2015年05月28日
車のブレーキシステム!ABSとは!
今では一般的になった、ブレーキのABS!
新車には標準装備で当たり前についています。
いまさらですが、このABSって何か!について紹介しようと思います。
ABSとは、アンチロックブレーキングシステムの略で、アンチロック=ロックさせない、つまり、ブレーキをロックさせないように制御する、ブレーキシステムです。
急ブレーキをかけて、ブレーキがロックすると、ブレーキとタイヤがキーと音をたてて車がキュッと止まるイメージを持っている方もおられると思いますが、ブレーキがロックすると、タイヤと路面がスリップして、実は車が止まるまでの距離は伸びています。
分かりやすい例でいうと、凍った路面でブレーキを強くかけてタイヤが滑った場合、車が氷の上をツーっとどこまでも滑って行くような状態になり、そんな状態ではタイヤがロックしていてハンドル操作も効かなくなっています。
ABSのブレーキ制御では、急ブレーキ時や、雨・雪・氷などのすべりやすい状態の時でも、ブレーキがロックして制御不能になるのを防いでいます。
ブレーキを踏んで、車が止まるまでの距離を「制動距離」といいますが、タイヤがロックしてしまうと、この制動距離が伸びてしまいます。
タイヤがロックまでいかない、ロック寸前のギリギリの所が一番タイヤと路面がグリップして、制動距離が短くなります。
また、タイヤがロックしてしまうと、制動距離が伸びるのと同時に、ハンドルを切っても、その方向に車が曲がってくれない、ハンドルが効かない状態にもなります。
これらのことから、車の安全上、ブレーキング時には、できるだけタイヤがロックにないように制御する必要があり、今では当たり前になったABSというブレーキシステムが、これらの事をやってくれています。
ABSの制御時には、コンピュータ制御でブレーキを断続的に効かせるため、ブレーキペダルにドドドドドと振動が伝わってきますが、これはABSが効いている証拠です。
冬場の凍結露面で強めにブレーキをかけると、すぐに分かります。
また、最近の車では、このドドドドドはなくなっていて、ABSの制御がさらに細かな制御になっているため、ブレーキとタイヤの効きの状態を今まで以上にきめ細かくコントロールしています。
ですので、最近の車の場合は、ABSのドドドはないので、急ブレーキ時や凍結路面などで突然ブレーキの振動でビックリすることもなくなっています。
その場合でも今の車では、ABSは当たり前についていますのでご安心を。
ちなみに、ABSがまだなかった時代には、強くブレーキをかければタイヤがロックするのは当たり前のことで、ブレーキをロックさせないように運転するのがドライバーの必須技術でしたので、今ではする必要がなくなったポンピングブレーキ(ブレーキをグッグッグっと断続的に掛ける事)というブレーキのかけかたを、昔は自動車教習所で教えていたくらいです。
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タグ:ブレーキ
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