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鬼岩城を壊されたことで怒り心頭のミストバーンの乱心を鎮めた謎の刺客「キルバーン」。勇者達がバーンパレスに乗り込んできた際に本格的に勇者達の始末に乗り出します。パレス内に多くの罠を設置し少しずつHPを削っていく場面を見ながら微笑み、罠を唯一破れる存在ポップを付け狙います。

一人称が「ボク」で非常に軽口。口数も多く大魔王バーンにも悪態をつきます。そんな軽口とは裏腹に異常なほどに執念深く、打倒勇者のためにポップを付け狙っていましたが途中参加のアバンに切りつけられたことから、標的を切り替えアバンを狙います。この当時ならポップよりもレベルが低いアバンなら勝機も高いのですが、1対1を挑むという怒りに任せた行動も見せます。

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冥竜王ヴェルザーが大魔王バーンの元に派遣した「キルバーン」。大魔王軍内で死神と呼ばれる彼は、使い魔ピロロと共に失敗者・侵入者・邪魔者を排除する暗殺者。ヴェルザーからの使者という立場なため、大魔王軍での地位は大魔王とほぼ同格となり、命令に縛られる事なく自身の意思で行動しています。

協力者の建前で派遣されていますが、実際は名前の通り「KILLバーン（バーンを殺す）」が本当の目的。ライバル社を陥れるための派遣ですが、もちろん（株）新大魔王軍社長バーンは見抜いていました。キルバーンの罠によって勇者達弱体化に成功したかに見えましたが、結果的に勇者軍の戦力増強イベントになり（株）新大魔王軍も（有）冥竜王軍も思惑外れとなりました。

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神出鬼没でまともな戦い方をしないのにカッコイイ。ブラックピエロの外装と卑怯・姑息・残忍ながら、軽口で執念深く陰湿という性格がハマっています。1993年の週刊少年ジャンプ人気投票では悪役としてはTOPの10位という人気っぷり。厨二少年の目には格好よく映っていました。

このキルバーン戦にアバンとハドラーの友情を感じました。お互いに一度は命を奪った存在。育てたダイ達はハドラーの生き方を変え、そのハドラーがアバンの弟子を目の前で助ける・・・まさに「昨日の敵は今日の友」。最後にアバンに包まれて死んだハドラーは正義の顔をしていました。性格最悪キャラのキルバーン戦はダイの大冒険を神回にしています。

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西暦2038年アメリカ、デトロイト。人間そっくりのアンドロイドが多数製造され、人間は労働から解放され大きな経済発展を果たしました。実際はアンドロイドに職を奪われ失業率が増加し、貧富格差が益々広がっていきます。反アンドロイド運動まで起こり人間とアンドロイドの共存は困難を極めてきました。

そんな緊張の折、同年8月にアンドロイドに異変が起こります。家庭用アンドロイドが所有者を殺害、その娘を人質に立てこもるという犯罪行動を起こします。更にそのアンドロイドは「感情があるかのように」行動・会話しており今までの常識から外れたものと見られます。この事件以降アンドロイドに感情が見える出来事が多発し、感情をもったアンドロイドを「変異体」と呼び警戒していくことになります。

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主人公コナー、カーラ、マーカスの3人のチャートを分岐してそれぞれをプレイしていきます。といっても簡単な移動操作と会話・思考の選択がほとんどです。どのキャラクターでも選んだ選択肢はその後全てのストーリーに影響を及ぼします。取り返しがつかない要素が多いのですが、一度終えたチャプターはプレイやり直しが可能になりますので様々な選択を試すことができます。

「簡単な」と記載しましたが、時折時限式の入力「QTE（クイックタイムイベント）」が発生するのですが、これが若干シビア。しかも「失敗も選択肢の一つ」ではあるので、ミスしてしまうと取り返し尽きません。ボタン入力やコントローラーを傾けたりを瞬間的に要求されるので、割と死にゲー（死にませんが）でした。ただし前述したようにチャプターを繰り返せるので、諦める必要はありません。

