのモデルたちがそのランウェイで歩くことを目指すも、ほんのひと握りのトップモデルにしか参加が認められない世界で最も有名なファッションの祭典。
そんな輝く舞台に憧れを抱く女の子・藤戸千雪(ふじと ちゆき)。パリコレに出ることを夢見る彼女は小4時点で身長が158cmにまで達し、周囲から将来を有望視されていたが、そこから1cmも伸びることなく高校3年生を迎えることに。父の事務所からクビを言い渡されてもオーディションを受け続けていた千雪は、家庭の事情でデザイナーになる夢を諦めようとしていたクラスメイト・都村育人(つむら いくと)との出会いをきっかけに、改めて自分の夢と向き合い世界へ挑戦することを決意するのだった。
これは、藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語――。そして、都村育人がトップデザイナーに至るまでの物語でもある。
煌びやかなファッションの世界に飛び込み、モデルとして、デザイナーとして挑戦を始めた少女と少年の成長を描いた物語。
作者はマガメガ新人漫画賞において特別奨励賞(第93回、第94回)を受賞している新人漫画家・猪ノ谷言葉(いのや ことば)先生。
「ファッション」+「王道少年浪漫」ということで、少年誌では珍しいファッションというテーマを扱った新鮮な作品。これがなかなかどうして、1話からぐいぐい引き込んでくる王道の面白さがありました。
メインキャラクターは2人の高校生。
パリコレに憧れを抱く女子高生・藤戸千雪(ふじと ちゆき)。
小4で既に身長が158cmにまで達し、顔よしスタイルよしの将来を有望視されていたモデルの卵。パリコレ参加には最低でも175cmの高身長が欲しいと言われるなかで、このまま順調に成長すれば十分見込みはあると思われていました。だがしかし、まさかまさかのそこで成長ストップ。そこから1cmも伸びることなく高校3年生を迎え、周囲の諭す言葉を受け入れなかったことで父の事務所「ミルネージュ」もクビ。
それでも頑なに夢を諦めず「ミルネージュ」のオーディションを受け続ける千雪。その理由は、彼女の夢はパリコレに出ることだけではなく、父の事務所からパリで活躍するハイパーモデルになることだから。
で、その目標を彼女が再認識するきっかけとなったのが、もう1人のメインキャラである男子高校生の都村育人(つむら いくと)。
家が貧乏なので卒業したら就職しようと考えていた前髪ぱっつんの目立たない少年。母や妹たちのために夢だったファッションデザイナーも諦めようとしていた折、千雪のために作った服が注目を浴びたことで、彼女の父親からデザイナーとして勧誘を受けることになります。
大きな夢を持つも、目指すことすら困難という同じ境遇にいた2人の主人公。しかし、2人が出会ったことで、固く閉ざされていた夢への扉が開き始めることに・・・。
熱い展開で2人とも応援したくなる主人公なのが良いですね。
夢の達成に必要な才能に恵まれなくても、決して諦めない心と行動力を持っていた少女。片や生粋の苦労人であっても、確かな才能を持っていた少年。
この対比が面白いポイントでもあります。千雪は家庭環境に恵まれても才能には恵まれなかった子。育人は家庭環境には恵まれなくても才能には恵まれた子。
千雪は父親の事務所で活躍することを夢見て励んでいても、その父親の目は自分でなく才能溢れる育人へ向けられています。ちょっと複雑な関係ではありますが、これから2人の関係がどんな効果をもたらすことになるかは楽しみなところ。
才能と努力、挫折からの挑戦という王道展開、そして絵も抜群に上手く、導入1話としてはとても上手くまとまっていた内容でした。
ファッションに関して疎い私のような読者でも安心して読めるように、ページ横を使って“意外と皆が知らないファッション用語”という解説付きなのも好感持てました。
とにかく楽しみで仕方なく、今は期待しかない作品。早く1巻を読みたいです。
試し読みはマガメガさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
白星のギャロップ 第01巻
著者:西 連助
掲載:マンガワン
