湖のトラウトフィッシング (2): ホラー好きのフライマン
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2015年07月19日

 支笏湖で「渓流つり」






 7月9日に釣行した、支笏湖のニナル川河口を16日に再び訪れた。前回は、ビデオ設定を間違えてナイトモードで撮影。その結果、アメマスのヒットシーンや雄大な支笏湖のパノラマ風景が台無しとなった。しかし、たった1週間とはいえ、状況は全く異なっていた。ひとつは、あれだけ大量に蠢いていた、河口でのうぐいの産卵が終わったこと。もうひとつは、頻繁に起きていたライズが今回は全く起きなかった。
  ただ、1週間前と決定的に異なるのは、支笏湖に流れ出るニナル川の存在。支笏湖で釣果がなくても、「ニナル川を遡って渓流釣りができる」ということが救いとなった。タイトルの「支笏湖で渓流釣り」は、そのことを指している。
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  今回の釣行も、オコタンペキャンプ場に続く、ゲートの閉じられた林道をただひたすら歩いた。熊に対する緊張感は、林道の奥に進む毎に高まっていく。ようやく着いた入釣地点の丹鳴橋を降り、ニナル川に沿って河口を目指した。
 河口が開けると同時に、支笏湖の雄大なパノラマが目の前に迫ってくる。左に恵庭岳、右は風不死岳と煙を吐く樽前山、そして、その山々を映す支笏湖。これも釣人の余禄だろう、この景色を見るだけでもここに来たかいがある。

  しかし、その感動とは裏腹に釣果はあがらない。前回はダブルハンドロッドを携帯したが、今回は4番ロッドだけ。広大なワンドのどこにもライズは見当たらず、湖に突き出た樹木の下で、セミを狙う魚の姿も確認できない。辛うじて、河口の流れ出し横に投じたドライフライに、25センチほどのアメマスがヒット。坊主は免れたが、夏の深まりとともに日中の釣りは難しくなってきているようだ。
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   今回の話はここからが本番。5時間に及ぶ支笏湖の釣りを切り上げ、ニナル川に沿って入釣地点の丹鳴橋に向かう。途中の流れにドライフライを打ち込むと、10センチに満たない岩魚や15センチ足らずの虹鱒がヒット。
  前回は橋直下の小滝で切り上げたが、このまま丹鳴橋を越えて上流まで遡る。小滝の下流から河口までは、めだかのような小さなトラウトしかいなかったが、この上流では数は少ないながらも、20センチを越える虹鱒が棲息していた。

 上流に向かう毎に小滝と滝つぼ、水深のある平瀬が現れる。午後4時の陽は上流から射し込んで、下流からは光の反射でフライを確認できない。仕方なく上流からフライを流す。  
所々で虹鱒がヒットするが、岩魚の姿は見えない。普通、渓流では下流で虹鱒ややまめ、上流は岩魚と棲み分けされているのに、ここは逆のようだ。
  この景観がどこまで続いているのだろうか。さらに上流へ遡行したいという気持ちと、黄昏が深まることによる、熊への警戒を促す気持ちが交差。「もう少し早い時間ならば」と、帰り時間を気にする心が好奇心を上回った。
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  遡行するたびに現れるニナル川上流の小滝の美しさは絶品だ。釣果が出なくても見るだけの価値はある。一方で、上流は山深い手付かずの自然河川。熊との遭遇は格段に高まるので、完全防備での入渓をお勧めする。また、「川を護るためのリリースは釣人の使命」と、肝に銘じていただけたら幸いだ。
写真@:支笏湖・ニナル川河口の雄大なパノラマ風景、同A:丹鳴橋下の小滝。ここから下流ではめだかのような小さな岩魚や虹鱒が棲息、同B:上流部で連続して現れる小滝群。渓相は見るだけの価値はあるが、熊への警戒感が高まる






