2021年09月26日
音楽に没頭しよう! 「ネクスト・ドリーム」
音楽オタクなマギーと歌姫グレース
伝説の歌姫グレース・ディヴィスは40代になっても意欲的に活動しています。衰え知らずで全米ツアーは常に満席、各種アルバムも好調な売れ行きで順風満帆。しかしマネージャのジャックは、年齢の事も考慮した上でラスベガスで定期公演して安定した収入にしていくよう提案が・・・グレース自身は「新曲を出したい」というチャレンジングな思いと現実の間で悩むことになります。
そんなグレースの思いをくみ取るのがパーソナルアシスタントのマギーです。両親の音楽好きな影響を強く受けており、まさに音楽オタクな彼女はグレースの歌に心酔しています。気まぐれに振り回されることも苦に感じず3年間働けるのは、グレースへのリスペクトの証。そんなマギーは密かに音楽プロデューサーとして独立する夢を持っています。そしてある日、とうとうマギーは才能溢れるデヴィッドに出会います。
女性社会の風刺が共感を呼びこむ
グレースが新曲を出せない理由は、業界の重役は皆白人男性で彼女の意思は関係なく可能な限り稼ぐことが目的です。「40代の女性アーティストで全米NO1になったのは5人だけ、そのうち黒人は1人だけ」とグレース自身が言い放っているように、この業界では女性アーティストはそろそろ潮時と考えられており、更に黒人なので歌手寿命は短いと判断されています。
マギーの方は若い女性という事で軽視されています。情熱と知識、そして才能も溢れている彼女ですが、せいぜいアシスタント程度と考えられているのも描写されています。この2人は違う立場と環境でありながらも同じ敵と戦っています。どちらの立場から見ても、前向きに立ち向かう2人の姿に共感できる作品でした。
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魅力はやっぱり音楽!!
歌姫グレースの歌と踊りがかっこいい!!!全米ツアーの映像は圧巻で、グレースが歌姫な理由は一目瞭然でした。目を奪われるステージと堂々とした歌声に釘付け。更にデヴィッドは音楽オタクのマギーが認める歌声。透き通るような高音で、甘く・優しく声が伸びていく、まさに耳に染み入る声質。この2人の相乗効果で目が離せない、耳が離れない作品になっています。
そしてこの2人と大きく関わるマギーは両者から愛されています。厳しいグレースの態度はマギーの為に。デヴィッドは男性として衝突する事もありますがマギーの事を想います。音楽メインなハートフルコメデイで、観るものに爽やかな印象を残す良作品です。2人の歌声を聴いた時に原題「The High Note」の意味が理解できました。
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