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西暦2038年アメリカ、デトロイト。人間そっくりのアンドロイドが多数製造され、人間は労働から解放され大きな経済発展を果たしました。実際はアンドロイドに職を奪われ失業率が増加し、貧富格差が益々広がっていきます。反アンドロイド運動まで起こり人間とアンドロイドの共存は困難を極めてきました。

そんな緊張の折、同年8月にアンドロイドに異変が起こります。家庭用アンドロイドが所有者を殺害、その娘を人質に立てこもるという犯罪行動を起こします。更にそのアンドロイドは「感情があるかのように」行動・会話しており今までの常識から外れたものと見られます。この事件以降アンドロイドに感情が見える出来事が多発し、感情をもったアンドロイドを「変異体」と呼び警戒していくことになります。

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主人公コナー、カーラ、マーカスの3人のチャートを分岐してそれぞれをプレイしていきます。といっても簡単な移動操作と会話・思考の選択がほとんどです。どのキャラクターでも選んだ選択肢はその後全てのストーリーに影響を及ぼします。取り返しがつかない要素が多いのですが、一度終えたチャプターはプレイやり直しが可能になりますので様々な選択を試すことができます。

「簡単な」と記載しましたが、時折時限式の入力「QTE（クイックタイムイベント）」が発生するのですが、これが若干シビア。しかも「失敗も選択肢の一つ」ではあるので、ミスしてしまうと取り返し尽きません。ボタン入力やコントローラーを傾けたりを瞬間的に要求されるので、割と死にゲー（死にませんが）でした。ただし前述したようにチャプターを繰り返せるので、諦める必要はありません。

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伏線貼りから回収はもちろんですが、各分岐によるその後の変化も大きいのが良かった。アンドロイド3人が中心となり進みますが、人間側の主張や行動も納得できます。どうしても「感情移入」してしまうゲームで、プレイヤー自身がアンドロイドになった立場でものを考えてしまいます。中毒性の高い内容でした。

「アンドロイドの人間化」がテーマ。どちらにも善悪があり、徐々にどちらが人間なのかは曖昧に見えてきます。新しい生命体を人類が生んだ、という現実的にも無くもないレベルの話になっており、複雑な気持ちを抱えてエンディングを観ました。参加できる映画・小説といった内容ですのでゆっくり時間のある時に1チャプターずつ進める、そんなゲームでした。

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