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2020年03月16日

TRILL 「新聞記者」が登場する映画ベスト6!伝える事に命を賭ける姿に魂が震える




 




   「新聞記者」が登場する映画ベスト6!

   伝える事に命を賭ける姿に魂が震える


        〜TRILL 893 views フロントロウ編集部 2020.3.16〜

 2020年の日本アカデミー賞で3冠を達成した、松坂桃李と韓国俳優のシム・ウンギョンが主演を努めた社会派映画『新聞記者』
 世界には、世の中の真実を暴き、民衆に伝え様と命を賭ける新聞記者を描き出した映画が数多く存在する。自分の魂を削って迄も「今起こって居る事」を伝え様とする記者達の必死な生き様を追ったドキュメントの粗筋と魅力を6本厳選してご紹介!


 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)

         

 1971年、ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書、通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストのジャーナリストの実話を映画化した作品。
 スティーヴン・スピルバーグ監督、メリル・ストリープ、トム・ハンクス出演と云う豪華キャストで制作された本作は「女性の社会進出」と「真実を伝え様とする報道の現場の有り方」へのエールが隠されて居る。男性主導の世界に身を置き、秘かに疑問と怒りを溜め込んで来たメリル演じるワシントン・ポスト社の代表の軽妙な仕返しの痛烈さと、大きな印刷工場で大スクープが印刷されて行くシーンは鳥肌モノ。

 『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)

          

 2003年にピューリッツァー賞を公益報道部門で受賞した米ボストン・グローブのカトリック司祭による性的虐待事件に関する報道を描いた本作。
 マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス等豪華キャストで描かれた本作は、「宗教」と云うベールに隠された真実を浮き彫りにする。劇中で行なわれる「記事を書いた時の責任はどう為ります?」「記事が書かれ無かった時の責任はどう為ります?」と云う会話は、深く良心に訴えかけて来る。カトリック司祭達が子供を性的虐待して居た驚きの「正当化」と云う名の言い訳にも驚き。

 『記者たち 衝撃と畏怖の真実』(2018)

          

 2002年にジョージ・W・ブッシュ大統領がイラクのサダム・フセイン政権を倒壊させ様と「大量破壊兵器の保持」を理由にイラク侵攻に踏み切った事件を背景にした作品。
 当時、多くのメディアがイラクへの軍事介入を肯定する中、米ナイト・リッダーの記者達は懐疑的な姿勢を取り続けて居た。「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」等の主力新聞社では無くとも、真実を報道する事が出来ると云う可能性を感じる一作。「政府が何か言ったら、必ずコウ問え『それは真実か?』」と云うセリフに、身が引き締まる。

 『ヴェロニカ・ゲリン』(2003)

           

 ケイト・ブランシェットが、アイルランドのダブリンで麻薬犯罪を追い続け、1996年に犯罪組織に銃撃され37歳で命を落とした実在の女性ジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリンを演じた本作。
 サンデー・インディペンデント紙の女性ジャーナリストだったヴェロニカ。現在ダブリン城には「勇気の象徴」として彼女の記念像が飾られて居る。彼女は「ギャングに屈さず真実を追った」だけで無く、女性として既婚者として母として、普通に日常を生きる人間でも有った。そんな彼女が、社会の中で女性として生まれた非力さに直面し苦悩しながらも「真実を暴く」事を止め様とし無かった事は、正に「勇気の象徴」

 『大統領の陰謀』(1976)

            

 『大統領の陰謀』は、絶対に抑えて置くべき「新聞記者が登場する映画」の古典。
 ロバート・レッドフォードやダスティン・ホフマン等往年の名優達の若かりし姿を見る事が出来る本作は、アメリカの政界スキャンダル「ウォーターゲート事件」に迫るワシントン・ポスト紙の社会部記者達の活躍を描いた実話の映画。
 根気良く調査を続ける記者の姿と少しズツ事件の概要が判明して行く様は、マルで政治を題材とした探偵映画の様。ネットの無い時代は、聞き込みをしたり紙の資料を根気好く探したりと、忙しさが伝わって来る。実は前述の作品『ペンタゴン・ペーパーズ』のラストシーンと『大統領の陰謀』の最初のシーンは同じ場面を描いて居るので、マルで続編を観て居る様な気分に為れる。

