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2023年09月20日

657番:アルト・ハイデルベルク(206)


アルト・ハイデルベルク(206)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



         5. Szene
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Lakai (öffnet die Tür). Kellermann (herein).


−−−−−−−−−−【206】−−−−−−−−−−−−−−−

Karl Heinrich:(steht an der entgegengesetzten Seite der
............................Bühne, bebrachtet starren Auges Kellermann,
............................der sich ängstlich umsieht, den Zylinder in
............................den Händen. Dann geht er zu ihm hinüber
............................legt die Hände auf seine Schultern).
............................Kellermann ?!

....Kellermann:.Eure Exzellenz...


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−第5場】−−−−−−−−−−−−−

従僕(扉を開ける). ケラーマン(登場)


カール・ハインリヒ:(舞台の反対側に立って、かしこまった目
.........................のケラーマンの目をじっと見る.ケラー
..........................マンはシルクハットを手に持ったまま、
..........................不安そうに周囲を見回している.それか
..........................らケラーマンのところまで行って、両手
..........................を肩にかける).
..........................ケラーマン君!

ケラーマン: 殿下...


−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−

der Lakai:[ラーカイ](弱en)[古語](お仕着せを着た)従僕、
    召使い
entgegengesetzt:(格語尾enは弱女3)(形) 反対の、逆の
die Seite:(弱en) 〜側
die Bühne:(弱n) 舞台
betrachtet:(3単現) < betrachten (他)
   (4格)をじっと見る、眺める
starr:(形)(身体が)硬直した、こわばった、かじかんだ
starren Auges:ここではAugeは形容詞化して複数変化
   せずそのままのようです.形容詞的語順になっています.
   「硬直した目のケラーマン」.ケラーマンを修飾して
   いるので強変化男性単数2格.ここではes が重な
   らないようにstarres をstarren としているのでしょう.
   なぜ通常の複数2格で後置させないかについては、
   私にはよくわかりませんが、おそらくケラーマンに焦点
   が当てられたためでしょう.これにより関係代名詞での
   説明がしやすくなっています.尚、この関係代名詞の訳
   は限定用法なので本来はうしろから訳し上げるべきです
   が、修飾語句が多いので、一旦切って、非制限的に訳し
   ておきました.
ängstlich:(形) 不安そうな、心配そうな、
   訳本(旺文社文庫)では「おずおずと」
   さすがプロ、ぴったりの訳語です.
umsieht:<um/sehen (再帰、他) 振り返る、見回す;
   sich⁴um/sehen:(周りを)見回す;
   sich⁴um/sehen:振り返る、ふり向いて見る 
der Zylinder:(同尾式) シルクハット
hinüber:(副) (越えて)あちらへ、向こう側へ



2023年09月19日

656番:ジュール叔父さん(56)

ジュール叔父さん(56)


−−−−−−−−−−【56】−−−−−−−−−−−−−−−−

Mon père reprit:
 −−Mais ...mon frère ...Si je ne le savais pas
en bonne position, en Amérique, je croirais que
c' est lui.
Ma mère, effarée, balbutia:
−−Tu es fou ! Du moment que tu sais bien
que ce n' est pas lui, pourquoi dire ces bêtises- là ?  


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 父は答えました:
 「それはもちろん...弟のジュールさ.もしもアメリ
カで立派な地位についていることを知らなければ、あの
男が弟だと思っただろうよ」
 母はびっくり仰天の呈でたどたどしく言った:
 「変な人ね! あれがジュールさんじゃないってこと
はわかりきっているというのに、どうしてそんな下らな
いことをおっしゃるの?」



