2010年01月23日
自分の感受性くらい:茨木 のり子
こんばんわ!海香です(^◇^)v 今日はちょっと詩を
「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて・・・
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
(茨木のり子:詩集「自分の感受性くらい」S52.から抜粋)
これは昭和の時代に活躍された茨木のり子さんの詩・・・かなり古いのですが
ひょんなことからミカパパに教えてもらいもらいました(ミカパパは大好きだそうです)
そーなんですよね〜
厳格な詩ですが、モノがあふれる時代、身に摘まされる事が多いかも
特に「ひよわな志」とか「時代のせい」とか
「駄目なことの一切を」とか・・・
昔ミカの知っているお坊様から言われたことがありました
「目に映るすべてのものがメッセージ」だと・・・
魔女の宅急便でも同じフレーズが出てきますが(「やさしさにつつまれたなら」:松任谷由実作)
ミカが聞いたのは映画になる前の事・・・
こうしてブログを書いているのもそう・・・
最後の6行は特にココロに響きます
全て自分次第なのです
良いことも悪いことも目にうつるものは自分のココロの鏡なのですぅ
こんな時代だからこそ、響くものが多いのでしょうか・・・
*最後の行の「ばかものよ」に気分を害された方ごめんなさい
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