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人類が滅び菌類に汚染されてしまった世界。廃墟となった工場のスクラップ場で一台のロボットが目覚めます。特に目的もないロボットは廃墟をさまよう内に菌類に汚染されたか弱い生命反応を発見します。菌類に汚染され、初めて見る人類に戸惑いながらも動かない彼女を心配します。

そこにAIファクトリーと名乗るコンピューター（モニター型）が現れます。人類に作られたコンピューターで、その少女を見るなり「人間」と認識できました。過去のデータから現在の状態を調べ、ロボットと共に「トリコ」と名前を付け守る事を決意します。しかしロボットたちと違い人間のお世話は大変なようです・・・

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可愛い絵柄に幻想的なBGMと「癒し要素」がとても高いゲームです。している内に自分が少女を養っている感覚になり（危ない話ではありません）、とてもホカホカするシーン満載です。ちょっと食べる物がグロいのですが、そこは滅亡して菌類に侵された世界なので仕方なしにしましょう・・・

秀逸なストーリー。日本一ソフトウェアお得意の「か弱い少女が大変な目に合う」ストーリーは、腹部の奥底に重りがあるような重厚感。明るくなりそうにない展開に逆らう事なく最後まで重苦しい。絵柄と合わせると切ない気持ちになりつつ、その奥で妙に優しい世界を感じます。このバランスが上手くジ〜ンとさせてくる演出が憎いです。

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何も知らないトリコをロボット2台が育てるのですが、ハラハラする食べ物や危なっかしい治療は見ているこっちがソワソワします。また、徐々にロボットとトリコの距離が近ずく姿は心地よく、本当に親の気持ちになりました。ただし終盤になるにつれて怒りや憎しみのシーンも出てきますので要注意。

30時間未満のボリューム少な目ですが濃密な時間が過ごせます。制作陣の思う通りにツボにはまり、クリアするまでは止められませんでした。ダンジョン攻略は中々歯ごたえがあり、尚且つ中毒性があるストーリーは体験して欲しい。2022年6月に「ボイドテラリウム２」が発売されますので注目しています！

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