 『プライベート・ウォー』(2018)

            

 2012年にシリアで取材中に死亡した、イギリスのサンデー・タイムズ紙の戦争特派員として活躍したアメリカ人ジャーナリスト、メリー・コルビンの伝記映画。
 女性戦場記者に焦点を当て描かれた戦争の真実は目を疑う様な映像ばかり。戦争は、何もプラスを生み出さ無いと感じさせられる悲しい作品。主演は『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク。本作を撮影して居た時、ロザムンドは実際に可成り追い詰められた気持ちに為ったそう。悲惨なシーンが多く、爆撃の音も激しいので苦手な方はご注意を。

 番外編『ラッカは静かに虐殺されている』(2017)

            

 「戦後史上最悪の人道危機」と言われるシリアの内戦が舞台のドキュメンタリー映画。過つて天国と呼ばれ美しく穏やかだったラッカと云う街は、イスラム国(IS)の侵攻によって瓦礫の山にされ、毎日の様に公開処刑が行なわれるにも関わらず、海外メディアはソレを報じる事が出来なかった。
 そんな状況に立ち上がった匿名の市民達が、スマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿。そのショッキングな映像に世界が騒然と為るも、脅威を感じたISは直ぐに投稿者の暗殺計画に乗り出す・・・ペンをスマホに持ち替え真実を暴く姿は、命懸けそのもの。本作には、死体や処刑のシーンが含まれる為、予め注意して。


 新聞記者が出て来る作品の鑑賞を切っ掛けに、メディアや、記者の仕事の重要性を考える切っ掛けに為るかも知れ無い。 

         FRONTROW フロントロウ編集部    以上









 テレビ局を揺るがした

 セクハラ騒動を映画化した『スキャンダル』の裏側


              〜VOGUE JAPAN 3/16(月) 21:13配信〜

 ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラが大々的に報じられる以前、アメリカの政治にも絶大な影響を与えて来たTV局のトップを元看板キャスター、グレッチェン・カールソンが提訴した。だが、裁判により真相が明るみに出る事は無かった。
 彼女は和解の秘密保持条項により、詳細を話す事を禁じられて居るからだ。ソンな闇に葬られてしまった事件を映画化した『スキャンダル』の裏側を、ハリウッド在住のD姐が語る。

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 プロデューサーも務めたシャーリーズ・セロン絶っての希望で特殊メイクをカズ・ヒロにオファーし、アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いた(c) Lions Gate Entertainment Inc.

 全米が騒然! ブロンド美女の告発

 シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーと云う贅沢なキャストが揃った『スキャンダル』の原題は、邦題と全く異なる『Bombshell(ボムシェル)』元々、あのシャリーズ・セロンが、あのメーガン・ケリーを演じ、あの事件を映画化すると製作決定当時から相当話題に為って居た。このタイトルが『Bombshell(ボムシェル)』に為ったと知って、そのうまさに思わず唸った事を思い出す。

 ボムシェルには二つの意味が有って、一つは「ボム・爆弾が投下されたかの様に世の中がヒックリ返る様な突然でショッキングな出来事」もう一つは「セクシーなブロンドの美女」と云う意味。『スキャンダル』も判り易くて好いけれど、三人のブロンド美女が主人公で、世間をアッと言わせた実話スキャンダルであるこの映画に、これ以上適切で皮肉めいたネーミングは無いと思う。

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 グレッチェン・カールソンとFOXの和解金は、2000万ドル(約20億円)と伝えられて居る Photo: Lou Rocco/Walt Disney Television via Getty Images

