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1800年代初期のフランスが舞台。ボーグラン家次女ポーリーヌは軍人ヌヴェル大尉と婚約し、幸せの絶頂期。しかしヌヴェル大尉は戦争へ赴くことになります。「手紙を書く」と言ったものの、いつまでたっても手紙は来ません。悲しみに暮れ寝込んでしまったポーリーヌの為に姉のエリザベッドは大尉になりすまし手紙を書き始めます。

手紙のおかげで元気になったポーリーヌですが、エリザベッドの方が手紙を書くのに盛り上がってしまい最後には「勇敢な最後を遂げた」ことにしてしまいます。ポーリーヌは結婚し子供もでき新たな生活を送り始めます。そんな時にエリザベッドは偶然街で貧相な姿のヌヴェルを見かけます。そこからどんどんおかしな方向に話が進むことになっていきます。。。。


落ちぶれたヌヴェルは勝手に盛り上がりすぎたエリザベッドの手紙により「大英雄」的な扱いとなり銅像まで建てられています。それを知ったヌヴェルは常人ではありえないほど調子に乗り「英雄」の立場を利用します。まるで本当にあった出来事のように手紙の内容を更に脚色して街中に触れ回ります。

観ていて気持ちが良い程のお調子者。ここまでくると既に「嘘も愛嬌」と感じてしまい、ヌヴェルに好感を持ってしまいます。金・女・名誉と欲望にかられたヌヴェルは悪気なく潔く人を騙していきますが、嫌味がないため実際に近くにいても人気者になるでしょう。

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冒頭から大尉の軍服や貴族女性のドレスは見た目鮮やかで、まさにフランスの王朝時代という雰囲気を醸し出しており見た目良い映画でした。装飾品もかなり凝っているので風景と合わせて古き美しい時代を垣間見る事ができる映画でした。

主人公ヌヴェルとヒロインエリザベット、さらに妹のポリーヌも含めて大体欲にまみれた貴族集団です。コメディ感が強いので不快感はありませんが、綺麗な作品ではありませんでした。しかし私の評価は星4と終始面白おかしく楽しめました。お菓子を片手にご覧になることをお勧めします。

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謎の疫病が広がりパンデミックが起こった世界。感染の影響で大勢の人間がフリーカー（ゾンビ）となった大混乱の中、主人公（プレイヤーキャラ）ディーコン・セントジョンは妻のサラ、相棒のブーザーと共に脱出を図ります。救助ヘリにたどり着きますが、定員オーバーで2人しか乗れない事を告げられます。ディーコンはサラ1人をヘリに乗せブーザーと共に残る選択をします。

疫病の感染はその後もとどまらず、人類の大半がフリーカーと化します。わずかに残った人間達は各地でキャンプを築き生活をしています。そんなある日ディーコンは以前サラを乗せた救助ヘリが飛んでいるのを発見します。サラは難民キャンプで死んだと思っていたのですが、そのヘリを見て「ヘリで一緒に逃げたのでは」と期待をもち、ディーコンはサラを探すためヘリを追います。


フリーカー主体の世界になっており、犬・熊なんかも感染しています。かなり恐怖感のある設定ですが、それより怖いのが人間です。各キャンプ同士で協力しつつも揉めたり、そもそも強盗なんかも多く発砲してきます。特に恐ろしい集団はリッパーでした。

リッパーは狂信的なカルト集団。リッパーはフリーカー崇拝の集団。自身の体を傷つけてフリーカーになろうとしています。残虐な集団で人間を見つけては拉致し、フリーカーの餌となるように木等にくくりつけたり、勧誘と称して身体に傷を付けたりとフリーカーよりも関わりたくない存在です。

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今までゲームに限らずですが、「ゾンビ物は撃って叩いて最後は船かヘリで島を離れる物」だと思っていました。本作のようなストーリー主体の作品は映画も含めて初体験だったのではないかと。キャンプを通じて多くの人間と関わり信頼し、裏切られ敵対し再度手を組みと人間社会らしさをしっかり表しています。

アクション自体もヌルヌル動く良い感じですが、やはりストーリーの重厚さは秀逸。映画にしてもよろしいかと(*´ω｀)ソロ専門ゲームになりますので、「疲れた時は一人でゾンビを燃やしたい」、そんな方はドはまりする事間違いなしです。

