2014年05月22日
冷却水の交換方法!簡単なやり方、注意点は?
冷却水の交換は、エンジンの前方についている、ラジエーターの下のドレーンから冷却水を抜いて、交換するのが一般的です。
エンジン内や配管内の、冷却系統の汚れなどが気になる場合は、水道につないだホースなどをラジエータの口に入れて、水道の水圧で内部をキレイにすることもできます。
冷却水交換には、注意点があります!
エンジンがかかった状態、またはエンジンを止めてすぐの状態や、走行直後のエンジンは、冷却系統にかなりの圧力がかかっていますので、すぐに冷却水を抜いたり、ラジエーターキャップを外すと、冷却系統の高まった内圧が一気に放出され、高温の冷却水が勢いよく吹き出てきて大やけどの危険性がありますので、注意が必要です。
ラジエーターキャップを開ける際は、当て布などをしてゆっくりゆるめ、開ける時も覗き込んだりは決してしてはいけません。
軍手の着用もダメです。もし軍手をした手に高温の冷却水がかかってしまうと、素手の状態と異なり、軍手が熱湯を吸い込んでしまい、大やけどに至る恐れがあるからです。
ですので、冷却水を抜き取るときは、エンジンが冷えた状態でやるのが安全です。
どうしてもエンジンが熱い状態の時や、冷却水の圧力がかかった状態の時に作業するようでしたら、まずラジエーターの下のドレーンをゆっくり開いて圧を逃がし、ラジエーターキャップはそのあと、十分圧が抜けてから外すようにして下さい。
冷却水が抜けきって、ドレーンを締めたら、ラジエーターの口から冷却水を入れます。
冷却水の濃度は、通常は30%ほどにします。
LLCの原液に水(水道水でよい)を足して濃度を調整します。
寒冷地の地方での使用には、凍結防止のため、濃度を50%で作ります。
原液の使用量は、一般乗用車で、2〜3リットルほどです。
冷却水がラジエーターの口まで満たされたら、エンジンを始動して、冷却系統のエア抜きをします。
エンジンをかけると、ラジエーラーの口の所でブクブクとエアーが抜けて、冷却水が減っていきますので、量を見ながら冷却水を足していきます。
ブクブクとエアが出てこなくなったらエア抜きは完了ですので、ラジエーターの口の上まで冷却水を入れ、ラジエーターキャップを締めて、あとはリザーバータンクにも冷却水を補充し、終わりです。
また、少量のエアーがまだ残っているかもしれませんが、エンジンが熱くなったり冷えたりの繰り返しをするうちに、自然と残ったエアーは抜けていきますので、大丈夫です。
冷却水 LLC 原液