2016年11月22日
漫画『星野、目をつぶって。』1巻の感想とあらすじ
『星野、目をつぶって。』1巻の感想。
星野、目をつぶって。
著者:永椎 晃平
掲載:コミックZERO-SUM
1巻発売日:2016年7月15日
根暗で冴えない美術部員の小早川は、休み時間になると寝たフリをするなど、周囲とはなるべく関わらないように過ごす日陰者。そのため、クラスメイトにすら名前を憶えてもらえず、リア充に対しては口悪く悪態をつくばかり。さらに、ギャル系クラスメイトの星野海咲に辛辣な言葉を投げかけられると、怒りを爆発させながら一心不乱に「ムカつく奴の似顔絵」を描くというストレス解消法を実行する小早川だった。
ある日の夕暮れ時、小早川は水で化粧が落ちてしまった星野の素顔を目撃したことで、彼女の誰にも知られたくない秘密を知ることになる。その出来事がきっかけとなり、なぜかメイクが苦手な星野さんの化粧を小早川が担うことになり、彼女の秘密を守るための奮闘が始まった。
ギャルメイクを落とすと素朴な素顔になってしまうクラスメートの秘密を知ってしまった少年が、不器用な彼女に代わってメイクをすることになり、秘密を守るために奮闘する中で少しずつ距離を縮めていく話。
化粧を軸としたラブコメ漫画です。絵が得意な少年が化粧下手な少女のメイクを担当するという特殊な設定でありながら、話の流れ自体は王道でベタなラブコメ。試し読みの1話が面白かったので1巻読んでみました。
タイトルと冒頭での「星野、目をつぶって」というセリフから、甘酸っぱい光景を想像してましたが、メイクをするから目を瞑ってという意味だったんですね。見事に騙されてしまったわけですが、最初に想像した展開も将来的には十分ありえるのではないかと思っております。
星野さんはメイク有り無しでの振り幅が非常に大きく、顔だけ比べると同一人物には見えない全く別人のような容貌になってしまいます。メイク有りではイケイケのギャル風女子、メイク無しでは素朴な親しみやすい女の子。本人はすっぴんを嫌がりますけど、どちらも可愛いことに変わりはなく、それぞれ違った魅力があるので、これは好みの問題でしょうね。むしろ、このギャップにハートを鷲掴みされそうです。
なぜ星野さんが小早川にメイクをしてもらうことになったのかというと、これまでは年の離れた幼馴染のお姉さん・弓削先生が彼女のメイクを毎日やってくれていたんですが、多忙になったことで誰かの化粧にまで手が回らなくなったため、星野さんの秘密を知る人物であり、尚且つ器用な小早川に白羽の矢が刺さったというのが経緯です。
「そもそも自分でやりなよ。」と思われるかもしれませんが、彼女のメイク技術はちょっと苦手とかいうレベルではなく、練習を重ねても壊滅的な不器用は改善されず、その出来栄えは見る者に叫びたくなるほどの恐怖を与える酷さ。完全にホラーでしたね・・・。
小早川はリア充グループにいる星野とは正反対。人と馴れ合うことはせず、クラスメートの呼びかけにも寝たふりでスルーするなど、同類のスラスメイト以外とは言葉を交わすことさえしない根暗キャラ。秘密を知ったとは言え本来なら星野さんは最も苦手としているタイプではありますが、彼女の必死な思いと覚悟を聞いたことでメイク担当を承諾しました。
手先が器用で絵は非常に上手いものの、小早川自身にメイクの経験もスキルもなく、当然ながら失敗ばかり。ですが、最初はあれほど嫌がっていたにも関わらず、律儀にも自宅でメイクの練習を積んでいるようです。この辺りはさすが主人公というべきか、話しが進むにつれ好感度を増してきますね。
作品の全体的な雰囲気は明るめですが、星野さんのメイクなしで友人と接することへの不安や、今後メインキャラになっていくと思われる松方さんのいじめ問題など、結構重いシリアスな話も含まれています。
特に面白いのは星野さんと小早川のやりとりですね。なかなか上手くできない小早川のヘンテコなメイク、それにつっこむ星野さん。単純なやりとりだけど笑えました。
星野さんの正義感溢れる行動、メイク顔と素顔を使い分けてピンチを乗り越える展開も面白いです。メイクを落とせば友人にすらバレないという特性を生かし、松方さんをいじめグループから助けに行ったり、自分のピンチを素顔でごますなど、彼女の起こす行動一つ一つが魅力的で面白い。1度素顔になってしまうと元に戻せなくなり、さらに困った状況に陥ってしまうところも笑えました。今後、小早川のメイク技術が上達したらさらに面白くなりそうですね。
キャラ同士の掛け合いは面白く、テンポよく進む話は読みやすいです。絵も綺麗で見やすい。小早川の特殊なヘンテlコメイクには笑わせてもらえ、星野さんの見た目と性格のギャップは可愛いかったですね。
ありのままの女性の方が素敵だと思っていましたが、大変でしょうけど時間をかけて施したメイクや着飾った格好からは勇気や自信も感じられ、素顔とは違った魅力があるのだと改めて教えてもらえました。
【eBookJapan】 星野、目をつぶって。
