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2018年07月20日

大腸CTアカデミア コンピュータによる大腸CT検査の自己トレーニングは役立つのか!?

★★━━━━☆☆おすすめの備え☆☆━━━━★★
災害時の備えをご紹介しています!!
飲料水」編です。
食料」編です。
モバイルバッテリー」編です。

東日本大震災から7年になりました。
大阪の地震や西日本の大水害もありましたので
災害対策の見直しもおすすめです。
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★







PubMedから、今日のつぶやき − 282 −

Sali L, et al. Computer-based self-training for CT colonography with and without CAD.
Eur Radiol. 2018 May 23. doi: 10.1007/s00330-018-5480-5. [Epub ahead of print]





それでは今日から新しい論文をご紹介しますね。

論文
「コンピュータによる大腸CT検査の自己トレーニング
コンピュータ支援診断(CAD)を用いた場合と用いない場合との比較」
のご紹介です。

ファーストオーサーはフィレンツェ大学 の
サリ先生です。
良い意味でインテリな感じ?ですよね。

フィレンツェ大学の学生生活はこんな感じ
素敵です。
大学時代に戻りたい笑


それでは読んでいきましょう

【アブストラクト】

目的:
(1)コンピュータによる大腸CT検査の自己トレーニングは
読影初心者の読影精度向上に寄与するか
(2)トレーニングにおけるコンピュータ支援診断(CAD)
の活用はラーニングカーブに影響を与えるか
について検討した。

方法:
大腸CT読影の経験のない20名(17名の放射線科レジデントと3名の放射線科医)
が3施設からトレーニングに参加した。

入門コースを受講後、読影者はベースライン評価テストとして37例の読影を実施し、
読影者のみで一次読影をした後に、
続いてCADの所見を参考に二次読影を行った。

続いて、20名の読影者は1:1の割合でランダマイズに振り分けられた。
両群ともにコンピュータによる大腸CT検査の自己トレーニングを
内視鏡で所見が確認された大腸CT検査150例の読影を行った。
1群はCADの所見を参考に二次読影を実施し、
もう1群はCADを使用しなかった。

その後に最終評価テスト(同じ37例)を再度実施した。

(補足:最初と最後に評価テスト(同じ37例)を
両群ともに行います。
両群ともに評価テストでは一次読影をした後に、
続いてCADの所見を参考に二次読影を行います)

主要アウトカムは6ミリ以上の病変に対する感度とした。

一般化推定方程式による統計解析を用いて、
CADの有無が読影トレーニング与える影響について評価した。

(感想)
なかなか面白い研究ですね。
トレーニングにおけるCADの有用性評価は世界で初めてではないでしょうか。

大腸CT検査読影におけるCADの有用性の評価はいまひとつです。
少なくとも経験豊富な読影者にはメリットがないようです。
CADは読影完了後に使用しますので、むしろ読影時間の延長の
デメリットが指摘されています。
初心者では有用かもという報告はあるものの
それでも特異度が下がる傾向があります。

では、トレーニングではどうなのでしょうね!?
皆さんも、是非、結果を予想してみてください。


それではまた。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29796918




ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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