2014年05月21日
冷却水は交換しないとダメか?冷却水の交換時期は?
エンジンの冷却水を交換しないでいると、冷却水自体がどんどん劣化していき、エンジンの冷却系統のサビや腐食、水垢の体積による詰まりなどを引き起こし、最終的にはエンジンのオーバーヒートの原因にもなりかねません。
そもそも冷却水というものは、その名の通りエンジンを冷やすのが目的ですが、実際には88℃〜92℃くらいの範囲でエンジンが調子よく動ける温度を保ちつつ、オーバーヒートしないように温度をコントロールされています。
ですので、単なる水では、すぐに沸騰してしまったり、鉄などの金属をサビさせてしまったりと不都合が多いため、LLCという成分で冷却水はできています。
冷却水に求められる性能は、
・エンジンをオーバーヒートから守るために、沸点が高いこと
・鉄などの金属をサビさせない、腐食させないこと
・水垢を発生させないこと
・泡や気泡を発生させにくいこと
・冬の氷点下でも凍結しないこと
などが上げられます。
それらの性能を維持するためにも、冷却水の交換は定期的に行わないといけません。
冷却水の交換時期は、メーカーごとに冷却水の成分が多少違うため様々ですが、近年はだいぶ交換時期の期間が長くなっていて、昔であれば2年ごと、もしくは車検ごとの交換時期でしたが、今の車は、7年や11年という長期間使えるものになっています。
年数での交換以外にも、かなり距離を乗る車の場合は、10万キロや20万キロ走るようなら冷却水も劣化が進みますので交換が必要になりますし、点検の時に汚れ具合などから交換の必要がある場合もあります。
ちなみに、冷却水系統に漏れなどがなくても、リザーバータンク内の冷却水の残り量が少しづつ減っていくのは、エンジンの熱で多少の蒸発分があるためで、その場合は、水ではなく、適度な濃度の冷却水を補充するか、専用の補充液を足します。
水を足すだけでは、冷却水の成分が薄まってしまうためです。
冷却水の補充液
冷却水の補充専用液・成分の添加剤など