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2015年07月09日

支笏湖・ニナル川河口に釣行





 3年ぶりに支笏湖・ニナル川河口に釣行した。これまで、ニナル川河口に行くには、美笛キャンプ場から湖岸沿いを経由した。しかし、今回は美笛キャンプ場が7月末まで閉鎖ということから、オコタンペに抜ける林道を初めて利用した。
林道ゲートは閉じられており、車をゲート前に置いて徒歩で丹鳴橋を目指す。平日ということもあり、ゲート前には1台も車が止まっていなかった。丹鳴橋までは徒歩で15分、橋を降りて川伝いに河口まで行くには、計30分余りの道程。
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 ニナル川を横目に河口に下っていくと、「竿の選択を失敗したのでは」という思いが強くなった。持ってきたのはダブルハンドロッドだが、湖と渓流釣りの併用できる4番手のシングルロッドのほうが良かったのではと。それだけニナル川は、落ち込みや流れ出し、肩、淵など渓流釣りの満喫できる、魅力的なポイントが揃っていた。
 以前のニナル川河口は、両岸が樹木に覆われた自然河川だった。今は昨年9月の大雨で、上流から流れ出た岩や砂利が堆積して河口が広がり、上流が丸見え状態にある。
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 時期的にうぐいの産卵期にあたり、河口には何100匹といううぐいが埋め尽くしていた。しかし沖合は、いつもは派手なライズが見られるのに、今日は波ひとつ立たない。
河口から10メートルほど先で急激に落ち込み、支笏湖ブルーに変わる沖に向けて、下手なキャスティングでマラブーを飛ばす。投じてはリトリーブの繰り返しだが、反応はない。沖合にチップ釣りらしい2人乗りのボートが横切る。大声で釣果を訊ねると「今日はダメ」という答え。

 河口両岸には、その延長線上にそれぞれワンドが形成されている。上流を背に、右に行けば美笛キャンプ場、左はオコタンペ方面。これまで左のワンドには行ったことがなく、初めて300メートルほど先にある岬の突端を目指した。このワンドもライズは見られない。湖岸に垂れ下がる、樹木の下にセミフライを送り込んでも反応はない。
すでに時計は10時を回る。まずめでなければ釣果が上がらないのは分かっているが、回遊を期待して辛抱強く待つ。しかし、時間だけが過ぎていく。
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 ニナル川河口の沖合で小さなライズが頻発してきた。多分うぐいだろう、と思いながらも再び河口に戻り、今度は大型ドライを投じる。30メートルほど先の、ライズの中心に打ち込んだカディスにアタリがきた。引き寄せると30センチ弱のアメマス。このライズはアメマスの回遊らしい。
 今度は沖合50メートルほどの地点で大きなライズは発生。突然活性化したようだ。相変わらず小さなライズは射程距離内で起きる。そこでまたアメマスがヒット。さらに子虹鱒もかかるが、大型の魚はヒットしない。

 ドライが効果的だと分かったが、静かだった湖面に今度は波が押し寄せる。ある程度、波のあるほうが有利だが、再びマラブーやウエットフライを打ち込む気力はない。しばらく様子を見たが、波と風の止む気配が無いことから、ここで終了することにした。というのも、ニナル川の渓相が気になっていたから。帰りは、ダブルハンドロッドで渓流釣りを行おうという算段だ。
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 普通は有り得ないが、リーダーだけを垂らしてドライフライを流すと、5センチにも満たない、斑点の模様がオショロコマに似ている岩魚がヒット。さらにその上流でも同じようなサイズが。釣り上がって行くと、入釣地点の丹鳴橋まではあっという間に着いた。橋の上流に見える、小滝の落ち込みにも魚がいるはずと、そこでもフライを投じた。ヒットしたのは虹鱒と真っ黒な岩魚。今度ここに来るときは、シングルハンドだけにしたい。

 尚、この釣行もビデオを撮ったが、ナイトモードを解除しないで撮影してしまった。画像自体は鮮明だが、掲載した写真のようにカラーバランスが大きく崩れている。もし修正できるようならば動画も発信したい。

写真@:入釣地点の丹鳴橋。下のニナル川は渓流釣りも楽しめそうな魅力的なポイントが揃っていた、同A:支笏湖のニナル川河口の様子。産卵でうぐいが河口を埋め尽くしていた、同Bドライフライにきた30センチ余りのアメマス、同C:ニナル川の流れる小滝の流れ出しでも岩魚がヒット
 





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2015年05月29日

いとう温泉下でセミフライ

 支笏湖ビジターセンターのHPでは、国道453号線からオコタンペキャンプ場に抜ける道々78号線の開通が今日29日11時からとなっていたことから、78号線のゲート前に赴いた。
 丁度、工事関係車両がゲートを明けて通過するところで、関係者にゲートの開く時間を聞くと「昨年の大雨で落石がひどく、これから工事にかかるところだ」。そして「今日の開通は聞いていない」という。
 この道路を管理している北海道・札幌建設管理部に聞くと、「今月22日に冬の通行止めを一旦解除したあと、落石防止工事のためにすぐに通行止めとした」「工事期間は、被害がひどく今の段階では見通しが立たないが、年内開通は難しい」とのこと。
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 また、同じく不通となっていた国道276号線から美笛キャンプ場に抜ける道路は22日にゲートが開けられた。キャンプ場から先は閉じたままだが、大雨の後遺症で営業開始が遅れていた美笛キャンプ場も、千歳市のHPでは7月にはオープンするという。今年のオコタンペキャンプ場への釣行は、計画に入れないほうがいいかもしれない。
 
