2016年11月08日
漫画『柊様は自分を探している。』1巻の感想とあらすじ
『柊様は自分を探している。』1巻の感想。
柊様は自分を探している。
著者:西森 博之
掲載:少年サンデーコミックス
1巻発売日:2016年7月12日
周囲からの人望が非常に厚く、登校してきたことにさえ感謝されてしまう男子高校生・白馬圭二郎。これまでの人生で女性に興味を持ったことが1度もなかった白馬は、ある日公園のベンチに腰かけていた和装の美女と出会い、思わず目を奪われてしまう。
ハッと目を引く美しい容姿はもちろんのこと、どんな状況にあっても臆することのない堂々とした姿からは、立ちはだかる障壁や逆風をものともしない力強い迫力を放っていた。そのように白馬が感じた事には確かな理由がある。なぜなら、ベンチに堂々と座っている彼女の足下には、なぜか気を失って倒れ伏している不良達の姿が・・・。
柊という名前しか分からない少女の傍若無人な言動と態度に逆らえず、彼女の一の家来になってしまった圭二郎は、自宅の白馬家でしばらく一緒に暮らすことになってしまった。
女性に1度も興味を持ったことがなかった人気者の男子高校生が、名前しか分からない記憶を失っているお姫様気質の美少女と出会い、その少女に振り回されながらも嫌な顔せず献身的に面倒を見るドタバタ劇場。
『天使な小生意気』、『お茶にごす』、『鋼鉄の華っ柱』などで知られる漫画家・西森博之先生のコメディ漫画です。西森先生の作品はどれも楽しく読ませていただけたので、本作は前情報なく書店で作者買いさせていただきました。
メインヒロインの柊様は見た目も言動も佇まいもまさに昔のお姫様といった感じの女の子です。現代の文明には全く馴染めておらず、圭二郎のことも当然のように家来にしてしまうなど、過去からタイムスリップでもしてきたのではと思えてしまうほど一般的な常識が欠如しています。
わがままで傍若無人、少々意地も悪く、奔放な振る舞いは周囲の人達を振り回してばかり。一見褒めるところが皆無の迷惑お姫様にしか見えませんが、なんだかんだで圭二郎のことを気遣う素振りも見せ、何事にも怯まない気高さを纏い、目を奪われてしまう美貌の持ち主でもあります。人物像はこの作者さん特有の、揺るぎない強い意志を持つヒロインですね。ドーナツがお気に入りのようです。
最初は本当に江戸時代あたりからタイムスリップしてきたお姫様なのかと予想してたんですが、ビルの屋上から落下した少年を難無くキャッチし、着地の衝撃で地面にヒビを入れても平然とし、模造刀を軽くひん曲げ、水道を軽く握っただけで破壊するなど、どう考えても普通の人間ではないですね。
そんな柊さんに振り回される主人公の白馬圭二郎は、やたらと周囲からの人望厚く、正義感も強く、筋の通らないことを嫌い、強さと賢さ、さらに優しさまでを兼ね備えた高スペックイケメン男子です。非の打ち所がなさすぎますね。
こんな完璧超人が生まれて初めて興味を持った女性、それが柊様です。彼女から家来に指名された圭二郎が、甲斐甲斐しく献身的にお姫様の面倒を見るわけですが、端から見たら可笑しな状況を文句ひとつ言わず受け入れてる彼もどこか少し変わってるように見えますね。ただ、真っ直ぐすぎる性格の彼は、小悪魔お姫様にうまいこと言いくるめられているだけのような気もしますけど。
世間知らずのお姫様と献身的な王子様、そして周囲の人々を巻き込んでのドタバタコメディ劇場というだけではなく、SF、あるいはファンタジー要素もスパイスとして加味されているようです。
ある登場キャラが圭二郎に対して「人間にしてはやる奴」、それから「奴らは人とも我々とも違う」という発言があったことから、普通の人間ではない人外の存在がいることは話の流れから伺えました。しかも、柊お姫様は人間とも登場した人外とも異なる存在のようで、謎は一層深まるばかりでした。
西森作品らしい作品なので、著者のファンなら楽しめると思います。さすがにヤンキーは時代的に合わないので出てきそうにはありませんが、ラブコメ、ヒロイン像、ギャグ、やられ役のチンピラなど、おなじみのテイストで繰り広げられています。今回はいつもの作風にファンタジーやSF要素も加わり、異種バトル展開もありそうですね。作者の作品の中では美男美女コンビというのは意外と珍しい組み合わせかな。
小悪魔な柊様の破天荒な行いに振り回される好青年の圭二郎、彼に想いを寄せる同級生の女の子、あと圭二郎の面白い両親など、嫌味のない個性立ちまくりな登場人物達が繰り広げるドタバタラブコメディ。面白かったのでよければ読んでみてください。
【eBookJapan】 柊様は自分を探している