夫に先立たれ、自宅を売却したイブリン。娘の企業に退職金を差し出したダグラスとジーン夫妻。結婚と離婚を繰り返しているマッジ。永遠の青年を夢見るノーマン。大腿骨骨折の後、リハビリ等の費用がかさんでしまったミュリエル。かつてインドに住んでいたグレアム。そんなシニアの男女7人は「マリーゴールドホテルで穏やかで心地よい日々を」の謳い文句で、インドの豪華ホテルの宣伝を耳にしインドに行く決意をします。

夢と希望に湧く7人が赴いたインド。マリーゴールドホテルに着いて衝撃を得ます。パンフレットで見た豪華ホテルとは大違いな、ボロボロで従業員も揃ってない三流ホテル。「これから豪華になる予定です」と現実味のない話を繰り出す従業員にあきれながら男女7人の物語が始まります。


とりあえずインドに来た7人は、ホテルに文句はありながらも思い思いの時間を過ごしていきます。初恋の相手を探すグレアム、インドに馴染めず帰りたいと叫ぶジーンをなだめるダグラス、心の傷を癒そうとするイブリン。それぞれが定年後のこれからを安心して過ごしたいと願っています。

ボロボロのホテルで騙された感が強い中、とても逞しく生きていく姿が「往年」を感じさせます。それは7人しかいないこのホテルは勿論経営難ですが、この7人は自分の問題を乗り越えながら、「これからもこのホテルで住むためには」を考え、実行していきます。自分の住む（生きる）場所は自分で作る！という気概がありました。

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世代によって大きく感想が変りそうな作品です。ドタバタライトコメディな作風で最期まであっさり観れますが、7人の誰かと同じような体験があれば胸に染みこんできます。失敗を繰り返しながら学んだ人は逞しくなりますね。年をとったから諦める事もありますが反面、経験したからこそできる事もあります。そんな事を教えてくれる作品でした。

自分の生きる場所は自分で作る。これは人生でも仕事でも当てはまるもので、与えられた環境だけですべてを決めてはいけないですね。長く過ごす場所を探しながらも、自分でも過ごしたい環境を作っていくことが大事です。前向きなシニア世代の活躍は「今からでは遅い、なんて事は存在しないんだよ」と励ましてくれます。

ロモス武術大会、マァムとの再会に喜ぶダイ達ですが、そこに姿を見せたのは大ネズミ「チウ」。マァムと同じくブロキーナ老子を師事しています（いたずらしている所を捕まって鍛え直された）。大口叩いて出場するも致命的な弱点「手足が短い」がたたり1回戦惨敗します。

元々モンスターなため力自体はそこそこありますが、相手に届かないのでポップにさえあしらわれています。おだてられると天まで上り、けなされてもめげない、20話前までのポップの代わりです。マァムに好意を抱いていることも余計に重なります。


武術大会では小さなサポートを行う端役です。時折見せる活躍が熱く見えます。実践を経て成長していく一人ですが、チウには初めから備わっているものがあります。それは誰にも負けない根性です。諦めない強さは時としてポップが「耳が痛い」と感じる程で、まさに相手の強さで出したり引っ込めたりしない勇気を持っています。

チウは弱くても仲間のために体を張る事ができます。そもそもチウのような一介の動物系モンスターが魔王の気にあてられながらも凶暴化せずに武術鍛錬を行う事は至難なはず。ブロキーナの偉大さも感じますが、チウ自体の心の強さは素質と努力のたまものなのでしょう。敵に背中を見せず、仲間の盾になる事もいとわない姿は徐々に隊長としての信頼を得ていきます。

小さな勇者、ダイ

ダイの大冒険ではソロでの戦いが多いのですが、その中で周囲の仲間と一緒に戦う珍しい存在です。単体の強さは目立ちませんが、仲間達と協力した時、指揮する時に本領を発揮するタイプです。武力より統率力にパラメーターが振られています。

武術大会の後にクロコダイルより、笛の音で呼び出して戦い、勝ったモンスターが仲間に入るアイテム「獣王の笛」を預かり受けます。ゆっくり確実に自分の軍団「獣王遊撃隊」メンバーを集めていくチウ。お調子乗りで人情に厚く、誰よりも人間らしいチウはこれから本当に自分の思い描いた「カッコイイ」を手に入れていきます。