 ただ、「オコタンペキャンプ場釣行記」としてブログの予定稿を考えていたので、急遽他の原稿を考えなければならなくなった。そこで思いついたのが、オコタンペゲート前からほど近い、丸駒方面の釣場ポイント。支笏湖は、快晴で風もなく湖面は油を流したように一点の曇りも見せない。ただ、釣人と分かる車が至るところに止められており、入釣は難しそう。

 そうした中で選んだのは、昨年10月に初めて入った支笏湖・いとう温泉前の湖岸。休業中のいとう温泉は、今春新装オープンの予定と聞いていたが、昨年10月から全くの手付かず状態で、工事を行った形跡もない。車を、通行の邪魔にならないようにいとう温泉に入る坂道の手前に止めて、20度はある急勾配を下っていくと一気に視界が広がった。ルアー釣りの先行者が帰るところで、話を聞くと「小さなアメマスが数匹釣れた」とのこと。
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 湖面は遠くから見る以上に澄んでおり、湖底の岩石や小さな魚が泳いでいる姿が手に取るように分かる。この湖岸は、長さが100メートル足らずで両端は行き止り。湖面を漕いでその先に行くことはできない。ポイントは、両端にある湖に張り出した樹木の枝の下と、正面の桟橋のあった岸壁の下。
 この時期は春セミのフライが効果的で、迷わず露天風呂が残る先端の岩場からセミフライを投じる。一方で、ルアーをセットしてスプーンを遠投。枝の下では小さなライズが頻発するが、セミフライに挑むような魚はいない。今度は、メイフライに代えてライズの中心に落とすが、反応は薄い。一方のルアーもミノーに代えて、駆け上がりに集中的に投じるが、これも反応がない。

 しばらくしてフライをニンフに変更、早めのリトリーブで引き寄せると、今日初めてのバイト。元気のいい15センチほどのアメマスだ。さらに広範囲に湖底を探ると、続けざまに30センチ級のうぐいがかかった。表層にはアメマスが、底にはうぐいが張り付いているようだ。この状態では大物は無理と、場所を替えることにした。

 行先を「苔の洞門」に決めて、帰り支度を終えて桟橋のあった場所まで来ると、50センチはあろうかという虹鱒が、小魚を追って岸壁から4メートル下の湖底を泳いでいる。そして、続いて同じようなサイズの虹鱒が2匹、今度は落下したセミに食いつく。いずれも湖底が岩場で、水深は深いところでも3メートルほどだろう。あわてて、セミフライをセットして虹鱒のいた場所に投じる。そのセミフライに30センチほどのアメマスらしき魚が、駆け上がりの淵から何度もアタックするが、針がかりするまでにはいかない。

 しばらくして、また虹鱒が現れた。ほぼ1時間サイクルで回遊しているようだ。それが、ようやくセミフライに食いついたものの、針がかりが悪くすぐにはずれた。気温は昼にかけてさらに上昇。ライズはなくなり、虹鱒の姿も見えなくなった。結局、熱中症手前の2時まで粘ったが、釣果は初めに釣れたアメマスとうぐいだけ。
 ここでの釣りは、朝まずめか夕まずめがよさそうだ。ただ、ここの坂道は降りる分には問題ないが、登りは予想以上にきつい。足や気管支に問題を抱えている人は無理をしないほうがいいかも。

写真上:通行止め解除の目途が立たないオコタンペキャンプ場への道路、同上左:伊藤温泉の湖岸の様子。岸壁下では大型虹鱒の姿が確認できた、同上右:湖岸は澄み切って底まで見通せる、同下左:ニンフで釣れたアメマス、同下右:桟橋の跡が残る湖底
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2015年05月23日

海よりも先に湖でサクラ咲く

 前回に続いてのさっぽろ湖での釣行記。2日前に、陸封型サクラマスが目の前で釣り上げられた。釣ったルアーマンは「さっぽろ湖では、サクラマスとブラウンしか釣ったことがない」と、事もなげに言う。
 さっぽろ湖では、インレットで虹鱒ややまめを釣った経験はあるものの、人に自慢できるような釣果はない。特に、サクラマスが釣れるという話は聞いていたが、さっぽろ湖で誰かが釣り上げた姿も見たことはなく、自分でも釣った経験はなかった。
 「サクラマスがそんなに簡単に釣れるのならば」と、翌朝早く再びさっぽろ湖のインレットを訪れた。