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伏線貼りから回収はもちろんですが、各分岐によるその後の変化も大きいのが良かった。アンドロイド3人が中心となり進みますが、人間側の主張や行動も納得できます。どうしても「感情移入」してしまうゲームで、プレイヤー自身がアンドロイドになった立場でものを考えてしまいます。中毒性の高い内容でした。

「アンドロイドの人間化」がテーマ。どちらにも善悪があり、徐々にどちらが人間なのかは曖昧に見えてきます。新しい生命体を人類が生んだ、という現実的にも無くもないレベルの話になっており、複雑な気持ちを抱えてエンディングを観ました。参加できる映画・小説といった内容ですのでゆっくり時間のある時に1チャプターずつ進める、そんなゲームでした。

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憧れの漫画家になったスヒョクですが、彼の漫画には人気がありません。少量のギャラとバイト、しして妻の稼ぎのおかげで生活が出来ていたのですが、連載も打ち切りになってしまいます。自暴自棄になったスヒョクは酔った勢いで過去実際に起きた自身の体験を漫画にしたところ大反響を受けます。しかし内容に問題がありました。

スヒョクの本名はジュンといい、15年前まで国家の暗殺要員として働いていました。今回の漫画はその時代の事を描いてしまったため、国家情報部と当時やられたテロリストの二組織から命を狙われることになります。憧れていた漫画家になり、平穏な日々を送っていたジュンと家族の運命は！？

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アクション・格闘シーンがしっかりしており、合間に出てくる漫画もしっかりしていますが最初から最後までコメディです。ジャッキーを彷彿させるアクションコメディも見どころですが、日常生活からすでに笑わせてきます。むしろ漫画部分だけ真面目でした。

特にジュンの元教官がいい味がでています。「国家に全てを捧げた」事を若干後悔しているようで、結婚できなかった原因は仕事の生と考えています。その辺りをジュン達に突っ込まれると、言葉に詰まったり逆切れしたりと非常に人間味のある殺し屋でした。ベタで笑いが来そうな時に来る王道筋が好感でした。

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テーマは過去に背負ったものが家族に降りかかる（自分で暴露したのですが）という重め。しかし全くそんな事を感じさせない作品です。スピード感があり緩急もあり、とにかく笑いを詰め込んでいこう！という心意気を感じさせてくれます。主人公役クォン・サンウ自体が味のある俳優で、こいうコミカルな作品が似合います。

作中で出てくる漫画の充て方なんかを見ると、邦画でいう「バクマン。」を思い出します。同じ漫画家で作中に漫画表現もあるのですが、本作はWEB漫画でヒット媒介もスマホというのが時代を感じさせます。漫画家という夢を叶えた冴えない男は、苦悩の果てに最高の笑顔を手に入れていました、

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イギリスのスパイ機関キングスマンで活動しているエグジー。この日も仕事を終え家路につくのですが、突然目の前に男が現れます。それは1年ほど前にあったキングスマン試験で落第、さらに敵対勢力につき死んだはずのチャーリーでした。右腕と声を失っているチャーリーは銃を突きつけ車を出すように指示します。エグジーは隙を付いて反撃し、激闘の末帰宅することに成功します。

その数日後、エグジーは恋人の両親と食事をしていました。談笑している最中、全てのキングスマンの拠点がミサイル攻撃を受け壊滅したと緊急連絡が入ります。エージェント・愛犬・武器の全てを失って立ち尽くすエグジーの前にキングスマン重役マーリンが現れます。生き残ったこの2人でキングスマンとして戦う事を決意したのでした。
「キングスマン記事」https://fanblogs.jp/afaafa/archive/16/0