2017年8月18日発売
馬や乗馬と身近な環境で生まれ育った少年・森颯太(もり はやた)。巧みに馬を扱うことから、乗馬苑内でも騎手になることを勧められていたが、颯太は馬が好きで乗馬も楽しんでいながら、ある事情から競馬を嫌って拒んでいた。
母親とアパートで2人暮らしをしている颯太。2年前に倒れて以来、精神を病んでしまった母に代わってパートで働き、お給料と母子家庭手当て、僅かな貯金を切り崩して生活していた。しかし、その大切な母親が倒れ、そのまま帰らぬ人になってしまったことで、気力を失いかけていた颯太。そんなとき、葬式に来ていた祖父から今まで知らなかった衝撃の事実を知らされることに・・・。
騎手になるこを決意した颯太。彼の目的は、トップジョッキーとして活躍する藤宮将二(ふじみや しょうじ)を倒し、その座から引き摺り下ろすため――。
競馬を憎む主人公をはじめとしたジョッキーを目指す少年たちの青春群像劇。
作者はたぶん新人漫画家の西連助(にし れんすけ)先生。
ギャンブルとしての面が強い競馬漫画ではなく、「ジョッキー」を志す少年たちの成長と青春を描いた作品。ただ、最初は爽やかな青春スポーツ系のノリになるのかと思っていたら、主人公のジョッキーになる目的がまさかの復讐ときました。
主人公の少年・森颯太はちょっとクールな性格のしっかり者。乗馬苑内では特に秀でた才能に恵まれながらも、競馬を嫌っていたのでジョッキーになるつもりはありませんでした。それもそのはず、元は明るかったシングルマザーの母親がパート先で倒れてしまい、それからは精神を病んで外へ出ることもなくなり、ただひたすら競馬番組ばかりを狂ったように見続けていたから。
颯太は馬も乗馬も好きだけど、こと競馬に関してはそんな悪い印象しか持っていませんでした。嫌いになるのも当然。
ある日、家に帰ると倒れていた母親を見つけ、慌てて隣人が救急車を呼ぶも、苦しみながらも競馬を見たいと颯太に願い、そのまま息を引き取ってしまいました。
何が母にそうまでさせたのか分からない颯太は失意の中にいたのですが、葬式に来ていた祖父から衝撃の事実を聞かされ、嫌っていた競馬を、そして母が拘っていたあるトップジョッキーを深く憎むようになり、復讐のために自分もジョッキーへの道を歩く決意をしました。
競馬漫画の主人公というのは、馬が好き、あるいは憧れのジョッキーがいるなど、比較的爽やかでキラキラした動機からその世界に飛び込むことが多いと思います。それが、この作品では誰かを引きずり下ろすという復讐心から。とても濃いドラマになる気がしてなりません。
基本的には主人公がとても良い子なだけに、応援して良いものかは悩みどころ。ただ、その行き場のない思いが原動力になるのなら、歩き出す動機としては絶対に悪いとは言えませんし、先ほども書いた通り根が良い子なので、騎手学校での仲間たちとの生活を通して良い方向に浄化されると願いたくなります。
競馬やジョッキーに興味がある人なら特に楽しめそうです。騎手学校の裏側を覗けそうですし、主人公は若干ダーク方面に傾きつつありますが、爽やかな成長物語になるんだと思います。ちょっと新鮮だったので楽しみですね。
試し読みは裏サンデーさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
信長のシェフ 第19巻 2017年8月16日発売
信長のシェフの過去記事
星野、目をつぶって。 第7巻 2017年8月17日発売
星野、目をつぶって。の過去記事
ジャジャ 第22巻 2017年8月18日発売
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らんま1/2 第15巻 2017年8月18日発売
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BE BLUES!〜青になれ〜 第28巻 2017年8月18日発売
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柊様は自分を探している。 第5巻 2017年8月18日発売