 他の場所でも、これまでサクラマスを釣った経験は3回しかない。1回目は、苫小牧東港でニシン用のサビキにかかり、2回目は6月の千歳川中流でルアーにきたもの(当然リリースしたが)。 
 そして3回目は、3年前の7月に茶路川でアメマスを狙ったルアーに食いついた真っ黒な魚がサクラマスだった。いずれもサクラマスを狙ったのではなく、たまたま針にかかっただけ。
 もうひとつ、今年4月に20センチほどのミニサクラが積丹・来岸漁港でメタルジグにきたが、これはノーカウント。

 今年は、零下10度を下回る厳寒期からサクラマスを求めて、積丹全域や浜益、苫小牧・元町海岸、日高門別漁港に釣行した。しかし、未だ手にすることができない。そうした面では、サクラマスに関しては全くのビギナーといえる。ショアや湖で、簡単にサクラマスを釣り上げるアングラーには、尊敬の念と合せて嫉妬さえ感じている。

 今回のさっぽろ湖のポイントは、前日にルアーマンがサクラマスを釣り上げたインレットの流れ出しから、プール状に替わるその端。前日と比べて気温が5度近く低い関係からか、あれだけ湖底に固まっていたウグイの姿は見えない。投じたミノーにも追ってくる魚はいない。
 ただ、プールから再び流れ出しに替わる場所で、小さなライズが起きる。対岸から投じれば、そのライズに届くが、この場所からはミノーが届かない。
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 時間はかかったものの、上流に架かる橋を通って対岸に回った。そこから、ライズの頻発する流れ出しにミノーを投じた3投目に、目の前5メートル付近で白い腹の魚がヒット。暴れる暇を与えず、「ウグイではありませんように」と、強引に岸に寄せ引き上げて確認すると、待望のサクラマス。40センチ弱と小ぶりながら、初めて狙って釣れたサクラマスだ。あれだけ通った海よりも先に、湖で上げたことが不思議だった。なお、このサクラマスは写真を撮ったあと、すぐにリリースした。

 再びライズの起きたポイントにミノーを投じるが、その後アタリは来なかった。試しに、スピナーを流れに乗せてリトリーブすると、波立つ湖面を通して茶色い大きな影がスピナーを追ってくる。それが手前でUターンして遠ざかった。信じられないかもしれないが、それはどう見ても1メートル近かった。
 このさっぽろ湖には巨鯉もいるのか、はたまた巨大なトラウトが棲息しているのか。この魚の正体を分かる人がいたら教えて欲しい。

 今年の目標に掲げている「ショアサクラマスの確保」が、いつ実現できるのか目処は立たない。しかし、今回のようにいつかは幸運が舞い込んで欲しいと思っている。

写真上左:小ぶりだが狙って釣れた陸封型サクラマス、同右:さっぽろ湖インレットの様子









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2015年05月21日

さっぽろ湖で”サクラ”を目撃

 朝里峠を経由して小樽に行く途中で、さっぽろ湖に立寄った。湖に流れ込む小樽内川の雪代は続いており、小樽内川自体はまだ釣りをするには厳しい状況。さっぽろ湖はすでに満水状態で、上流に架かる橋の下のインレットは平常時と比べて大幅に水位は増しているが、釣りをするのに支障はない。

 こうした状況なのに、ただ黙って通り過ぎるはずはない。結局、さっぽろ湖のインレットに降りて、少しの時間ルアーとフライ釣りを行った。始めに入ったのは、橋の下の流れ出し。ここは、流芯と瀬脇が適度な深さを保ち、春から夏にかけてうぐいがうるさいものの、やまめや虹鱒が安定して釣れる。自分としては、流れ出しから先の下流にあるプールよりも実績のある場所だ。
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 早速、#14のカディスを流す。雪代により流芯の流れは早く、瀬脇を中心に打ち込むが追ってくる魚はいない。何度か打ち込むポイントを代えて試したあと、今度はウエットフライを流して様子を見る。が、やはり追ってくる魚はいない。この場所は、まだ時期が早いのかもしれない。

 今度は、下流のプールに移動。ここではコンパクトロッドでルアーを試した。5グラムのスプーンをアップストリームでリトリーブするが、流れがきつくルアーは狙った層には落ち着かない。徐々に流れの緩やかな下流に移動、いつの間にかプールの突き当たり付近まで行き着いた。
 