−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

reprit:(3単単純過去) < reprendre (自/他)
   @再び始める、再び取る;
   ❷言葉を続ける、答える
effaré(e):(形) 仰天した、ぎょっとした、おびえた
   Elle m'a regardé d'un air effaré. / 彼女はぎょっと
   した様子で私を見た.
balbutia:[バルビュシヤ] < balbutier [バルビュシエ] (自/他)
   (を)口ごもってしゃべる、たどたどしくしゃべる
balbutier une réponse / 返事を言いよどむ.
   balbutier une prière / 祈りの言葉をもぐもぐと
            つぶやく
balbutier des excuses / 口ごもりながら言い訳を言う
[du moment que + 直説法]、 [de moment où + 直説法]:
…である以上は、…なのだから;
   Du moment qu'il refuse, il n'y a plus rien à faire.
彼が拒絶している以上、もはやどうしようもない.
pourquoi dire ces bêtises-là ?:どうしてそんな馬鹿なこと
   をおっしゃるのでしょう?
bêtises:[ベティーズ](形) @愚かさ、軽率; 
   ❷ばかなこと、つまらないこと、ささいなこと
   取るに足らないこと、下らないこと

655番:「荷車」(10)(フィリップ短篇集より)


「荷 車」(10)(フィリップ短編集より)

LA CHARRETTE


 
−−−−−−−−−−−【10】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

On peut emporter*1 des jouets*2, le goûter*3 de quatre heures,
une bouteille d'eau*⁴ et de vin, on peut s'éloigner*⁵, on peut
partir. Il n'est pas nécessaire que l'on soit seuls. Des
amis peuvent vous accompagner. L'Emma et le Louis
Boutet, qu'ils avaient consultés, leur avaient dit:
 −−Nous aurions demandé à maman chacun deux sous.


..−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(荷車で) おもちゃを、4時のおやつを、水入りの瓶もワインも運ぶことが
できるし、遠くへお出かけができる.自分たちだけでいる必要はなくなる.
友人たちも一緒に過ごしてくれる.エマとルイ・ブーテは、自分たちで相
談してから、お互いにこう言った:
−−私たち、お母さんに言って、2スーづつもらいましょう.


−−−−−−−−−−−《単語等》−−−−−−−−−−−−−−−−−−

*1) emporter:(他) 持って行く、運ぶ (carry away)
        [持って来る]は apporter (bring)
*2) jouet:[ジュエ](m) おもちゃ
*3) goûter:(m) おやつ; prendre un goûter / おやつを食べる
    boire une tasse de chocolat au goûter / おやつの時間にココアを飲む  
*4) bouteille d'eau:水の入った瓶
*5) s'éloigner:遠ざかる [de から]
*6) consultés:(過去分詞、複数)< consulter (他) 相談する
que は関係代名詞で、先行詞はL'Emma et le Louis Boutet.
    関係文の主語ils もL'Emma et le Louis Boutet なので再帰的に
    用いられている.そしてこの場合consulter は「相互的再帰
    動詞」.
    ところで、人名に定冠詞がついていますが、テキスト*の説明では 
「俗語調」の表現になるとのことです.
     * 『フィリップ短編集(1)』(第三書房)

654番:アルト・ハイデルベルク(205)


アルト・ハイデルベルク(205)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−【205】−−−−−−−−−−−−−−−

Karl Heinrich:(steht auf). Ich danke.

Hofmarschall:(geht).

Karl Heinrich: Exzellenz ?

Hofmarschall: Durchlaucht ?

Karl Heinrich: Man soll mir diesen Kellermann hereinschicken.

Hofmarschall: Jetzt ? Heute noch ?

Karl Heinrich: Ja.

Hofmarschall: Sehr wohl, Durchlaucht (Ab.)

Karl Heinrich:(steht starr, allein. Lange Pause. Dann leise,
......................abgebrochen, tief erschüttert). Kellermann !
......................Einer von damals ! Einer von damals ! Wenn
......................auch nur Kellermann. Der armseilige Kellermann.



−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

カール・ハインリヒ:(立ち上がって).ありがとう.

...宮内大臣:(行きかける)

カール・ハインリヒ: あの、閣下!

...宮内大臣: 陛下、何か?

カール・ハインリヒ: そのケラーマンをここに、私のところに
.....................寄こして下さい.

