廃社化した五天山神社: ホラー好きのフライマン
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2014年11月10日

廃社化した五天山神社

  「イワシの頭も信心から」と、どのようなものにも神様が宿るという日本人の自然崇拝、信仰をアミニズムという。岩の形が人間の顔に似ているといっては、岩をご神体として祠を作り祀りあげ、幹の形が神々しいからといって祠を作り祀りあげて信仰した。
 こうした信仰の歴史の浅い流行神(はやりがみ)は江戸時代に急増、多くの無名の神様が祀られた。元はただの岩でも、長い間に人の祈りを受けているうちに、本当の神様になるという。このような信仰心が日本に八百八万の神様を作った。

 信者がいなくなり、参拝されることの無くなくなった神社や祠は、祀り棄ての祠といい、祀られていた神様が悪霊や妖怪に変わることもあるらしい。だから、由来の分からない、誰も手をかけなくなって廃墟化した神社や祠は、むやみに参拝することをやめたほうがいい、と聞いたことがある。
 北海道にも、こうした祀り棄てられた祠、神社が多く残されている。開拓農民が、本州の名のある神社の分社として祀ったものがほとんどだが、夢破れて離農したあとには、誰も参拝しない祠だけが残されている。
 札幌・西区に、五天山という標高303 メートルのハイキングに適した山がある。この山に祀られている五天山神社もそのひとつ。神社の創祀は、大国主命のお告げがあったという話から、昭和11年に建立された。敷地内にはお地蔵様や馬頭観音が建立されており、鳥居が無ければ寺と見間違うばかり。
五天山1
写真2








 



  五天山の頂には、神社の奥の院の祠が建立されているが、ご神体は別の祠に移されたのか見当たらない。お地蔵様には花が手向けられ、今でも御参りにくる人がいるようだが、神社の拝殿は木で打ち付けられて、手をかけられた形跡はない。なぜ廃社となったのかは想像でしか分からないが、神社はこのまま廃墟化が進んでいくのだろう。
 この五天山の麓にある北海道札幌西陵高校で、体育の授業中に心臓発作で亡くなった女生徒の御祓いを、五天山神社で行ったことが問題になったこともあったようだ。
 五天山の周辺には、心霊スポットとして知られる平和の滝や平和墓地があり、琴似から山の方向に上り詰めるという土地柄のせいか、流れる空気自体が異なっているように感じるのは自分だけか。

写真上左:五天山を麓から見る。左に見えるのは札幌西陵高校、同上右:五天山神社の全景。右に馬頭観音が建立されている。同下:お地蔵様が並ぶ神社の敷地。最近お参りしたあとが残っていた
写真3










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この記事へのコメント
悪用しない限り、どのように使われてもかまいません。
Posted by bukki at 2018年08月17日 03:04
西野中学校放送局で今西区の歴史についての番組を制作しています。この記事の写真を番組に使いたいのですが使用しても構いませんか。写真は校内放送と撮影協力者へのDVD配布に使います。なるべく早めに返事をお願いします。
Posted by 西野中学校放送局 at 2018年08月16日 21:07
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