2018年03月14日
漫画『熱帯魚は雪に焦がれる』1巻の感想とあらすじ
『熱帯魚は雪に焦がれる』1巻の感想。
熱帯魚は雪に焦がれる
著者:萩埜 まこと
掲載:電撃マオウ
1巻発売日:2017年12月26日
父の海外転勤が決まったことから、叔母の家に預けられることになり、東京から海辺の田舎町に引っ越してきた女子高生の天野小夏(あまの こなつ)。
これから通う七浜高校の前を通りかかると、休日にも関わらずなにやら賑やかな様子。なんとなく覗いてみると、校内では月に一度だけの水族館が開かれていた。半ば強引に入館させられた小夏は、見慣れないものばかりのこの場所で、水族館部に所属する先輩女子部員の帆波小雪(ほなみ こゆき)と出会う。
なかなか新しい生活に馴染めず、寂しさを感じていた小夏。そして、小雪もまた周囲から高嶺の花として特別視されることに、息苦しさと空虚感を抱えていた。
お互いの孤独な心に触れ、惹かれ合っていく小夏と小雪。小夏がひとり部員だった水族館部への入部を決め、小雪と同じ時間を共有するようになったことで、距離を縮めていくふたりは――。
海辺の高校で出会った孤独を抱える2人の女子高生が、水族館部での活動や学校生活を一緒に送るなかで、徐々にひかれ合っていく姿を描いた物語。
ガールズシップ・ストーリー。帯での謳い文句は「傍にいてほしいのは、誰ですか。その人を、なんと呼びますか。」月刊誌「電撃マオウ」の2017年8月号から連載開始。
作者は「第23回 電撃コミック大賞」において金賞を受賞した漫画家・萩埜 まこと(はぎの まこと)先生。
みなさん百合を楽しんでますか?もちろん花のことではなく、女の子と女の子の恋愛の方です。私はオタとまではいかなくとも、このブログでもちょくちょく紹介してきた通り、百合は好きなジャンル。
特に最近好んで読んでいるのは、恋愛とも友情ともとれそうな百合モノ。まあ、ガッツリ恋愛してないと百合とは認めない人も多くいると思いますけど、私の場合その辺りの境界線は緩いので。むしろ、そういった関係を描いた作品の方が、妄想を膨らませる楽しみは大きいと思ってます
ストレートに恋愛感情を表現することなく、それ恋愛なの?友情なの?憧れなの?と、そのどれにも解釈できそうな曖昧さによって、なんとも言えない甘酸っぱい空気に浸ることができ、めっちゃ萌えます。
そういったことで本日は、孤独だった2人の女子高生が徐々に惹かれ合っていく様子を描く、『熱帯魚は雪に焦がれる』という漫画を紹介させていただきます。
まずは簡単に内容を説明。東京から田舎に引っ越してきたばかりでまだ学校に馴染めずにいた女の子と、高嶺の花として扱われることに寂しさを感じていた女の子が、水族館部という珍しい部活動での付き合いを通して、お互いのことを知り、少しずつ惹かれ合っていくお話。
「マジメな不器用少女」×「心配性な強がり少女」の交流を綴った百合風味のガールミーツガールです。コミック本や公式の紹介文とかを見ると、ガッツリ百合してる作品のように思えますけど、1巻はまだ百合未満といった感じでのゆったりスタート。
それと、高校の「水族館部」という斬新な設定を軸にした作品なのですが、実はこれ愛媛県大洲市に実在している長浜高校水族館部をモデルにしているそうです。
舞台は愛媛県の海辺の田舎町にある七浜高校。父親の海外赴任のため、叔母の家にひとり預けられることになった1年生の天野小夏(あまの こなつ)が、転校先の学校で「水族館部」に所属する先輩・帆波小雪(ほなみ こゆき)と出会ったところから物語は始まります。
主人公のひとりである小夏は、父親を心配させまいと強がって元気にふるまってはいても、転校して来たばかりでまだクラスには馴染めず、友達もいない環境に少し寂しさを感じています。
小夏のひとつうえの先輩である小雪は、学校では優等生・高嶺の花と思われてる人気者でありながらも、そのイメージ通りに振る舞うことには息苦しさもあり、同級生と距離のあることに寂しさを感じていました。
そんな2人の出会いは、心に積もった雪が溶けていくかのような変化をもたらすことに。小夏は父親譲りの心配性なこともあって、相手の反応をよく観察しています。心の機微にも敏感なので、小雪のふとした様子から、彼女は人気者でありながら実は孤立していることにも気がつきます。