 ここまで来ると、活発に泳ぐうぐいの姿が偏光サングラスを通してはっきり見える。ルアーの回りには5〜6匹のうぐいがまとわり付くが、銜えるほど大きなサイズはいない。そのうぐいがあちこちでライズする。また、ルアーからフライにチェンジ。ティペットに#16のメイフライを結び、上流から流すとさかんにアタックするが、針がかりしない。
 別にうぐいを狙っているわけではないのに、いつの間にかうぐい釣りの流れに。

 その流れを打ち破ったのは、突然後ろから声をかけてきたルアーマン。彼は、インレットの中間部分でルアーを投じていたが、芳しくないようで、次第にこちらの陣取るプールの端に寄ってくる。そこで、場所を交換する形で彼に場所を譲り、上流でルアーを投じることにした。
 しばらくして、流芯直下の深場に投じたルアーにやまめがかかった。今日初めてのうぐい以外の魚だ。と、プールの端に移動したルアーマンがネットを取り出した。ミノーで釣り上げたのは、銀毛が輝く40センチ余りのサクラマス。

 話を聞くと「さっぽろ湖は今年初の釣行だが、自分のホームグランドのようなもの。これまでも、サクラマスやブラウンを何度も釣り上げた」とのこと。先ほどまで、自分が陣取っていた場所で釣った訳だ。
 これと同じような話が、つい先日の古平川河口でもあった。場所を知り尽くしている釣人と、実績のない釣人では釣果は雲泥の差。今回もそれが身に沁みて分かった。

 ただ、気になったのはブラウンの事。いつも、さっぽろ湖上流の小樽内川に入渓しているせいか、さっぽろ湖で釣りを行う機会は少ない。そのために、さっぽろ湖でも虹鱒ややまめにサクラマス、岩魚が棲息していると思いこんでいて、ブラウンの話が出るとは考えもしなかった。魚に罪はないものの、「密放流」という言葉が頭をよぎり、複雑な気持ちでさっぽろ湖を後にした。

上左写真:さっぽろ湖インレット部分の橋下のポイント、同右:インレットから小樽内川の上流を見る、同下:ルアーマンがインレット奥のポイントで釣り上げた40センチ余りのサクラマス
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2015年05月07日

支笏湖・美笛川河口に釣行

 支笏湖の美笛川河口に釣行。ここは、休日には釣人銀座と化す場所で、支笏湖の中でも一級ポイントなのは間違いない。支笏湖には今年も何度か訪れたが、美笛川河口は初めて。昨年10月以来半年ぶりとなる。昨年10月は9月の大雨により河口が一変。上流からの流木が山のように積み重なって、竿を出す場所がなかったほど。また、美笛キャンプ場も浸水して、その後閉鎖された。

 河口やキャンプ場がどのようになっているのか、そのことも目的のひとつで今回訪れた。通常ならば、この時期には国道からキャンプ場に入る道路のゲートは開いており、そこから右方向の貸しボート乗場や、左方向のニナル川に行ける。ところがゲートは閉まったまま。入口付近には、歩いて河口に向かったのか3台の車が止まっていた。

 徒歩で河口まで行くには15分ほどかかるが、道路はアスファルトで歩く分には支障はない。釣りの準備をしていると、先行車の1人が帰ってきた。話を聞くと、「美笛橋から上流の餌釣りで虹鱒とブラウンの型物を上げた」という。美笛川の雪代は治まったようだ。 
 そして、「美笛橋が損壊しており、橋を修復しない限りキャンプ場は再開しないと思う」と教えてくれた。
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 熊鈴を鳴らしながら、15分かけて河口に到着。河口の手前にはルアーマンが1人。今のところアタリは来ていないという。重なり合う流木を交わしながら、河口の先端まで水をかき分けて歩行。所々深い箇所はあるが、沖合20メートル付近まで行けた。そこから先は、水の色がブルーに変わる急な落ち込み。
 フライロッドと一緒に持ってきたルアーのコンパクトロッドに8gのスプーンを結んで駆け上がりを狙う。右、左、正面と方向を分けながら1時間ほど様子を見たが、追ってくる魚は見えない。また、岸や足元にもいつもはこの時期に姿を見せるアメマスがいない。

 この場所に着いた時から気になっていた、河口の上流部にあるプールにルアーを投じると、小さいが追ってくる魚がいる。それを機に、湖の釣りから美笛川の遡行に変更した。  
 河口を少し遡ると、魚の居つきそうな適度な流れ出しが現れた。5gの軽いスプーンに代えて上流に投じるとすぐにアタリが。しかし針がかりがしない。何度かアタリが続いたあと、ようやくブラウンがかかった。
 その後もアタリは頻発するが、針がかりしないのでフライに変更。#14のメイフライを上流から流すと、ボサの影から10センチほどのやまめが飛びついた。やまめは禁漁期間に入っており当然リリース。というより、どのような川魚もリリースに徹することにしている。

