2015年05月26日
ブレーキが「ガッガッガッ」異常!ABSが誤作動するケース!原因は!
ブレーキ異常の現象で、走行中のブレーキ時や、信号、一時停止でのブレーキ時などに、ブレーキが「ガッガッガッガッ」と異常に振動するように作動するものがあります。
特に低速時、止まる寸前に現象が起こりやすい場合は、ABSが誤作動しているケースが考えられます。
ABSとはアンチロックブレーキングシステムの略で、滑りやすい路面でもブレーキがロックしないように制御しているブレーキ制御の事です。
この現象のケースの場合、各車輪についている車速センサー(スピードセンサー)の取り付け状態を確認する必要があります。
(画像の上部の黒い配線がつながっている部品がスピードセンサー)
このスピードセンサーの取り付け部が錆びてくると、ほんの少し錆でスピードセンサーが浮いてきます。
すると、スピードセンサーと車軸についているタイミングローターとの距離が少しですが離れるため、正確な回転信号が読み取れなくなり、ABSコンピュータが車輪がロックしたように誤認識してしまって、ABSが効かなくていい場面で効いてしまい、ブレーキが「ガッガッガッ」と作動してしまいます。
(この場合の「ガッガッガッ」は、ABS通常作動で、ABSの制御が効いている状態です。)
この場合の修理は、スピードセンサーを取り外して、センサー取り付け面の錆を落としてあげると直ります。
ですが、錆びつきがひどい場合には、スピードセンサーが外れない場合や、取り付けのボルトが折れてしまうケースもありますので、作業には注意が必要です。
スピードセンサーが外れない場合には、無理をかけると壊れますので、スピードセンサーを交換する前提で、部品を用意して作業に臨んだ方がいいかと思われます。