...宮内大臣: きょうですか?この今?

カール・ハインリヒ: ええ、そうです.

....宮内大臣: 承りました、陛下.(退室する)

カール・ハインリヒ:(身じろぎせず、ひとり立っている.長い間.
......................それからわずかに切れ切れに深い感動)
......................ケラーマンだって!あの頃のひとりだ!
......................あの頃の!たとえ、たったケラーマンひとり
......................だとしてもだ.あの哀れなケラーマン.



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−

herein/schicken:辞書不掲載→hereinとschickenに分けて
herein:向こうの外からこちらに中へ
schicken:(他) 送る、派遣する
starr:(形) 硬直した、こわばった、
leise:(形) ちいさい、わずかな、かすかな
abgebrochen:(過去分詞、形) 中断された < ab/brechen
ab/brechen:(他) 中断する
erschüttert:(過去分詞) 感動した < erschüttern
erschüttern:(他) 激しく揺り動かす、深く感動させる
wenn:たとえ〜であっても
armseilig:(形) みじめな、哀れむべき

653番:ジュール叔父さん(55)

 
ジュール叔父さん(55)


−−−−−−−−−−【55】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Il me sembla fort pâle, avec des yeux singuliers.
Il dit, à mi- voix à ma màre:
 −−C' est extraordinaire comme est homme qui
ouvre les huitres ressemble à Jules.
Ma mère, interdite, demanda:
 −−Quel Jules ?


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 父は独特の目になって私にはひどく青ざめた感じに見
えました.父は小声で母に言いました:
 「牡蠣の殻を開けているあの男が、ことのほかジュー
ルに似ているんだよ.
 母は驚いて尋ねました.
 「ジュールさんって、どちらの?」


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

singulier, ère:(形) 奇妙な、風変わりな、特異な
à mi-voix:小声で
extraordinaire:異常な、並はずれた、途方もない
interdit(e):(形) (口がきけないほど)驚いた、狼狽した

2023年09月17日

652番:「荷車」(9)(フィリップ短篇集より)


「荷 車」(9)(フィリップ短編集より)

LA CHARRETTE

 
−−−−−−−−−【9】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Les jeudis*1 et les dimanches*1 furent *2 des jours très longs,
pendant lequels*3 ils sentirent ce qui leur manquait. Dans
une charrette, on peut mettre autre chose encore que*⁴ des
frères et des sœurs.

−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

毎木曜日と毎日曜日は、たいへん長い日だった.その日のあいだ中、
彼ら(年上のジュリーとエマニュエル)は自分たちに欠けている
もの(荷車)のことを思っていた.荷車の中には、弟たちや妹たち
以外にも、その他の物も入れることができるのだ.


−−−−−−−−《単語等》−−−−−−−−−−−−−−−−−−

*1) 定冠詞 + 曜日名(複数形): 「毎〜曜日」
*2) furent:[フュール] (単純過去3複) <être
*3) pendant lequels:〜するその間; 前置詞 + 関係代名詞
     lequels は長い毎木曜日と毎日曜日を受けるので4種類
     (lequel, lequelle, lequels, laquelles)のうち男性複数形の
     この形を取ります. 
*4) que: この que は先行する autre chose に関連して、
    「〜以外にも」という意味になります.
     兄弟姉妹以外にもまだ他の物を入れることができる、
     と言っています.on は「人は」というのが基本的な意味
     ですが、主語を特定したくないとき、ぼかすときによく
     用いられます.

651番:アルト・ハイデルベルク(204)

 
アルト・ハイデルベルク(204)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−【204】−−−−−−−−−−−−−−−

Karl Heinrich:(horcht auf, fährt halb empor). Kellermann ?

Hofmarschall:Jawohl, Durchlaucht, Kellermann.

Karl Heinrich:(halb für sich, leise). Aus Heidelberg ?

Hofmarschall:Aus Heidelberg, Eure Durchlaucht.

