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2015年09月30日

中学2年数学I (一次関数の利用(1.道のり・速さ・時間もの、2.なぜか動く動点もの))

中学2年数学I (一次関数の利用(1.道のり・速さ・時間もの、2.なぜか動く動点もの))

 一次関数の式からグラフをかけて、グラフから式に書き換えることができても、なぜか文章題がわからない。どこから手をつけていいのかわからなくなってしまいます。その様な子の一つのパターンとしては、一つ一つのやり方そのものをしっかり覚えているのですが、なぜそのやり方でいいのかよくわかっていないパターンです。真面目に勉強していてそこそこの点をとってはいるのですが、伸び悩んでしまいます。細かいやり方を覚えるのではなく、大きな幹となるやり方を考えてみましょう。
 1. 道のり・速さ・時間もの
   3つのものの関係を表現するには一次関数のグラフで考えるのがピッタリです。時間をx軸、道のりをy軸で表すと、その傾き(変化の割合)は速さになります。小学校では”みはじ”なるもので丸暗記した味気ない関係が、グラフで映像的にイメージすると、3つの数の関係が浮き上がってみえてこないでしょうか。この感覚は私だけかもしれませんが、グラフでイメージすると3つの数のキャラクタがちょっとわかる感じがしないでしょうか。それによって文章題の場面設定が頭に残りやすくなります。
   わかりやすくなることによって、2つのものの動きもつかみやすくなります。具体的には、妹が家を出て、姉が後から追いかける場合、どの位で追いつけるか、という問題でも2人の動きを一つのグラフに表現することによって、わかりやすくなります。グラフにするとわかりやすい、と思えたときがわかったときです。グラフに慣れましょう。
 2.動点問題
   なぜか 点Pが動く。初めてみた子にはなんと親しみにくい味気ない表現でしょう。それだけで取り組もうという気がなくなる子もいるかと思います。Pとは英語のポイントの頭文字 P をつかっています。Pちゃんでもいいとは思いますが、センスのないおじさんが点Pをつかったということで、許してやってください。問題の設定が味気ないというだけで、難しい問題ではありません。この問題を無理にでも面白いと思い込んでみてください。意外と簡単にできるかもしれません。例えば、時間がxで、速さがわかっていて、長さがyの場合は、yを 時間 (x)と速さを掛けて 表現するだけです。求めるものが面積であれば、xで表現された長さに高さを掛けて、面積を x で表現します。後は時間によって、場合分けして、それぞれの式を求めます。必要によってそれをグラフに書きます。場合によっては、グラフと式から yの値が決まっていてその値になる x の値を示したりします。

 グラフの見方、書き方、利用の仕方がわかっていれば、想像がつく様な解き方が問題が解けます。なので、場面毎の解き方を丸暗記するのではなく、なぜそういう解き方でいいか、を考えながら解いているうちにわかってくることでしょう。


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