 さらに上流への遡行を続ける。至るところに現れる淵や流れ出し、プールでルアーとフライを交互に使うが、チビ虹鱒やブラウンが混じるものの大物は来ない。美笛橋まであと100メートルというところで、川幅が一気に広がり遡行を阻む。
 橋から上流には大渕やプールの点在する、美笛川の中でも最高のポイント。先ほどゲート前であった釣人は、その場所で型物の虹鱒とブラウンを釣り上げたのだろう。
 しかし、無理してまで遡行するのは危険と、遡行してきた川を河口まで下る。河口ではルアーとフライの新たなアングラーが2人、ロッドを振り出していた。
 河口から先のニナル川も好ポイントで、とくにこれからの季節はハッチザマッチの期待が大きくなる。
 なお、いつもはゲートが開いているオコタンペキャンプ場跡に向かう道路は、5月29日に開くとの情報。
写真左:閉じられた美笛キャンプ場に行くゲート、同右:支笏湖の美笛川河口。流木が岸を埋め尽くしている、同下:美笛川の流れ出しの淵で釣れたブラウン
 

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2015年04月25日

支笏湖のアメマス、岸寄り遅れる

 今週中旬、2カ月ぶりに支笏湖へ釣行した。前回は、冬でも虹鱒やブラウンの大物で定評のある北岸の丸駒温泉下のワンドに釣行。この場所は温泉が湖底から湧き出すために、他の場所よりも水温が高くトラウトの定位する確立が高いポイント。
 今年に入って、マーカーをつけたニンフフィッシングで、60センチ越えの虹鱒が何本かあがったという話も聞いた。しかし、支笏湖は通い詰めても釣果は約束されない厳しい場所。結局その日は、風が強くてルアーに切り替えたものの、アタリひとつなかった。

 今回は南岸での釣行を選択した。水温の上昇が北岸よりも早く、アメマスの岸寄りが進んだのでは、との予想から。冬場の一発勝負とは異なり、春になって浅瀬にアメマスが集まることにより、アタリの頻度が格段に高まっていく、というのはこれまでの経験から学んだ。
 技量の無い、私のようなアングラーでも釣果を獲ることができる。だから、今回は大物狙いというよりも、アメマスの集まるポイントとして南岸を選んだ。
 目的の場所は、樹木が湖面に張り出した岩場ポイントの虹鱒橋下。ところが、平日にも関わらず先行者の車が数台駐車。無理をしないで、この先のトンネル手前の駐車場に止める。
 駐車場所にこだわるのには訳がある。支笏湖では車上荒らしが横行しているからだ。道路から見えない場所に止めると、狙われる可能性が高まる。そのため、通行する車両から見える場所に駐車するように気をつけている。
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 ここまで当日の釣りの話ではなく、ほかの話が中心となったのは予想された通り惨敗したから。トンネル下では、駐車場直下でフライとルアーを行う人が2人、右側の岩場では2人のフライフィッシャーが竿を出していた。釣果は定かでないが、足元には小魚の姿は見えない。
 今回ルアー釣りを選択、投じたルアーを追う魚も見られない。何よりも、いつも見ることのできる沖合でのライズが皆無。せっかく用意した遠投の効くジグミノーの出番はない。

 トンネル下でかれこれ2時間ほど粘ったが、一度のアタリもなく場所を変える。今度は苔の洞門下。この場所は砂場で構成され、ブレークラインに大きなライズが頻繁に起きることで知られる。またアメマスの岸寄りも早く、ここで子アメマスの群れが確認できれば、支笏湖も春を迎えた証といえる。

 トンネル下と比べて濁りの混じる苔の洞門下は、時折吹き付ける強い風のせいもあり、条件は良くない。何よりも、浅瀬にはあてにしていたアメマスの姿が見えない。沖合20メートルほどで濁りが消え、さらにその先のブレークラインまでスプーンを投じて魚をおびき寄せるが、何度やっても追ってくる魚はいない。沖合の大きなライズも皆無。
 釣具店の釣果情報には、最近の大型ブラウンや虹鱒の釣果がホームページに載せられている。場所が悪いのか、それとも技量がないのか。今年2回目の支笏湖釣行も惨敗した。