 そんなボムシェルなスキャンダルと云うのが、2016年に起こった有名女性キャスターのグレッチェン・カールソンが、米4大ネットワークの一つであるニュース専門局FOXニュースのCEOを不当解雇で告訴したと云う実際に起こった事件。
 映画では、当時女性キャスターとして人気実力ナンバーワンだったメーガン・ケリーと新人ジャーナリストのケイラを中心に、その事件に至る迄の数年を紐解いて行く。それがドンな不当解雇だったのかは、映画を是非とも見て欲しい。

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 マーゴット・ロビー演じるケイラとその同僚ジェス(SNL出身のコメディ女優ケイト・マッキノン)を除いては、映画に登場するキャラクターはホボ実名実在の有名人ばかりだし、アメリカのテレビ界や大統領選挙等が分かって居ないと、アメリカ以外に住んで居る人に取っては不親切な処も有るかも知れないので、ザックリ補足してみたい。

 アメリカのテレビ局事情

 先ずアメリカでは、4大ネットワーク・・・詰まり日本で云う地上波の様な全国ネットワークの局があり、夫々がニュース専門局を持って居る。4大ネットワークはNBC・CBS・ABC・FOXの事を指し、日本とは違って夫々が政治的支持を可成りアカラサマにして居て、例えば同じニュースでも自局の意見を通す為、全く違う報道ニュアンスに為る。
 その最たるものが、共和党激推しのFOXだ。又全国放送の看板を任される様な女性キャスターは、各地の地方テレビ局を数年毎に転職しながらキャリアップをして最終的に大抜擢される事が多いので、メインキャスター女性は30代半ばから40代後半位の女性が多い。

 シャリーズ・セロンが演じた(絶句する程ソックリ!カズ・ヒロさんのお仕事が素晴らし過ぎる)メーガン・ケリーは、現在49歳。告発の有った2016年は44歳だったが、彼女は弁護士出身と云う生え抜きの才女でも有った。例えばアラフォーで一番有名な人気の女性アナウンサーを思い浮かべて見て欲しい。その思い浮かんだ人位有名なのが、当時のメーガンだったと言える。

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 2016年6月、ドナルド・トランプ大統領を番組に招いた際、写真撮影ではメーガンも笑顔を見せた Photo: Eric Liebowitz/FOX Image Collection via Getty Images

 一方でメーガンのライバルであるグレッチェン・カールソンは、メーガンより4歳年上。彼女も又名門スタンフォード大学出身の才女で、英オックスフォード大にも留学し、更には1989年にミス・アメリカにも選ばれた。とは家ニューヨーク育ちでキレッキレのメーガンに比べて、グレチェンはザ・中西部(ミネソタ)出身で庶民的なイメージ。
 三人の中で一番美味しく無いかも知れないキャラクターにも関わらず、ニコール・キッドマンが見事に演じて居る。

 だが、唯一ニコールがアカデミー賞にノミネートされて居ないのが本当に気の毒だ。ノミネートされて居ないと云えば、告訴されたCEOのロジャー・エイルズを演じたジョン・リスゴーの怪演。トニー賞、エミー賞、ゴールデン・グローブ賞も受賞して居るが、実は2度のアカデミー賞ノミネートが有るものの、未だにオスカーを手にして居ない大物の一人。

 日本版のトレイラーでは可成りネタバレして居るが、アメリカ版は1分半のトレイラーで三人がエレベーターで鉢合わせてバチバチの微妙な空気に為ると云うあのシーンだけを切り取って居る。内容、詰まり不当解雇の告白・裁判には全く触れて居ない為「キャスターの座を巡る女の戦い」的なゴシップ要素が大きいのかと思って居た。
 しかし、好い意味で意外にも元CEOロジャー・エイルズの不祥事を真っ向から描き、政治的な背景も恐れず人物も団体も実名で登場させて有害で醜い環境と職場カルチャーを暴き、その崩壊を描いて居るのが圧巻だ。