それゆえ、ありのままの自分を見てくれる小夏の言葉は、小雪の心を大きく奮わせることになり、小雪の中で小夏の存在がどんどん大きくなっていくんですね。
ひとりしかいなかった水族館部に小夏が入部してくれたときには、喜びのあまり心が浮き足だち、「また明日ね」が会心の一撃となったようで、押し隠せない嬉しい感情が溢れて見事なニンマリ顔に。ずっと孤独だった反動もあってか、自分でも「どうしちゃったんだろう」と悩むぐらい、頭の中は彼女のことでいっぱいの様子です。
同じ部活になったことによって時間を共有することが増えた小夏と小雪。相手のいろいろな面を知っていくにつれ、2人の距離は縮まり、互いに惹かれ合っていきます。果たしてこの2人の関係はどうなっていくのか・・・。
今回は、学校に馴染めずにいた転校生の後輩と、高嶺の花と思われて孤立気味だった先輩の、2人の女の子が部活動を通して関係を深めていく、『熱帯魚は雪に焦がれる』1巻の紹介でした。
田舎のまったりした空気感の中で紡がれていく小夏と小雪の関係は、水槽の中にいるような息苦しさも少しありながら、2人から可愛らしいピュアな反応を見ることができ、雰囲気はとても爽やかです。
特に、あまりスキンシップに慣れていない小雪の反応がいちいち可愛いため、見ている私も恥ずかしくなってきます。小夏のことで一喜一憂する彼女の姿に顔のニヤニヤも止まりません。
タイトルから察するに、最初は「熱帯魚=小夏」が「雪=小雪」に焦がれると思っていたのですけど、むしろ逆?何の感情なのかは今の段階だと曖昧とはいえ、小雪の方が小夏への想いを募らせていってるように見えました。まあ何にせよ、熱帯魚と雪のように、正反対の2人が惹かれ合っていくというのは良いものです。激しく萌えますね。
小雪のラストに見せた行動の意図など、これからどうなっていくのか非常に気になります。さらに友情を築いていくのか、それとも恋に発展することになるのか、深まっていく2人の関係から目が放せません。
【eBookJapan】 熱帯魚は雪に焦がれる
↑登録不要で試し読みできます
熱帯魚は雪に焦がれる
著者:萩埜 まこと
掲載:電撃マオウ
1巻発売日:2017年12月26日
あらすじ・概要
父の海外転勤が決まったことから、叔母の家に預けられることになり、東京から海辺の田舎町に引っ越してきた女子高生の天野小夏(あまの こなつ)。
これから通う七浜高校の前を通りかかると、休日にも関わらずなにやら賑やかな様子。なんとなく覗いてみると、校内では月に一度だけの水族館が開かれていた。半ば強引に入館させられた小夏は、見慣れないものばかりのこの場所で、水族館部に所属する先輩女子部員の帆波小雪(ほなみ こゆき)と出会う。
なかなか新しい生活に馴染めず、寂しさを感じていた小夏。そして、小雪もまた周囲から高嶺の花として特別視されることに、息苦しさと空虚感を抱えていた。
お互いの孤独な心に触れ、惹かれ合っていく小夏と小雪。小夏がひとり部員だった水族館部への入部を決め、小雪と同じ時間を共有するようになったことで、距離を縮めていくふたりは――。
海辺の高校で出会った孤独を抱える2人の女子高生が、水族館部での活動や学校生活を一緒に送るなかで、徐々にひかれ合っていく姿を描いた物語。
ガールズシップ・ストーリー。帯での謳い文句は「傍にいてほしいのは、誰ですか。その人を、なんと呼びますか。」月刊誌「電撃マオウ」の2017年8月号から連載開始。
作者は「第23回 電撃コミック大賞」において金賞を受賞した漫画家・萩埜 まこと(はぎの まこと)先生。
紹介・感想
みなさん百合を楽しんでますか?もちろん花のことではなく、女の子と女の子の恋愛の方です。私はオタとまではいかなくとも、このブログでもちょくちょく紹介してきた通り、百合は好きなジャンル。
特に最近好んで読んでいるのは、恋愛とも友情ともとれそうな百合モノ。まあ、ガッツリ恋愛してないと百合とは認めない人も多くいると思いますけど、私の場合その辺りの境界線は緩いので。むしろ、そういった関係を描いた作品の方が、妄想を膨らませる楽しみは大きいと思ってます
ストレートに恋愛感情を表現することなく、それ恋愛なの?友情なの?憧れなの?と、そのどれにも解釈できそうな曖昧さによって、なんとも言えない甘酸っぱい空気に浸ることができ、めっちゃ萌えます。