 ひとつ言えるのは、アメマスの岸寄りが進めばどのような下手糞でも、ライズを目がけてフライやルアーを打ち込めば、それなりの釣果が得られるということ。そのために、アメマスの活性を期待していたのだが・・・・・・。
 水温の上昇で、この黄金週間までに支笏湖のあちこちで、アメマスの姿が見られることを期待している。

写真左:初めに入ったトンネル下のポイント。まだ水温は低く小魚の姿は見えない、同右:苔の洞門下は大型ブラウンの回遊ポイント。岸ではこの時期アメマスのクルージングも見られるが・・・・・










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2015年02月19日

今年初の支笏湖釣行

 昨日は立ち上がりが遅くなったことから、近場への釣行を検討。結局、大物期待で支笏湖・丸駒温泉裏のワンドに決めた。支笏湖での釣りは今年初めてで、これまでも行く気になればいつでも出かけることができた。
 ただ、冬の支笏湖は風が冷たく、湖面の穏やかな日が少ないために、足が遠ざかった。何よりも、美笛川河口以外は釣果の少ないことが一番の理由にあげられる。

 昨年のブログで、「冬の支笏湖でのポイント」を取り上げた。その中のひとつが今回の丸駒温泉裏のワンド。湖底から温泉が湧いており、他の地区よりも水温が若干高いことから、魚の溜まるポイントとして知られていた。
 事実、昨年の今時期に、フライのルースニングで50センチ超の虹鱒が数本上がったという話を聞いている。
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 丸駒温泉裏は、支笏湖の冬場のポイントとして、美笛川河口ほどではないが大物の期待のかかる場所で、平日でも釣人を目にする。自分としては、このポイントから500メートルほど奥に行ったワンドで、4年ほど前にニンフのルースニングで60センチ余りの虹鱒を釣ったことがあるが、丸駒温泉裏では実績がない。

 前置きが長くなったのは、釣果が無かったことから。弱い向かい風と2枚波が押し寄せるという、この時期の支笏湖ではまだ恵まれた条件下にあったが、ルースニングは難しそう。
 フライロッドとルアーロッドも用意して、遠投できるルアーを選択。スプーンからミノー、ジグなど手を変え、打ち込む距離や方向を変えて3時間ほど粘った。
 一度だけ、40メートルほどの沖で大きなアタリがあったが、針がかりが浅かったのか、すぐにばれてしまった。

 結局、アタリはその一度だけで終わった。帰りしな、駐車した場所からこれからワンドに向かうルアーの釣人が来た。胴長姿で車からすぐに降りてきたので、他のポイントを回ってきたようだ。他のポイントも厳しかったのだろう。

 支笏湖の中でも美笛川河口については、雪代の始まる前のこの時期に釣果が高まり、結構なサイズの虹鱒やサクラマスが例年上がっている。時間があれば美笛川河口をお勧めする。

 写真上左:丸駒温泉の裏から支笏湖をのぞむ、同上右:風と波は、この時期としてはまだ恵まれていた










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2014年12月06日

湖では粘れば大物

 完全な冬型の気候に移り、アングラーのモチベーションは下がる一方だ。河川でのトラウトフィッシングは遡上アメマスが中心で、対象河川は限られる。湖は風と低温さえ我慢すれば支笏湖や洞爺湖でも大物が期待できるが、徹底した防寒対策と粘る気力が必要となる。
 サーフでの海アメ釣りの情報はまだ上がってきていないが、晴天の凪の日は出かけてみて損はないと思う。日本海側は今日と明日は雪の予報で、最高気温も零度を下回る。胆振や日高、十勝地方は晴れの予報だが、最低気温がマイナス7〜8℃と本格的な冬の装備が必要となる。先週末から今週にかけてのメディアとつり具店の釣果情報をみた。釣行のご参考に。
洞爺湖

十勝
「浦幌川」アメマス35〜55センチ、0〜5匹。浦幌市街から上流域
「十勝川」アメマス35〜60センチ、0〜5匹。千代田大橋下流や利別川合流
「音更川」ニジマス25〜45センチ、0〜3匹。下流域
   十勝毎日新聞 11月30日頃

フィッシュランド
「豊頃・十勝川」アメマス 30〜40センチ0〜5匹、50〜60cmの大物も
「白糠・茶路川」中流域 アメマス30〜40センチ
「釧路川」アメマス 30〜40センチ0〜5匹 細岡周辺で