↑無料で立ち読みできます
柊様は自分を探している。
著者:西森 博之
掲載:少年サンデーコミックス
1巻発売日:2016年7月12日
周囲からの人望が非常に厚く、登校してきたことにさえ感謝されてしまう男子高校生・白馬圭二郎。これまでの人生で女性に興味を持ったことが1度もなかった白馬は、ある日公園のベンチに腰かけていた和装の美女と出会い、思わず目を奪われてしまう。
ハッと目を引く美しい容姿はもちろんのこと、どんな状況にあっても臆することのない堂々とした姿からは、立ちはだかる障壁や逆風をものともしない力強い迫力を放っていた。そのように白馬が感じた事には確かな理由がある。なぜなら、ベンチに堂々と座っている彼女の足下には、なぜか気を失って倒れ伏している不良達の姿が・・・。
柊という名前しか分からない少女の傍若無人な言動と態度に逆らえず、彼女の一の家来になってしまった圭二郎は、自宅の白馬家でしばらく一緒に暮らすことになってしまった。
女性に1度も興味を持ったことがなかった人気者の男子高校生が、名前しか分からない記憶を失っているお姫様気質の美少女と出会い、その少女に振り回されながらも嫌な顔せず献身的に面倒を見るドタバタ劇場。
『天使な小生意気』、『お茶にごす』、『鋼鉄の華っ柱』などで知られる漫画家・西森博之先生のコメディ漫画です。西森先生の作品はどれも楽しく読ませていただけたので、本作は前情報なく書店で作者買いさせていただきました。
メインヒロインの柊様は見た目も言動も佇まいもまさに昔のお姫様といった感じの女の子です。現代の文明には全く馴染めておらず、圭二郎のことも当然のように家来にしてしまうなど、過去からタイムスリップでもしてきたのではと思えてしまうほど一般的な常識が欠如しています。
わがままで傍若無人、少々意地も悪く、奔放な振る舞いは周囲の人達を振り回してばかり。一見褒めるところが皆無の迷惑お姫様にしか見えませんが、なんだかんだで圭二郎のことを気遣う素振りも見せ、何事にも怯まない気高さを纏い、目を奪われてしまう美貌の持ち主でもあります。人物像はこの作者さん特有の、揺るぎない強い意志を持つヒロインですね。ドーナツがお気に入りのようです。
最初は本当に江戸時代あたりからタイムスリップしてきたお姫様なのかと予想してたんですが、ビルの屋上から落下した少年を難無くキャッチし、着地の衝撃で地面にヒビを入れても平然とし、模造刀を軽くひん曲げ、水道を軽く握っただけで破壊するなど、どう考えても普通の人間ではないですね。
そんな柊さんに振り回される主人公の白馬圭二郎は、やたらと周囲からの人望厚く、正義感も強く、筋の通らないことを嫌い、強さと賢さ、さらに優しさまでを兼ね備えた高スペックイケメン男子です。非の打ち所がなさすぎますね。
こんな完璧超人が生まれて初めて興味を持った女性、それが柊様です。彼女から家来に指名された圭二郎が、甲斐甲斐しく献身的にお姫様の面倒を見るわけですが、端から見たら可笑しな状況を文句ひとつ言わず受け入れてる彼もどこか少し変わってるように見えますね。ただ、真っ直ぐすぎる性格の彼は、小悪魔お姫様にうまいこと言いくるめられているだけのような気もしますけど。
世間知らずのお姫様と献身的な王子様、そして周囲の人々を巻き込んでのドタバタコメディ劇場というだけではなく、SF、あるいはファンタジー要素もスパイスとして加味されているようです。
ある登場キャラが圭二郎に対して「人間にしてはやる奴」、それから「奴らは人とも我々とも違う」という発言があったことから、普通の人間ではない人外の存在がいることは話の流れから伺えました。しかも、柊お姫様は人間とも登場した人外とも異なる存在のようで、謎は一層深まるばかりでした。
西森作品らしい作品なので、著者のファンなら楽しめると思います。さすがにヤンキーは時代的に合わないので出てきそうにはありませんが、ラブコメ、ヒロイン像、ギャグ、やられ役のチンピラなど、おなじみのテイストで繰り広げられています。今回はいつもの作風にファンタジーやSF要素も加わり、異種バトル展開もありそうですね。作者の作品の中では美男美女コンビというのは意外と珍しい組み合わせかな。
小悪魔な柊様の破天荒な行いに振り回される好青年の圭二郎、彼に想いを寄せる同級生の女の子、あと圭二郎の面白い両親など、嫌味のない個性立ちまくりな登場人物達が繰り広げるドタバタラブコメディ。面白かったのでよければ読んでみてください。
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