↑無料で立ち読みできます
星野、目をつぶって。
著者:永椎 晃平
掲載:コミックZERO-SUM
1巻発売日:2016年7月15日
根暗で冴えない美術部員の小早川は、休み時間になると寝たフリをするなど、周囲とはなるべく関わらないように過ごす日陰者。そのため、クラスメイトにすら名前を憶えてもらえず、リア充に対しては口悪く悪態をつくばかり。さらに、ギャル系クラスメイトの星野海咲に辛辣な言葉を投げかけられると、怒りを爆発させながら一心不乱に「ムカつく奴の似顔絵」を描くというストレス解消法を実行する小早川だった。
ある日の夕暮れ時、小早川は水で化粧が落ちてしまった星野の素顔を目撃したことで、彼女の誰にも知られたくない秘密を知ることになる。その出来事がきっかけとなり、なぜかメイクが苦手な星野さんの化粧を小早川が担うことになり、彼女の秘密を守るための奮闘が始まった。
ギャルメイクを落とすと素朴な素顔になってしまうクラスメートの秘密を知ってしまった少年が、不器用な彼女に代わってメイクをすることになり、秘密を守るために奮闘する中で少しずつ距離を縮めていく話。
化粧を軸としたラブコメ漫画です。絵が得意な少年が化粧下手な少女のメイクを担当するという特殊な設定でありながら、話の流れ自体は王道でベタなラブコメ。試し読みの1話が面白かったので1巻読んでみました。
タイトルと冒頭での「星野、目をつぶって」というセリフから、甘酸っぱい光景を想像してましたが、メイクをするから目を瞑ってという意味だったんですね。見事に騙されてしまったわけですが、最初に想像した展開も将来的には十分ありえるのではないかと思っております。
星野さんはメイク有り無しでの振り幅が非常に大きく、顔だけ比べると同一人物には見えない全く別人のような容貌になってしまいます。メイク有りではイケイケのギャル風女子、メイク無しでは素朴な親しみやすい女の子。本人はすっぴんを嫌がりますけど、どちらも可愛いことに変わりはなく、それぞれ違った魅力があるので、これは好みの問題でしょうね。むしろ、このギャップにハートを鷲掴みされそうです。
なぜ星野さんが小早川にメイクをしてもらうことになったのかというと、これまでは年の離れた幼馴染のお姉さん・弓削先生が彼女のメイクを毎日やってくれていたんですが、多忙になったことで誰かの化粧にまで手が回らなくなったため、星野さんの秘密を知る人物であり、尚且つ器用な小早川に白羽の矢が刺さったというのが経緯です。
「そもそも自分でやりなよ。」と思われるかもしれませんが、彼女のメイク技術はちょっと苦手とかいうレベルではなく、練習を重ねても壊滅的な不器用は改善されず、その出来栄えは見る者に叫びたくなるほどの恐怖を与える酷さ。完全にホラーでしたね・・・。
小早川はリア充グループにいる星野とは正反対。人と馴れ合うことはせず、クラスメートの呼びかけにも寝たふりでスルーするなど、同類のスラスメイト以外とは言葉を交わすことさえしない根暗キャラ。秘密を知ったとは言え本来なら星野さんは最も苦手としているタイプではありますが、彼女の必死な思いと覚悟を聞いたことでメイク担当を承諾しました。
手先が器用で絵は非常に上手いものの、小早川自身にメイクの経験もスキルもなく、当然ながら失敗ばかり。ですが、最初はあれほど嫌がっていたにも関わらず、律儀にも自宅でメイクの練習を積んでいるようです。この辺りはさすが主人公というべきか、話しが進むにつれ好感度を増してきますね。
作品の全体的な雰囲気は明るめですが、星野さんのメイクなしで友人と接することへの不安や、今後メインキャラになっていくと思われる松方さんのいじめ問題など、結構重いシリアスな話も含まれています。
特に面白いのは星野さんと小早川のやりとりですね。なかなか上手くできない小早川のヘンテコなメイク、それにつっこむ星野さん。単純なやりとりだけど笑えました。
星野さんの正義感溢れる行動、メイク顔と素顔を使い分けてピンチを乗り越える展開も面白いです。メイクを落とせば友人にすらバレないという特性を生かし、松方さんをいじめグループから助けに行ったり、自分のピンチを素顔でごますなど、彼女の起こす行動一つ一つが魅力的で面白い。1度素顔になってしまうと元に戻せなくなり、さらに困った状況に陥ってしまうところも笑えました。今後、小早川のメイク技術が上達したらさらに面白くなりそうですね。
キャラ同士の掛け合いは面白く、テンポよく進む話は読みやすいです。絵も綺麗で見やすい。小早川の特殊なヘンテlコメイクには笑わせてもらえ、星野さんの見た目と性格のギャップは可愛いかったですね。
ありのままの女性の方が素敵だと思っていましたが、大変でしょうけど時間をかけて施したメイクや着飾った格好からは勇気や自信も感じられ、素顔とは違った魅力があるのだと改めて教えてもらえました。
【eBookJapan】 星野、目をつぶって。
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