つり具センタースタッフ情報
「宮の沢店」12月1日 洞爺湖 午前6時くらいに現地に到着、風が強く釣りづらかった。スプーンやジグミノーでは向かい風がきつく飛距離不足に加えラインテンションも掛からないので、ジグに変更。ゆっくり巻いていると、手前の水の色が変わっている駆け上がり付近で44センチのサクラマスがヒット。ルアーはD-3カスタムジグ18g(アカキン)。午後になるとさらに風と雨脚が強まり、釣りをするには厳しい状況になった。
 夕マヅメになり足元で30センチくらいのニジマスがヒット。ヒットルアーは岡ジグLT-12(テス慎究みオレンジ)。今年は小型が中心のニジマスが結構上がっていたらしい。なかには60センチ以上のニジマスや50センチ前後のブラウントラウトも上がっていたようだ。遊漁料は1日券が1,200円。遊漁期間は12月から3月までと6月から8月(ヤマメは12〜3月と6月)

写真上:タイミングがよければサクラマスの大物も夢ではない洞爺湖の財田キャンプ場方面










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2014年11月12日

支笏湖で大型魚を逃がす

 先日、好天に誘われて支笏湖に釣行した。向かった先は、美笛キャンプ場近くのニナル川河口。美笛川河口に次いで、大型のニジマスやブラウントラウトの期待できるインレットとして知られている。
 ところが、国道からキャンプ場へ向かう道路はゲートが閉じられていた。ゲート前には先行者の車が1台止まっていたが、ここから歩いて現地に行くには40分以上は掛かる。熊への恐怖もあり、あきらめて途中の虹鱒橋を選択した。
 この支笏湖の南岸では、平日にも関わらずモーラップキャンプ場や姫鱒橋、苔の洞門などの主だったポイントに多くの釣人が駐車、相変わらずの人気を見せていた。

 虹鱒橋は今年2回目の釣行となる。1回目は5月15日で、大物は釣れなかったものの、アメマスは30センチ弱を最長に入れ食い状態だった。秋の深まりとともにアメマスの姿は見えなくなったが、その代わり大型のブラウンや虹鱒が期待できることから、このポイントを選んだ。
 湖に降りてみると、少し波立つ湖面にはライズは見当たらない。この虹鱒橋ポイントは、岸に樹木が迫っていて、湖に立ちこんでもバックスペースが取れないために、フライではなくルアーを選択した。

 初めに5グラムの銀のスプーンを投じるが、追ってくる魚はいない。しばらく様子を見た後で、視認性の高い7グラムの金のスプーンに、フライのウイックルバガーをフックにしたコンビネーション型に変更。このルアーは、見た目には海の鮭釣りに用いる浮きルアー用に似ているが、河川での虹鱒やブラウン釣りで効果は実証済み。
 これに代えてから30分ほどして、今日初めてのあたりがきた。重さは感じないものの、右へ左へとけっこう暴れる。上がったのが25センチほどのブラウン。岸から10メートルほど先の駆け上がりのところでヒットした。
写真1

写真2













 突然、30メートル先の沖で「ザブーン」という音を響かせた大きなライズが発生。魚を取り込んでいる最中で、姿は確認できなかったが、波紋の大きさからして60センチ以上の大物だろう。すぐに、ライズのあったポイントに集中してルアーを投げ込むが、すでに遅し。集団でクルージングしているのならば、何らかの反応があるだろうが、単独で回遊しているようだ。
 
 その後も20センチ強のブラウンを追加するが、狙った大物は掛からない。ルアーをスプーンから7センチの小型のミノーに変更。その3投目に、今までとは違う重さの魚がヒットした。ドラグを利かせながらやり取りして、あと5メートルというところで、魚がジャンプ。その反動でトレブルフックが外れた。見た目には50センチ前後のブラウンと思われる。釣れていれば、今年の支笏湖では自己最大の大物だった。フックが小さく、針がかりが浅かったのが原因だった。

 その後、気を取り直して10センチのミノーに変更して再開するが、おかしなもので、一度バラすとあたりが遠のいて、全く反応はなくなった。釣りを止めて、重い足を引きずりながら橋の下から国道に上がる時の疲労感は、口では言い表すことができないほどだった。今年の支笏湖での釣りは多分これが最後だろう。有終の美を飾ることのできなかった悔いが残った。
<写真上左:虹鱒橋下の湖岸から見た支笏湖。夏はセミを餌とした大型の魚が期待できる、同上右:虹鱒橋下の湖岸に抜ける沢道。見た目以上にかなりの急峻だ、同下:ウイックルバガーをフックにしたスプーンで釣れたブラウン

写真3










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長い人生の中で、お金はなくても時間だけは贅沢に使える今しかできないこと、やりたいことが沢山ある。それを少しづつでも実現していきたい。
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