柊様は自分を探している。の過去記事
銀の匙 Silver Spoon 第14巻 2017年8月18日発売
銀の匙 Silver Spoonの過去記事
ケンガンアシュラ 第21巻 2017年8月18日発売
ケンガンアシュラの過去記事
ワカコ酒 第9巻 2017年8月18日発売
ワカコ酒の過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
ランウェイで笑って 第01巻
著者:猪ノ谷言葉
掲載:週刊少年マガジン
2017年8月15日発売
↑ 申し訳ありません。発売日間違えて記載してしまいました。正しくは2017年9月15日発売。
パリ・コレクション――多くのモデルたちがそのランウェイで歩くことを目指すも、ほんのひと握りのトップモデルにしか参加が認められない世界で最も有名なファッションの祭典。
そんな輝く舞台に憧れを抱く女の子・藤戸千雪(ふじと ちゆき)。パリコレに出ることを夢見る彼女は小4時点で身長が158cmにまで達し、周囲から将来を有望視されていたが、そこから1cmも伸びることなく高校3年生を迎えることに。父の事務所からクビを言い渡されてもオーディションを受け続けていた千雪は、家庭の事情でデザイナーになる夢を諦めようとしていたクラスメイト・都村育人(つむら いくと)との出会いをきっかけに、改めて自分の夢と向き合い世界へ挑戦することを決意するのだった。
これは、藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語――。そして、都村育人がトップデザイナーに至るまでの物語でもある。
煌びやかなファッションの世界に飛び込み、モデルとして、デザイナーとして挑戦を始めた少女と少年の成長を描いた物語。
作者はマガメガ新人漫画賞において特別奨励賞(第93回、第94回)を受賞している新人漫画家・猪ノ谷言葉(いのや ことば)先生。
「ファッション」+「王道少年浪漫」ということで、少年誌では珍しいファッションというテーマを扱った新鮮な作品。これがなかなかどうして、1話からぐいぐい引き込んでくる王道の面白さがありました。
メインキャラクターは2人の高校生。
パリコレに憧れを抱く女子高生・藤戸千雪(ふじと ちゆき)。
小4で既に身長が158cmにまで達し、顔よしスタイルよしの将来を有望視されていたモデルの卵。パリコレ参加には最低でも175cmの高身長が欲しいと言われるなかで、このまま順調に成長すれば十分見込みはあると思われていました。だがしかし、まさかまさかのそこで成長ストップ。そこから1cmも伸びることなく高校3年生を迎え、周囲の諭す言葉を受け入れなかったことで父の事務所「ミルネージュ」もクビ。
それでも頑なに夢を諦めず「ミルネージュ」のオーディションを受け続ける千雪。その理由は、彼女の夢はパリコレに出ることだけではなく、父の事務所からパリで活躍するハイパーモデルになることだから。
で、その目標を彼女が再認識するきっかけとなったのが、もう1人のメインキャラである男子高校生の都村育人(つむら いくと)。
家が貧乏なので卒業したら就職しようと考えていた前髪ぱっつんの目立たない少年。母や妹たちのために夢だったファッションデザイナーも諦めようとしていた折、千雪のために作った服が注目を浴びたことで、彼女の父親からデザイナーとして勧誘を受けることになります。
大きな夢を持つも、目指すことすら困難という同じ境遇にいた2人の主人公。しかし、2人が出会ったことで、固く閉ざされていた夢への扉が開き始めることに・・・。
熱い展開で2人とも応援したくなる主人公なのが良いですね。
夢の達成に必要な才能に恵まれなくても、決して諦めない心と行動力を持っていた少女。片や生粋の苦労人であっても、確かな才能を持っていた少年。
この対比が面白いポイントでもあります。千雪は家庭環境に恵まれても才能には恵まれなかった子。育人は家庭環境には恵まれなくても才能には恵まれた子。
千雪は父親の事務所で活躍することを夢見て励んでいても、その父親の目は自分でなく才能溢れる育人へ向けられています。ちょっと複雑な関係ではありますが、これから2人の関係がどんな効果をもたらすことになるかは楽しみなところ。