Karl Heinrich:(nimmt, um seine Erregug zu decken,
......................das Aktenstück, blättert dahin.) Wollen
......................Exzellenz das Aktenstück mitnehmen ?

Hofmarschall:Ich habe eine Kopie, Eure Durchlaucht.



−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

カール・ハインリヒ:(聞き耳を立て、半ば跳び上がって)
....................ケラーマンだって?

....宮内大臣:さようでございます、ケラーマンと申して
.....................おります、陛下.


カール・ハインリヒ:(半ば独り言のように低く) ハイデルベルク
.....................からですか?

....宮内大臣: ハイデルベルクからでございます、陛下.

カール・ハインリヒ:(興奮を隠そうとして書類を取上げ、ページを
.....................めくる) 閣下、この書類は持って行かれ
.....................ますか?

....宮内大臣:私にはコピーがございます、閣下.



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−

horcht auf:(3単現) < auf/horchen:(自) 聞き耳を立てる
fährt halb empor:半ば跳び上がって;
empor:(副) 上へ
leise:(形) 小声の、(音の) 小さい
die Erregug:[エレーグング](弱en) 興奮、興奮状態、惹起;
   <erregen (他) 興奮させる  
decken:(他) 覆う、かぶせる、隠す
das Aktenstück:文書、書類、
blättert:(3単現)
   < blättern (自) (本などの)ページをめくる
mit/nehmen:(他) 持って行く、持ち去る

2023年09月16日

650番:ジュール叔父さん(54)


ジュール叔父さん(54)


−−−−−−−−−−【54】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Mais tout à coup mon père me parut, inquiet;
il s' éloigna de quelques pas, regarda fixement sa
famille pressée autour de l' écailleur, et, brusquement,
il vint vers nous.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 しかし突然父の落ち着きが無くなったように見えまし
た; 父は数歩離れて、殻を開けてくれる人に押し寄せ
る家族をじっと眺めました.そして出し抜けに父は私た
ちの方にやってきました.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

parut:(単純過去3単) <paraître
<paraître + 属詞[不定詞]>
〜のように見える、〜と思われる
inquiet(ète):(形) 心配な、不安な;[文]落ち着かない
s'éloigna:(単純過去3単) < s'éloigner (pr) 遠ざかる
    (de から)、離れる、別れる
fixement:[フィクスマン](副) じっと
    regarder fixement qch / 〜をじっと見つめる
famille:(f) 家族
pressée:(p.passé) < presser (他) に押し寄せる 
écailleur:殻を開ける人
   < écailler (牡蠣などの)殻を開ける
brusquement:(副) ふいに、急に


649番:「荷 車」(8)(フィリップ短編集より)


「荷 車」(8)(フィリップ短編集より)

LA CHARRETTE

 
−−−−−−−−−【8】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Chaque fois qu'ils*1 les*2 surveillaient*3 auprès de*⁴ la
maison, ils auraient pu*⁵ les surveiller au bout de*⁶ la
ville, après les y avoir roulés.

−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

彼らが家の近くで、ちび助たちに注意を配るたびに、荷車があれば
この子たちを街はずれまで、ころがして行った後で、そこで子守が
できるだろうと思った.


