2015年04月19日
中学1年数学@ (マイナスまで拡げた世界)
中学1年数学@ (現実をマイナスをつかって表現しましょう)
マイナスの数の世界に馴染みましょう
小学まで、正の数の世界だけでしたが、中学では負の数の世界が加わります。小学まで、足す、引く、といっていたものがプラス、マイナス、と呼び方が変わります。ただ、日本語を英語にしただけではありません。これが中学生を混乱させる要因の一つです。正確にいうと、足すとプラスは違います。プラスの方が足すより意味が広いです。子どもによってはその辺りからしっかりと認識すべきではないでしょうか。
例えば、 0+3 は 0足す3とも0プラス3とも言えますが、 +3はプラス3と言えても足す3とは言えません。
つまり、足すは計算の仕方を示しますが、プラスは計算の仕方も示しますが、数字の符号としても表現できます。
そこで最初はこんな風に考えたら、混乱を防げるのでは、と思っています。
ステップ1 : 正の数、負の数をイメージする。
100円もっている。 +100円 (プラス 100円もっている)
100円借金がある。 −100円 (マイナス100円持っている)
2つの状態を数字の符号として意識させます。
ステップ2 : 計算の仕方としての+、ーは足すと引くで表現する。
小学までは 100円+50円 =150円 ですが、
中学ではこの様にも表現できます。 (+100円)+(+50円) = (+150円)
そこで読みます。プラス100円足すプラス50円はプラス150円 読み方をあえて変えて、+って2つの役割があることを意識させます。小学までと同じ様に足すという意味と、負の世界までに広げたことによる数字の符号としての意味を感じさせます。
プラス100円とプラス50円を足すとプラス150円になります。
ステップ3 : マイナスの世界に広げる。
(+100円)+(−50円) = +50円 プラス100円足すマイナス50円はプラス50円 ー> 100円持っていても、借金50円とあわせたれら 実質50円だよね。
では、(+100円)−(+50円) = +50円 プラス100円引くプラス50円はプラス50円
ー> 100円持っていて、50円とられたら、50円だよね。
ステップ4 : マイナスを引くとは
では、(+100円)−(−50円) = +150円 プラス100円引くマイナス50円はプラス150円
ー> 100円持っていて、50円の借金をとられたら、150円だよ。
ちょっとイメージしにくいですが、50円の借金が取られるということは50円もらえるってことだよ。
ステップ5 : 表記状のルール原則
数学はものぐさです。言わなくてもわかることは言いません。つまり、マイナスの数値をマイナスをつけて表しますが、プラスとかマイナスがなければ、プラスという約束です。ということで、プラスの場合は書かなくてもいいです。というより書かない様にしましょう。
マイナスの世界まで広げると数式で表現できる世界が広がります。中学1年では、実感としてわからないかもしれないけれど、そんな感じがしそうだ、と感じてほしいです。
数字をマイナスの世界まで広げたマイナスなのか、引くという意味のマイナスなのか?まず混乱します。そこで子供は、まず問題が解ければ、と思い、計算テクニックだけを覚えます。当面のテストの点数はとれても数学の発想ができすに、実力テストではできない子ができてしまいます。後々影響が出てきますので、じっくり考えながら数学の世界を学習しましょう。
次に厄介なのが、マイナスの世界まで広げた場合の掛け算です。
マイナスの数字の掛け算です。
(+3) × (ー100)= (ー100)+(ー100)+(ー100) = ー100 : ー100を3回足して ー300 となります。なんとかわかりますね。
ではマイナスとマイナスの掛け算はどうでしょうか? ー3回足すということはどういうことでしょうか。現実はそんなことはできません。数学の世界での話しです。
(ー3) × (ー100)= ? といわれて困ります。
数学は現実の世界のルールから仮想世界を作り上げます。もっとも便利な仮想世界を作り上げます。
(+3) × (ー100) は ー100を3回足す :ー300
(+2) × (ー100) は ー100を2回足す :ー200
(+1) × (ー100) は ー100を1回足す :ー100
( 0) × (ー100) は ー100を0回足す : 0
(ー1) × (ー100) は ー100をー1回足す :+100 ー100をマイナス1回足すとは ー(ー100)と同じで+100 になります。
(ー2) × (ー100) は ー100をー2回足す :+200
このように考えると、世界は広がります。この考え方をつかうと便利なことがいろいろあります。しかし、この世界の概念は簡単そうで、新中学生には難しいでしょう。わからない人もでてくるでしょう。なにか考えがありそうだ、と感じ取ってください。習うより慣れろも必要な時もあります。目をつぶって広い世界に飛び出していきましょう。
おじさんにとってはアニメの仮想世界より簡単でしかも現実世界に使えます。私は使ってきました。中学生のみなさん、この世界に飛び込んでいきましょう。
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