2018年08月07日
大腸CTアカデミア 大腸CT(CT colonography)検査におけるCADの役割は!?
★★第13回GAIA予定!!━━━━━━━━━━━━━━━
第13回GAIAを2018年9月9日(日)に大阪で開催します。
大腸CT検査の実践的な講義に加え、
大腸CT検査の標準化に必要な知識を是非持ち帰ってください!
さらに、「画像診断におけるAI(人工知能)の現在と未来」
のテーマでオピニオンリーダーの先生方の講演もありますよ!!
皆様のご参加をお待ちしております。
最新情報をアップしてました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 294 −
Sali L, et al. Computer-based self-training for CT colonography with and without CAD.
Eur Radiol. 2018 May 23. doi: 10.1007/s00330-018-5480-5. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「コンピュータによる大腸CT検査の自己トレーニング
コンピュータ支援診断(CAD)を用いた場合と用いない場合との比較」
のご紹介です。
【リミテーション】
本研究には3つのリミテーションがある。
第1に、サイズ別(6-9mm, 10mm以上など)、
形態別(腫瘤、Ip, Is, IIaなど)、
病理組織診断別での解析を実施しなかったことである。
こうしたサブ解析をするには今回のトレーニングの
症例数では少な過ぎたためである。
(確かに37症例分での比較では無理ですね)
第2に使用したCADは1種類だけであったことである。
別のCADとの比較はできなかった。
(CADによってアルゴリズムが異なるので特性が異なります)
第3に最初と最後に比較したアテストデータ37例は
患者別感度・特異度の比較をするには十分ではなかった。
より多くの症例での比較が必用であった。
(なぜ37例であったのか記載が不十分です。
エキスパートが182例の内から抽出した記載があるのみで
統計的に妥当な数を決めたわけではなさそうです
このあたり、恐らく査読者に突っ込まれたのかもしれませんね)
(全体の感想)
やはり、大腸CT検査におけるCADの役割は
今一つ弱いようです。
CADのアルゴリズムに限界があり、
恐らく人間が読影する方法と同じ手法での読影手法を
AIに深層学習させるなどの大きな変更をしないと
臨床応用はなかなか難しいのではないでしょうか。
今日でこの論文紹介は終わりにしますね。
次回から新しい論文です。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29796918
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
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ご質問もお待ちしています。
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・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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【91名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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第1に、サイズ別(6-9mm, 10mm以上など)、
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今一つ弱いようです。
CADのアルゴリズムに限界があり、
恐らく人間が読影する方法と同じ手法での読影手法を
AIに深層学習させるなどの大きな変更をしないと
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