2018年03月30日
漫画『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』1巻の感想とあらすじ
『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』1巻の感想。
タイトル:ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科
著者:せきはん
掲載:コミックNewtype
1巻発売日:2018年2月10日
本州から20キロ沖、四つ輪島につくられた私立四ツ輪女子学院。本校があるその島と、橋で繋がるかもめ島には、ガラパゴスと呼ばれる絶滅危惧車学科、通称「絶車科」がある。
現代では絶滅危惧となった昭和の旧車をレストア(再生)する絶車科。ここに通う1年生の百瀬莉子(ももせ りこ)は、同級生の柚(ゆず)、やよい、乃ノ香(ののか)たちと一緒に、学園生活を楽しく送りながら、旧車のメンテナンス技術を学んでいた。
ちいさな島にある懐かしき昭和。ここは、古い車たちの楽園。莉子たち絶車科の生徒は、古いクルマをレストアすると共に、クルマに込まられたユーザーの思い出も再生していく。
懐かしき昭和の香りが残る島に作られた学校で、旧車のレストアを学ぶ女子高生たちの、青春をわかちあうまったりライフを描いた物語。
JKが旧車をレストアする青春カーグラフィティコメディ。帯での謳い文句「女子高生が「旧車」を直して、乗って、遊んじゃう!!」。KDOKAWAのWEBコミック配信サイト「コミックNewtype」で2017年5月26日から連載開始。
作者は『グッバイエバーグリーン』「恋ヶ窪ワークス」『のーどうでいず』で知られる漫画家・せきはん先生。
「JK×〇〇」的な、特定のテーマと女子高生を組み合わせた作品というのは、昔から高い人気を誇っていますね。可愛かったり、楽しかったり、色んな物語が紡がれ、同時に知識を深めることが出来る作品も多いです。
例えば、少女たちがボードゲームで遊ぶ姿を描いた『放課後さいころ倶楽部』がまさにそれ。他にも、自転車、釣り、麻雀、サバイバルゲームなど、扱われているテーマはいろいろ。
専門書並みに内容の濃いガチ作品も個人的には好きですけど、こういった作品の方が手に取りやすいですから、馴染みない人に楽しさを知ってもらうためにはうってつけではないかと。
さて、本日紹介させていただく漫画は『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』。昭和の懐かしき旧車がズラリと出てくる作品です。
ざっくり説明すると、絶滅しかけている車種をサルベージして、それを復活させるためにレストアを学ぶ女子高生たちの、楽しく車をいじったり、直したクルマでドライブするなど、そんなゆる〜い日常の姿を描いたお話。
「JK」×「旧車」のゆるふわな日常系青春ストーリー。注意して欲しいのは、作中で登場する「車種」や「レストア(再生)」について、専門書的な詳しい説明を書いてる作品というわけではありませんので、その辺りを期待するとがっかりしてしまうかも。あくまでこの作品は、レストアを学ぶ女子高生たちのゆるい日常を楽しむ作品です。
舞台は、本州沖20キロ地点に浮かぶ四つ輪島にある私立四ツ輪女子学院。2輪、4輪問わず様々なクルマ関連の学科が集まっている学園。さらに、四つ輪島のすぐ隣には一回り小さいかもめ島が浮かび、橋によって繋がれたその島には「絶車科」と呼ばれる、絶版となった古い車を再生する学科があります。本校は近代的なのに対し、絶車科は昔の木造校舎を利用した昭和の名残を感じる建物です。
メインとなる登場人物は絶車科に通う4人の1年生。それぞれ個性がしっかり立ってる面白い子たちばかり。女学院なので当然みんな女の子です。
明るく元気なお調子者の百瀬莉子(ももせ りこ)、少年ぽいオレっ娘の小暮柚葉(こぐれ ゆずは)、知識豊富なデコメガネの小手指やよい(こてゆび)、おっとり系の美間乃ノ香(みま ののか)。
主に彼女たち4人を中心に、他の絶車科をはじめとした四ツ輪女子の生徒たちや、旧車に関わる人たちを交え、物語は展開されていきます。
旧車オートバイ漫画『ジャジャ(Jyajya)』のようなメカチュンやマニアックな語りはほぼ無く、描かれているのは、直したクルマでドライブしたり、お弁当持って島を探検するなど、莉子たちのゆるい学園生活の風景です。それに加え、思い出が詰まった旧車とドライバーとの素敵な人情話。
まだ始まったばかりということもあって、内容は学校やキャラクターや絶車科の紹介が主ですね。なので、肝心の車いじりは2巻以降からになります。