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キングスマンシリーズの魅力は良く言えばスタイリッシュ、悪く言えば（良い意味）おバカ。重苦しいスパイ映画と一線を画し、ワクワクするようなスパイ道具・武器を駆使して戦う軽い映画。おバカ要素も強く、初っ端からキングスマンが壊滅とか意味不明です。折角出てきたチャニング・テイタムも普通に序盤退場という無駄使いをしていました。

シリーズ2作目もアクションは健在で、冒頭のカーチェイスからSFチックな技術・新武器満載。軽快なミュージックに合わせてダンスチックなバトルシーンとキングスマンの魅力を十分に発揮しています。ちなみに私はスーツケース型ロケラン・マシンガンが欲しいです。

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アメリカ大統領の外見と過激発言はトランプをモチーフにしていますか？（わざとです）アメリカ諜報機関ステイツマンも雑な服装で吹き出しました。英国紳士とアメリカジーパンという印象を植え付けてきています。ゴールデン・サークルとは麻薬組織の名称で、違法薬物に更に毒性を加え流通させた組織です。そしてその解毒剤をネタに麻薬の合法化・組織の安全保障を約束させようとします。薬物の流通の多さが世界を牛耳り混乱を起こすという皮肉は良いチョイス。

若干SFに力を入れ過ぎていますがアクションとスピード、更に悪乗り感は増加しています。ハリーの後継であるエグジーがしっかり成長していたのも感情移入できます。ただし完全な続編で本編で説明がほぼないので1作目のキングスマンを見ておかないと？？？な部分が多くなります。是非キングスマン　ゴールド・サークルを観る前には1作目も見ておいて下さい。

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山梨県塩名町で遺跡発掘作業をしていた神村賢作。日本に存在しないといわれる全旧石器時代の遺物を発掘し、歴史の教科書にも掲載され「神の手」と呼ばれだしたのが3年前。新たに西多摩の桑名遺跡で発掘作業をしている神村は遺跡にしては新しい人骨を発掘してしまいます。それは13年前の未解決事件に関わる女子高生の遺骨でした。

丁度この頃、前期旧石器時代の発掘に異を唱える国松が教科書編集者佐久間里奈に対して「神村の発見は捏造」と訴えます。しかし教科書は出来上がっており、疑いはあるものの言い出すことができません。さらに桑名遺跡で、神村の捏造証拠を探っていた国松が殺害され浅く埋められていました。この事件から「神の手」への疑いが徐々に広がっていきます・・・。

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2000年11月に発覚した旧石器発見の捏造事件が元になっており、神村のモデルは藤村賢作です。実際に「神の手」と称されており、25年間に渡り調査発掘チームで大活躍をしています。考古学的な発見は地域の観光地となるため、多くの地域から歓迎・賞賛されています。

しかし毎日新聞でスクープされた上高森遺跡を皮切りに過去全て藤村が関わった遺跡が再点検されます。そこで明らかになったのは、発見された遺物のほとんどが藤村自身が仕込んだものとされます。そのため今まで発掘した遺跡の多くが遺跡としての認定を取り消されました。本作「地の塩」はこの事件をモチーフにしていますが、遺体等はフィクションです。

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実際には気づいていた人も少なくなかったはずです。藤村が到着すると大発見が起こる・・・そんなはずはありません。政府も石器の展示や国の史跡に指定したりと強く後押し、まさに歴史的意味の発見よりも話題性・商業性に偏った結果見抜けなくなった事件です。「国が間違うはずがない」「専門学者が太鼓判」を鵜呑みにしてはいけない教訓になりました。

今回の見どころは渋い大泉洋の熱演でした。圧や迫力はないのですが、静かで紳士的な神村には一見すると陰がない人間に見えました。この辺りがうま〜く役作りされていす。題名の「地の塩」には「社会のため尽くす・模範となる人」という意味があり、「神村は地の塩だったのかどうか」と問いかけてくる作品でした。兎にも角にも大泉洋の幅広いキャラクターが活かされた名作です。

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