2015年10月09日
(グラフの書き方だけを知りたがる)
(グラフの書き方だけを知りたがる)
一次関数のグラフの書き方は参考書に載っています。”例えば、y=2/3 χ + 3 では、y軸上の 3 の位置に印をつける。その点と、右に 3 いって、上に 2上がった点を結んで直線を引きます。” 確かに、この方法で一次関数をグラフに書くことができます。しかし、なんでその書き方で書けるのか、子どもは質問してきません。なんでその方法でいいのか、わかっているのか、と思いきや、わかっていません。一次関数の傾きである 2/3 が 整数 −2 になったらかけなくなったり、 切片である 3 が 1/3 になったらわからなくなります。どうしたら書けるかを考える前に、書く方法をきいてきます。
グラフとはなんなのか、ということより、グラフをかけという問題の解き方だけを気にしています。教科書では、グラフと数式の対応は、時間と距離をグラフに表したり、連立方程式をグラフに書き変えたりして、教えようとしている様です。教科書はよくみると、なぜっていうところに注目して、絵、写真やグラフなどをつかって説明しています。私からみると教科書を作った方の気持ちも読み取れて、なるほど、と感心しています。
しかし、子どもは教科書の内容を読み取れているだろうか。教科書を手に子どもに質問してみると、わかっていない様です。重要なことは絵に書いたりしています。子どもにこの絵の言いたいことはわかるか質問しても首をひねるだけです。
子どもは問題の解き方だけに注目し、なぜその解き方でいいのか、考えようとしません。結局、定期テストは乗り越えられても範囲の広い実力テストではなんともなりません。ましてや大人になってから役立ちそうにもありません。
大人になって現実を表現・分析するのにはグラフは便利でいろいろなところにでてきます。他の教科、例えば、理科や社会では、グラフをつかっていろいろな現象を表現しています。グラフ書き方そのものを覚えるのではなく、なぜそうすると書けるか、そう書くとなにがわかるか、考えて見ましょう。
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