この1巻には、「スズキフロンテクーペ」 「マツダT1500 オート三輪」 「スバルサンバーバン」 「ニッサンスカイライン」・・・などなど、主に昭和の日本車が続々登場。ただ、日本車オンリーというわけでもなく、「バンデンプラ プリンセス」といったイギリスの外車も登場しています。
クルマのことを全然分からない人にも優しく、エピソードの合間には、可愛いイラスト付きで旧車を簡単に紹介している「絶車ファイル」が挟まれています。思い出話や人情話を読んだ後に、その車の分かりやすい説明を入れてくれるので、より興味が深まりますね。
というわけで、旧車のレストアを学ぶ女子高生たちの楽しい日常と、クルマとドライバーの素敵な繋がりを描いた漫画『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』1巻の紹介でした。
好き嫌いが分かれそうですけど、個人的にはこの心地よいゆるふわな空気感は好みです。人情味あるほっこり話が多いので読みやく、それほどクルマに詳しくなくても楽しめる内容だったのは良かったポイント。
個性派揃いのキャラクターも可愛いく、メインの4人以外にも魅力的な子は多数登場しています。彼女たちの日常系的なやりとりも、この作品における見所のひとつでしょう。
旧車に対する掘り下げは抑え目ながらも、読者の間口は広く取られている内容ですので、より多くの人に旧車への関心を持ってもらうためならば、このぐらいが調度良いのではないかと。何を求めるかによって物足りなく感じる人もいると思いますが、だからといって玄人が楽しめないというわけではありません。詳しい人だからこそ分かるニヤリな魅力と面白さも詰まってますから。
ほどよくデフォルメされた可愛い絵が意外と旧車にマッチしていて、懐かしさがより強調されていたように感じました。細部までしっかり描き込まれていたところも好感を持てます。
1巻ではレストア的なことはほとんど描かれていませんでしたが、2巻からはいよいよサルベージ実習が開始。どんなクルマと出会い、そしてレストアするなかで、どのような想いを蘇らせるのか、楽しみです。
【eBookJapan】 ぜっしゃか!‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐
↑登録不要で試し読みできます
タイトル:ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科
著者:せきはん
掲載:コミックNewtype
1巻発売日:2018年2月10日
あらすじ・概要
本州から20キロ沖、四つ輪島につくられた私立四ツ輪女子学院。本校があるその島と、橋で繋がるかもめ島には、ガラパゴスと呼ばれる絶滅危惧車学科、通称「絶車科」がある。
現代では絶滅危惧となった昭和の旧車をレストア(再生)する絶車科。ここに通う1年生の百瀬莉子(ももせ りこ)は、同級生の柚(ゆず)、やよい、乃ノ香(ののか)たちと一緒に、学園生活を楽しく送りながら、旧車のメンテナンス技術を学んでいた。
ちいさな島にある懐かしき昭和。ここは、古い車たちの楽園。莉子たち絶車科の生徒は、古いクルマをレストアすると共に、クルマに込まられたユーザーの思い出も再生していく。
懐かしき昭和の香りが残る島に作られた学校で、旧車のレストアを学ぶ女子高生たちの、青春をわかちあうまったりライフを描いた物語。
JKが旧車をレストアする青春カーグラフィティコメディ。帯での謳い文句「女子高生が「旧車」を直して、乗って、遊んじゃう!!」。KDOKAWAのWEBコミック配信サイト「コミックNewtype」で2017年5月26日から連載開始。
作者は『グッバイエバーグリーン』「恋ヶ窪ワークス」『のーどうでいず』で知られる漫画家・せきはん先生。
紹介・感想
「JK×〇〇」的な、特定のテーマと女子高生を組み合わせた作品というのは、昔から高い人気を誇っていますね。可愛かったり、楽しかったり、色んな物語が紡がれ、同時に知識を深めることが出来る作品も多いです。
例えば、少女たちがボードゲームで遊ぶ姿を描いた『放課後さいころ倶楽部』がまさにそれ。他にも、自転車、釣り、麻雀、サバイバルゲームなど、扱われているテーマはいろいろ。
専門書並みに内容の濃いガチ作品も個人的には好きですけど、こういった作品の方が手に取りやすいですから、馴染みない人に楽しさを知ってもらうためにはうってつけではないかと。