−−−−−−−−《単語等》−−−−−−−−−−−−−−−−−−

*1) ils: 年上のジュリーとエマニュエル
*2) les: 小さな弟と妹
*3) surveillaient: (半過去3複) <surveiller (他) 監視する、
         見張る、注意する
*4) auprès de ~: 〜のそばに、〜の近くで  
*5) auraient pu:(条件法過去3複) 〜できるだろうにと思っていた
    pu (過去分詞) のもとの形は [pouvoir 〜できる]
  条件節は見当たらないが、読み手側で「荷車があれば」を補う.
*6) au bout de:〜のはずれに; au bout de la ville / 街のはずれで
    au bout du village / 村はずれに; bout は「終わり」「果て」の意味. 
*7) après:〜の後で; après les y avoir roulés:les は「ちびすけ2人」
y は「街はずれ」、roulés の s は先行のles に性数(男性複数)を
    合わせたもの.avoir roulésは複合不定詞で、「荷車を押して行った
    こと」 après avoir roulés:「荷車を押して行ったあとで」
    après y avoir roulés:「そこまで荷車を押して行ったあとで」
y はau bout de la ville のこと.「à + 名詞」をまるまるごそっと
    受けるすぐれもの.機能は副詞、品詞分類をすると代名詞.
    その名も、「中性代名詞」
    姉妹品にen がありまして、こちらは [de + 名詞] をごそっと
    まるまる受ける中性代名詞でございます.中性代名詞には y とen
    の他に le もありまして、これもしばしば出てきます.出てきた
    ときにお話しさせていただきます.よろしくお願いいたします.

648番:アルト・ハイデルベルク(203)


アルト・ハイデルベルク(203)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


−−−−−−−−−−【203】−−−−−−−−−−−−−−−

Karl Heinrich:(scharf, ironisch). Er war ein Mann, der ein Herz in
......................der Brust hatte, Exzellenz.

Hofmarschall:(total perplex). Sicher.

Karl Heinrich: Lassen wir ihn ruhen. (Nach einer Weile
.......................verabschiedet er den Hofmarschall durch
.......................eine Handbewegung.)

Hofmarschall:(geht, wendet). Verzeihung. Eure Durchlaucht !

Karl Heinrich:Was noch ?

Hofmarschall:Es ist, weil Eure Durchlaucht von Heidelberg
......................sprachen, ich würde sonst das gar nicht erwähnt
......................haben, [aber] es hat sich ein Mensch hier eingefunden
......................heute Abend, der aus Heidelberg kommt und Eure
......................Durchlaucht zu sprechen wünscht.

Karl Heinrich:Wer ?

Hofmarschall:Der Mann behauptet, bei Eure Durchlaucht ihm
......................seiner Zeit zugesagt hätten.

Karl Heinrich:(kalt). Wie heißt der Mensch ?

Hofmarschall:Kellermann.



−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

カール・ハインリヒ:(辛辣に皮肉を込めて) 彼は胸に心を持った
.....................男でしたよ、閣下.

....宮内大臣:(すっかり当惑して) た、たしかに.

カール・ハインリヒ:博士のことは安らかに眠らせてあげましょう.
....................(しばらくしてから手の合図で大臣に退室を促す)

....宮内大臣:(行きかけて、ふり向く)
....................すみません、陛下!

カール・ハインリヒ:まだ何か?

....宮内大臣:陛下がハイデルベルクのことに触れられた
....................ものですから.さもなくば、こんなことは
....................申し上げるはずはなかったのですがしかし
....................本日夕方、ハイデルベルクから来たという
....................男がこちらに訪ねて参りました.陛下と話
....................したいと言っておるようです.

カール・ハインリヒ:誰なんですか?

....宮内大臣:その男が言い張っておりますのは、殿下が
.....................陛下になられたときに果たして下さる約束
.....................があるのだとか.

カール・ハインリヒ:その男の名前は?

....宮内大臣:ケラーマンです.



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−
(_/)=単数のみ
scharf:(形) 鋭い、辛辣な
ironisch:(形) 皮肉な
die Brust:(変+e) 胸
perplex:(形) 当惑した、途方に暮れた
sicher:(形、副) 確かに、きっと
Nach einer Weile:しばらくしてから
verabschiedet:(3単現) < verabschieden (他) 別れを告げる
die Handbewegung:(弱en) 手の動き、手振り、
wenden:(他) ひっくり返す、ふり向ける
    (自) ふり向く(この意味ではsich wenden が普通) 
die Verzeihung:(_/) 許可、容赦
erwähnen:(他) (に)言及する;
     (自) 話に出る
sich⁴ ein/finden:(再帰) 現れる、出頭する、出席する
     到着する 

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