そういったことで本日は、孤独だった2人の女子高生が徐々に惹かれ合っていく様子を描く、『熱帯魚は雪に焦がれる』という漫画を紹介させていただきます。
まずは簡単に内容を説明。東京から田舎に引っ越してきたばかりでまだ学校に馴染めずにいた女の子と、高嶺の花として扱われることに寂しさを感じていた女の子が、水族館部という珍しい部活動での付き合いを通して、お互いのことを知り、少しずつ惹かれ合っていくお話。
「マジメな不器用少女」×「心配性な強がり少女」の交流を綴った百合風味のガールミーツガールです。コミック本や公式の紹介文とかを見ると、ガッツリ百合してる作品のように思えますけど、1巻はまだ百合未満といった感じでのゆったりスタート。
それと、高校の「水族館部」という斬新な設定を軸にした作品なのですが、実はこれ愛媛県大洲市に実在している長浜高校水族館部をモデルにしているそうです。
舞台は愛媛県の海辺の田舎町にある七浜高校。父親の海外赴任のため、叔母の家にひとり預けられることになった1年生の天野小夏(あまの こなつ)が、転校先の学校で「水族館部」に所属する先輩・帆波小雪(ほなみ こゆき)と出会ったところから物語は始まります。
主人公のひとりである小夏は、父親を心配させまいと強がって元気にふるまってはいても、転校して来たばかりでまだクラスには馴染めず、友達もいない環境に少し寂しさを感じています。
小夏のひとつうえの先輩である小雪は、学校では優等生・高嶺の花と思われてる人気者でありながらも、そのイメージ通りに振る舞うことには息苦しさもあり、同級生と距離のあることに寂しさを感じていました。
そんな2人の出会いは、心に積もった雪が溶けていくかのような変化をもたらすことに。小夏は父親譲りの心配性なこともあって、相手の反応をよく観察しています。心の機微にも敏感なので、小雪のふとした様子から、彼女は人気者でありながら実は孤立していることにも気がつきます。
それゆえ、ありのままの自分を見てくれる小夏の言葉は、小雪の心を大きく奮わせることになり、小雪の中で小夏の存在がどんどん大きくなっていくんですね。
ひとりしかいなかった水族館部に小夏が入部してくれたときには、喜びのあまり心が浮き足だち、「また明日ね」が会心の一撃となったようで、押し隠せない嬉しい感情が溢れて見事なニンマリ顔に。ずっと孤独だった反動もあってか、自分でも「どうしちゃったんだろう」と悩むぐらい、頭の中は彼女のことでいっぱいの様子です。
同じ部活になったことによって時間を共有することが増えた小夏と小雪。相手のいろいろな面を知っていくにつれ、2人の距離は縮まり、互いに惹かれ合っていきます。果たしてこの2人の関係はどうなっていくのか・・・。
締めにだらっと
今回は、学校に馴染めずにいた転校生の後輩と、高嶺の花と思われて孤立気味だった先輩の、2人の女の子が部活動を通して関係を深めていく、『熱帯魚は雪に焦がれる』1巻の紹介でした。
田舎のまったりした空気感の中で紡がれていく小夏と小雪の関係は、水槽の中にいるような息苦しさも少しありながら、2人から可愛らしいピュアな反応を見ることができ、雰囲気はとても爽やかです。
特に、あまりスキンシップに慣れていない小雪の反応がいちいち可愛いため、見ている私も恥ずかしくなってきます。小夏のことで一喜一憂する彼女の姿に顔のニヤニヤも止まりません。
タイトルから察するに、最初は「熱帯魚=小夏」が「雪=小雪」に焦がれると思っていたのですけど、むしろ逆?何の感情なのかは今の段階だと曖昧とはいえ、小雪の方が小夏への想いを募らせていってるように見えました。まあ何にせよ、熱帯魚と雪のように、正反対の2人が惹かれ合っていくというのは良いものです。激しく萌えますね。
小雪のラストに見せた行動の意図など、これからどうなっていくのか非常に気になります。さらに友情を築いていくのか、それとも恋に発展することになるのか、深まっていく2人の関係から目が放せません。
【eBookJapan】 熱帯魚は雪に焦がれる
↑登録不要で試し読みできます
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7434454
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック