2015年06月14日
中学2年数学C (連立方程式)
中学2年数学C (連立方程式は便利な道具)
中学1年の方程式では、変数は1つ、式は1つでしたが、2年になると、変数は2つ、式は2つになります。1年から2年になってかわることは、1つが2つになるだけです。子どもによっては簡単と思うでしょう。しかし、ほとんどの子は1年と時の方程式の記憶があやふやになっている状態で2つに増やされても困る、と感じていることでしょう。場合によっては中学一年の復習からはじめましょう。
(中学一年の方程式の復習)
みかんを3ケ買って、1000円払ったら、お釣りが700円でした。みかんは一個いくら?
方程式を立てて求めましょう。
答え: みかんの値段を x とすると、 1000 - 3x = 700
左辺、右辺とも 1000を引いて - 3x = 700 - 1000
- 3x = -300
左辺、右辺とも -3 で割って x = 100
(中学二年の方程式へジャンプ)
みかんを3ケ買って、リンゴを2ケ買ったら、お釣りが400円でした。
また、みかんの値段とリンゴの値段を足すと250円です。
みかんの値段とリンゴの値段はそれぞれいくらですか?
方程式を立てて求めましょう。
求め方:
中学一年的な解き方
みかんの値段を x とすると、リンゴの値段は 250 - x
1000 - 3x - 2(250 - x) = 400 ・・・・・@
この方程式を解いて、x=100
よって、みかんは100円、リンゴは150円と求められます。
中学二年的な解き方 (連立方程式を使った解き方)
みかんの値段を x 、リンゴの値段を y とすると、
1000 - 3x + 2y = 150 ・・・・・A
x + y = 250 ・・・・・・・・・・・・B
Bを変形して、y=250 - x ・・・・・・・・・・・B’
B’をAに代入して、@と同じ式になり、求められます。
連立方程式を立てなくても、答えは求まります。では連立方程式はなにがいいかというと、連立方程式をつかった方が、文章をそのまま式に変換できるため、考えやすい、ということです。文章がややこしくなればなるほど、その効果がよくわかります。数学ではいろいろな解き方をマスターして、いろいろな解き方を考えて見ましょう。その中で、その問題に合せて、選んでつかっていきましょう。
因みにこの問題を小学生に知識(方程式を使わない)で解くと次の様になります。
お釣りは400円なので、買った値段は600円です。
みかんの値段とリンゴの値段を足すと250円なので、それぞれ2ケ買うと500円です。
実際はみかんを3ケ買ったので、600 - 500 はみかんの値段になります。
だから、みかんは100円、リンゴは150円となります。
結局、いろいろと考えれば、方程式を立てなくても問題は解けます。しかし、文章から答えも導き出す考え方がややこしくなります。方程式は問題を解くための道具です。この道具をつかえば、文章題から式への変換が簡単になります。文章をそのまま式に変換できる場合が多く、文章を読みつつ、そのまま方程式を立てられる、または簡単に式を立てられます。今まで文章題が苦手な子も得意になるかもしれません。連立方程式の便利さを感じて、味わって見てください。
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