2016年11月05日
「労働基準監督官、増員へ」・・・企業の取り締まりは形だけ?
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本日のニュースで
「労働基準監督官、増員へ…電通の過労自殺受け」
という項目がありました。
電通の女性社員の自殺問題を受け、
政府が労働基準監督署の専門職員である労働基準監督官を増員する方針を固めた、というもの。
目的は
従業員に長時間労働をさせている企業の監督や取り締まりを強化
だそうです。
ただ、政府が方針を固めただけですからねぇ。
実際の施行〜監督官増員実施まで、相当に時間を要するでしょう。
更に、単なるお役所仕事で終わる危険性を大いに孕んでいます。
かつて、労働基準監督官による臨検などにも数回立ち会いましたが、
ほぼ全て「ルール守れよ」と企業に注意喚起するだけ。
大抵はタイムカード云々という机上のデータや雇用契約関連の書面確認等、
事務的な手続きだけです。
グレーな部分が多くても、サラっとお見逃しになるので、
企業側は何とも思っちゃいません。
自殺まで行かなくとも、例えば監督署にタレこみがあるとか、
そういう事実がない限り、
疑わしきはスルーで終わらせるのが現在の労基署の体質なのです。
例えば、監督官が増えることにより、
ブラックな可能性のある企業が一気に何圏も浮上したとしましょう。
では、そこに事前対策が打てると思いますか???
無理でしょう。
形だけの注意喚起で終わるだけ。
無理に自分たちの仕事を増やすことはしない、という
お役所体質は
現在の労基署にも根強いと感じます。
問題の本質まで見えているのに、強い是正指導ができないのは、
ストーカー殺人に何の対策も打てない警察権力と何も変わりありません。
タダでさえ、非正規雇用者を増大させる自民党が打ち出した対策。
働き方の改善なんて、腐れ自民には無理な話です。
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