2021年01月02日
幼すぎた強敵 「フレイザード」
1歳で戦争を知る敵役
ハドラーにより生み出されたエネルギー岩石生命体「フレイザード」。氷炎魔団長であり、団の名前を象徴するような右半身が氷、左半身が炎で体の真ん中の「核」でその姿を繋ぎとめているモンスター。生まれ出て1年であることを気にしており、自身の存在証明のために戦っている姿は生まれて間もないというコンプレックスを隠すためにも見えます。
ハドラーによって作られたためか、その影響を大きく引き継いでおり、残虐性と冷酷さを持ち合わせています。女性賢者マリンの顔を焼いた後の「傷つくのが嫌なら戦場に来るな。戦場に出れば女であっても関係ねえ!」と言い放った背景には、敵側の心を折る目論みがあり「戦術」に関して優れている事がわかります。
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多彩な攻撃と高い分析力
メラゾーマ5発を同時打ち出す「フィンガー・フレア・ボムズ」や自爆技である「氷炎爆花散」といった広範囲・高威力な攻撃のほか、レオナを氷漬けにしたり結界呪法を使用したりと、多彩に使用される技の数々は勇者一行をくるしめます。事実、勇者一行はこの戦いに多くの戦力を向ける事になりました。
攻撃方法の多彩さに加え高い知性を備えており、クロコダインの受けた傷をみて「どんな怪力でもクロコダインの鋼鉄の体をここまで破壊する事はできない」とダイの攻撃力を分析したり、マァムの放った魔弾銃の銃弾が「ギラ」であることも見破るといった冷静さも見せています。「ウヒャハハ!!」等の笑い方もあり乱暴なだけの印象を受けますが、実際は「勝つため」に手段を選ばない=敵を知ることも勝利の為と理解しているモンスターです。
最強になり得た存在
生まれて1年と短かい存在ですが、非常に密度の高い人生を送った敵といえます。ダイ達との闘いで全滅寸前まで追い詰めたことは、誕生したてで経験不足があると考えると非常に危険な存在だと理解できます。かなりの後日談ですが、ポップの師匠曰く「誕生したてでレベルが低かった。氷と炎の呪文を同時に使えるほどに成長していたならまず勝てなかっただろう」と評価を受けています。
フレイザードは「勝つ事が好き」と発言していますが、その反面「退くことを知らない」性格であり「博打は失敗すると痛い目にあうから面白い」等とバーサーカースタイルを持っています。苛烈な性格でまさに「切り込み隊長」な存在。時間があり、それこそ師匠のような存在があれば恐ろしい敵に成長した事は間違いありません。
このように勝利に貪欲ですが、戦闘において「誰かに任せる」ことはせずに「自分の手を汚す」という一人の戦士、軍人としての誇りも持っています。この部分もハドラーの影響があるのでしょう。「残酷でも卑劣ではありません」
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クロコダイン
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1歳でこの強さ、、、
この段階で戦えたダイは運が良かったんでしょう。
10歳なら恐ろしい強さになっていたんでしょうねぇ、、、
あれだけの人数で苦戦を強いられていたのですから、本当に強敵でしたね。