才能と努力、挫折からの挑戦という王道展開、そして絵も抜群に上手く、導入1話としてはとても上手くまとまっていた内容でした。
ファッションに関して疎い私のような読者でも安心して読めるように、ページ横を使って“意外と皆が知らないファッション用語”という解説付きなのも好感持てました。
とにかく楽しみで仕方なく、今は期待しかない作品。早く1巻を読みたいです。
試し読みはマガメガさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
白星のギャロップ 第01巻
著者:西 連助
掲載:マンガワン
2017年8月18日発売
馬や乗馬と身近な環境で生まれ育った少年・森颯太(もり はやた)。巧みに馬を扱うことから、乗馬苑内でも騎手になることを勧められていたが、颯太は馬が好きで乗馬も楽しんでいながら、ある事情から競馬を嫌って拒んでいた。
母親とアパートで2人暮らしをしている颯太。2年前に倒れて以来、精神を病んでしまった母に代わってパートで働き、お給料と母子家庭手当て、僅かな貯金を切り崩して生活していた。しかし、その大切な母親が倒れ、そのまま帰らぬ人になってしまったことで、気力を失いかけていた颯太。そんなとき、葬式に来ていた祖父から今まで知らなかった衝撃の事実を知らされることに・・・。
騎手になるこを決意した颯太。彼の目的は、トップジョッキーとして活躍する藤宮将二(ふじみや しょうじ)を倒し、その座から引き摺り下ろすため――。
競馬を憎む主人公をはじめとしたジョッキーを目指す少年たちの青春群像劇。
作者はたぶん新人漫画家の西連助(にし れんすけ)先生。
ギャンブルとしての面が強い競馬漫画ではなく、「ジョッキー」を志す少年たちの成長と青春を描いた作品。ただ、最初は爽やかな青春スポーツ系のノリになるのかと思っていたら、主人公のジョッキーになる目的がまさかの復讐ときました。
主人公の少年・森颯太はちょっとクールな性格のしっかり者。乗馬苑内では特に秀でた才能に恵まれながらも、競馬を嫌っていたのでジョッキーになるつもりはありませんでした。それもそのはず、元は明るかったシングルマザーの母親がパート先で倒れてしまい、それからは精神を病んで外へ出ることもなくなり、ただひたすら競馬番組ばかりを狂ったように見続けていたから。
颯太は馬も乗馬も好きだけど、こと競馬に関してはそんな悪い印象しか持っていませんでした。嫌いになるのも当然。
ある日、家に帰ると倒れていた母親を見つけ、慌てて隣人が救急車を呼ぶも、苦しみながらも競馬を見たいと颯太に願い、そのまま息を引き取ってしまいました。
何が母にそうまでさせたのか分からない颯太は失意の中にいたのですが、葬式に来ていた祖父から衝撃の事実を聞かされ、嫌っていた競馬を、そして母が拘っていたあるトップジョッキーを深く憎むようになり、復讐のために自分もジョッキーへの道を歩く決意をしました。
競馬漫画の主人公というのは、馬が好き、あるいは憧れのジョッキーがいるなど、比較的爽やかでキラキラした動機からその世界に飛び込むことが多いと思います。それが、この作品では誰かを引きずり下ろすという復讐心から。とても濃いドラマになる気がしてなりません。
基本的には主人公がとても良い子なだけに、応援して良いものかは悩みどころ。ただ、その行き場のない思いが原動力になるのなら、歩き出す動機としては絶対に悪いとは言えませんし、先ほども書いた通り根が良い子なので、騎手学校での仲間たちとの生活を通して良い方向に浄化されると願いたくなります。
競馬やジョッキーに興味がある人なら特に楽しめそうです。騎手学校の裏側を覗けそうですし、主人公は若干ダーク方面に傾きつつありますが、爽やかな成長物語になるんだと思います。ちょっと新鮮だったので楽しみですね。
試し読みは裏サンデーさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
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