さて、本日紹介させていただく漫画は『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』。昭和の懐かしき旧車がズラリと出てくる作品です。
ざっくり説明すると、絶滅しかけている車種をサルベージして、それを復活させるためにレストアを学ぶ女子高生たちの、楽しく車をいじったり、直したクルマでドライブするなど、そんなゆる〜い日常の姿を描いたお話。
「JK」×「旧車」のゆるふわな日常系青春ストーリー。注意して欲しいのは、作中で登場する「車種」や「レストア(再生)」について、専門書的な詳しい説明を書いてる作品というわけではありませんので、その辺りを期待するとがっかりしてしまうかも。あくまでこの作品は、レストアを学ぶ女子高生たちのゆるい日常を楽しむ作品です。
舞台は、本州沖20キロ地点に浮かぶ四つ輪島にある私立四ツ輪女子学院。2輪、4輪問わず様々なクルマ関連の学科が集まっている学園。さらに、四つ輪島のすぐ隣には一回り小さいかもめ島が浮かび、橋によって繋がれたその島には「絶車科」と呼ばれる、絶版となった古い車を再生する学科があります。本校は近代的なのに対し、絶車科は昔の木造校舎を利用した昭和の名残を感じる建物です。
メインとなる登場人物は絶車科に通う4人の1年生。それぞれ個性がしっかり立ってる面白い子たちばかり。女学院なので当然みんな女の子です。
明るく元気なお調子者の百瀬莉子(ももせ りこ)、少年ぽいオレっ娘の小暮柚葉(こぐれ ゆずは)、知識豊富なデコメガネの小手指やよい(こてゆび)、おっとり系の美間乃ノ香(みま ののか)。
主に彼女たち4人を中心に、他の絶車科をはじめとした四ツ輪女子の生徒たちや、旧車に関わる人たちを交え、物語は展開されていきます。
旧車オートバイ漫画『ジャジャ(Jyajya)』のようなメカチュンやマニアックな語りはほぼ無く、描かれているのは、直したクルマでドライブしたり、お弁当持って島を探検するなど、莉子たちのゆるい学園生活の風景です。それに加え、思い出が詰まった旧車とドライバーとの素敵な人情話。
まだ始まったばかりということもあって、内容は学校やキャラクターや絶車科の紹介が主ですね。なので、肝心の車いじりは2巻以降からになります。
この1巻には、「スズキフロンテクーペ」 「マツダT1500 オート三輪」 「スバルサンバーバン」 「ニッサンスカイライン」・・・などなど、主に昭和の日本車が続々登場。ただ、日本車オンリーというわけでもなく、「バンデンプラ プリンセス」といったイギリスの外車も登場しています。
クルマのことを全然分からない人にも優しく、エピソードの合間には、可愛いイラスト付きで旧車を簡単に紹介している「絶車ファイル」が挟まれています。思い出話や人情話を読んだ後に、その車の分かりやすい説明を入れてくれるので、より興味が深まりますね。
締めにだらっと
というわけで、旧車のレストアを学ぶ女子高生たちの楽しい日常と、クルマとドライバーの素敵な繋がりを描いた漫画『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』1巻の紹介でした。
好き嫌いが分かれそうですけど、個人的にはこの心地よいゆるふわな空気感は好みです。人情味あるほっこり話が多いので読みやく、それほどクルマに詳しくなくても楽しめる内容だったのは良かったポイント。
個性派揃いのキャラクターも可愛いく、メインの4人以外にも魅力的な子は多数登場しています。彼女たちの日常系的なやりとりも、この作品における見所のひとつでしょう。
旧車に対する掘り下げは抑え目ながらも、読者の間口は広く取られている内容ですので、より多くの人に旧車への関心を持ってもらうためならば、このぐらいが調度良いのではないかと。何を求めるかによって物足りなく感じる人もいると思いますが、だからといって玄人が楽しめないというわけではありません。詳しい人だからこそ分かるニヤリな魅力と面白さも詰まってますから。
ほどよくデフォルメされた可愛い絵が意外と旧車にマッチしていて、懐かしさがより強調されていたように感じました。細部までしっかり描き込まれていたところも好感を持てます。
1巻ではレストア的なことはほとんど描かれていませんでしたが、2巻からはいよいよサルベージ実習が開始。どんなクルマと出会い、そしてレストアするなかで、どのような想いを蘇らせるのか、楽しみです。
【eBookJapan】 ぜっしゃか!‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐
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