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2015年07月30日

中学1年理科E(物質のとけ方)

中学1年理科E(物質のとけ方)

 塩を水に溶けます。砂糖も水に溶けます。それを溶かすことによって、美味しいものを作ることができます。それを食べて生きていけます。ミョウバンは漬物に使います。漬物にミョウバンを入れることによって、漬物の色が鮮かになります。溶けるとは面白いことで、おいしいことです。その世界に入っていきましょう。

 まず国語の勉強です。次の3つ言葉の違いはなんでしょうか。考えてみましょう。
   溶ける、融ける、解ける

 3つの言葉の意味を漢字から推測していきましょう。
  溶けるにはサンズイがついています。あたかも水溶液にとけるって感じです。
  融けるの使い方は雪が融けるというように固まったものが液状になる様な感じです。
  解けるは、バラバラにするって、感じです。そこで方程式を解く、の解くにつながります。

 これをイメージしてながら、それぞれの理科用語を味わってみましょう。

 (1) 溶質、溶媒、溶液
    @ 溶質 ・・・ 液体に溶けている物質
    A 溶媒 ・・・ 溶質をとかしている液体
    B 溶液 ・・・ 溶質が溶媒にとけた液全体

  媒とは媒体とかの言葉があるように、仲をとりもつ様な意味がありますので、溶媒という言葉ができました。


 (2) 質量パーセント濃度
    質量パーセント濃度 = (溶質の質量)/(溶液の質量) × 100

    溶質の質量は溶質と溶媒を合わせたものです。よく溶媒の質量だけと間違える子が多いですので注意しましょう。 そこんとこがわかっているかチェックする問題がよくでます。出題者の気持ちになると面白いです。

 (3) 飽和水溶液 ・・・ 物質がそれ以上とけることのできなくなった水溶液

 (4) 溶解度 ・・・ ある物質の100gの水にとける限界の質量

     溶解という文字をつかっていますので、溶質はばらばらになって溶けた状態です。ばらばらになって溶けているから透けてみえます。なので牛乳は溶解しているとは言えません。(分子レベルで)ばらばらになっていないのです。ある塊で溶けているのですが、溶解はしていません。


 物質のとけ方を表す基本表現は以上です。中学生のみなさんは用語の定義は覚えています。または言えば聞いたことはある、って感じです。しかし、これらの用語そのものを覚えても意味もありませんし、テストの点数にはつながりません。これらの用語の意味をつかんで、文章題が解けるかどうかです。たとえば、溶解度のグラフから溶解度をよみとり、それを質量パーセントの濃度に直すとか、溶解度の変化から解ける溶質の量の変化を読み取るとかです。これらの用語は単に覚えるだけでなく、用語の意味を考えて、問題を解いて、使いこなせる様にしていきましょう。


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