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2021年10月15日
（株）新生魔王軍の大社長 「大魔王バーン」
人間界に台頭
バーンは魔界を手中に収めた後、地上に魔の手を伸ばしだします。アバンに敗れたハドラーの命を救い、暗黒闘気によって強化した上で復活させます。更に十数年の沈黙の間に地上侵略の為に魔王軍として6団長を選任。元勇者アバン討伐にハドラーを指名します。
バーンはアバンに「地から以外の何か」を感じており、地上侵攻の最初の指令としてアバン討伐を命じます。その役目を果たした功績を称えハドラーを魔王とし、「新生魔王軍」として地上を恐怖に陥れていきます。しかし、クロコダイン・ヒュンケル・フレイザードが破れ、バランまでも姿を消し大魔王バーンも自ら動き始めることに・・・
現実的実力主義者
前社長であるハドラーを拾い、その実力を認め子会社を造り与えます。経営手腕は恐怖政治そのもので、「次はない」と威嚇多め。しかし実際は失敗を繰り返すハドラーにも「まだ伸びる」と再々チャンスを与える事から、成長を与える上司である事は間違いありません。
その一方で見込みが無くなれば切り捨ても早い。自身の利益のみ追求しているため、役に立たない・裏切りそうと感じれば躊躇なく命を奪おうとします。元来の強さはもちろんですが、この性格も功を成して大社長となったのでしょう。利益勘定から見れば間違いなく安定企業です。勇者一行（不良債権もち）に国家（公金）さえなければ天下を収めた器です。
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悪役っぷりはぶれない
終始貫徹で悪役です。高圧的で威嚇的な態度は最後まで健在してくれるラスボスです。生き残るために人間の持つような愛情は手に入れなかった事が伺え、強固な身体と強大な魔力で勇者達を圧倒していきます。天地魔界に恐るるものなしと謳うだけあって、威風堂々・居丈高な存在っぷりを見せつけてくれます。
そんなバーンが唯一恐れを感じるのは、「力以外の何か」を感じる存在です。特にアバンの扱いは格下相手としては破格。最初に狙い、後半でも「あの男には力とは異なるものを感じる」と発言があるように、力のみを信じているわけではありません。この慎重さが吉と出るか凶と出るか、それは現勇者ダイ次第ですね。
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2021年10月11日
友情に泣ける！ 「俺は直角」
自分の信じた道を行く最下級武士
「武士道は曲がることなく、常に真っすぐな心で行動すべし」と父の教えを受けて育った石垣直角（いしがきちょっかく）は、名前と教えの通りに真っすぐ育っています。心の真っすぐさもですが、道を曲がる時も直角に曲がる・剣術では「直角切り」という不自然にカクッと曲げる技を編み出すなど、とにかく真っすぐです。
そんな直角の通う学校は萩明倫館。上級武士が通う学校に場違いな直角は様々なトラブルを引き寄せてしまいます。それは階級・年齢・時代を問わず起こる問題で、まだ若い直角には重すぎる内容。それでも折れない真っすぐな心と姿勢で立ち向かう直角の運命は・・・
友情が熱い！
直角の真っすぐすぎる性格によって、登場人物のほぼ全員が強い影響を受けていきます。そこには階級の垣根がなく北条家（代々家老）までも惹きつけてしまいます。同じ年齢で萩明倫館に入学してきた北条照正は自分より人気のある下級武士を嫌がっていましたが、「友達」として対等に接する直角に心開いていきます。
しかし直角もこの照正から強く影響を受けていきます。特に大きく意識が変わるのが「海外」の話です。漠然とした話の中で直角は「このままではいけない！何がかは分からないけど、日本は変わらなきゃ。」と考えるようになります。この2人のコンビは最後まで熱く硬く結びついていきます。
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古き良き作品
読んでいた当時より読み返した最近の方がグッときました・・・直角の生き方は不器用で自分を傷つけながら人を助けていきます。そんな姿に感銘を受けていたのですが、改めて読んでいくと照正の成長と変化も大きく印象に残るモノでした。上から目線で居丈高だった照正が、直角の家族と触れ合い人の温かさを知る場面では涙腺が・・・
設定は藩の学校で男臭い硬派なモノですが、コメディ感が強くスピーディな展開であるため重苦しい雰囲気はありません。破天荒でありながらも考えさせられる直角の行動は、周囲の感情を動かし読者の感情も昂らせてしまいます。喜怒哀楽が全て詰まっている「俺は直角」。時代劇としても良作です(*'▽')
チラ見推奨
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buraburaburogu@gmail.com