 クリスチャン・ベールが演じたディック・チェイニー副大統領の『バイス』(18)のアダム・マッケイ監督にしろ、今作のジェイ・ローチ監督(『オースティン・パワーズ』)にしろ、コメディ出身の監督の方が政治的な風刺作品に向いて居るのかも知れない。
 アカデミー賞に3部門ノミネートされて居たとは家、全体的な作品としての(アメリカでの)評価がモッと高くても好いと思うのだけれど、作品の内容云々では無く、自分の政治的支持から闇雲に反発して居る人からの低評価が多いのではないかと思う。

 #MeTooムーブメント前夜に起こったスキャンダル、政界にも多大な影響力を持つトップの陥落、そして女性の社会的地位等様々な面でも考えさせられるが、救われるのは実社会ではこの映画の当時より程度はさて置き、前進が見られる処かも知れない。
 私は今作の描かれ方で、過去のイメージに比べて随分とメーガンに対する好感度がアップした。メーガンを知ら無かった人でも作品を見終わると、キッと誰もが彼女を応援したく為ると思う。

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 2018年、作家の夫ダグラス・ブラントと共に『タイム』誌主催のパーティーに出席したメーガン・ケリー Photo: Patrick McMullan/Patrick McMullan via Getty Images

 スキャンダルの渦中に居た人物達の今

 サテ映画では詳しく描かれて居ないが、この後のメーガンが気に為ると思う。メーガンは告発事件決着から半年後の2017年1月、FOXニュースを去り、対極の政治ポリシーを持つNBCに移籍した事は世間を大きく騒がせた。
 契約金は年20億円と言われ、同年9月からは冠の平日帯番組で長寿番組「トゥデイ」内の番組である「メーガン・ケリー・トゥデイ」がスタート。

 平日朝9時の主婦向け時間帯だが、主婦からの好感度が元々低く視聴率も伸び悩み。しかもハロウィン時期の2018年10月に「キャラクターとして仮装して居るので有れば、私が子供の頃は白人が顔を黒塗りしても問題無かった」と発言して大炎上。翌日に番組冒頭で謝罪、そのママ打ち切りと為り、僅か13カ月で番組は終了し、メーガンはそれからテレビに一切出演して居ない。

 そしてジョン・リスゴーが演じたロジャー・エイルズだが、事件から一年も経たずして硬膜下血腫で2017年5月に急死して居る。又劇中に一瞬登場する看板キャスターのビル・オライリー(ケイラが起用された番組)は、#MeTooムーブメント中の2017年4月に女性六人から告発されたセクハラ疑惑で番組を降板し、未だにテレビ界には復帰して居ないと云った後日談も尽き無い。
 今作は報道された事を知って居たとしても、勿論知ら無くても先が読め無いミステリー感覚で、飛び切り可愛いマーゴット・ロビーの活躍も楽しめると思う。


              VOGUE JAPAN     以上



 



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二極化し変容も見せる「Fukushima 50」への反応 ニュートラルに観る事は不可能なのか



 




 
 二極化し変容も見せる 「Fukushima 50」への反応 

 ニュートラルに観る事は不可能なのか


           〜映画ジャーナリスト 斉藤博昭 3/16(月) 11:45〜

 
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            (c) 2020『Fukushima 50』製作委員会

 映画が製作されると決まった時点から、或る程度、賛否が起こる事は予想されて居た。日本で、大規模に公開される作品として、2011年の福島第一原発事故を描く事。そのハードルの高さは想像に難く無い。

 3月6日に公開された「Fukushima 50フクシマフィフティ」は、その週末の動員1位を記録。2週目もトップをキープして居るが、新型コロナウイルスの影響も有り、映画館全体の客足は落ちて居るので、数字としては突出して居る訳では無い。
 しかし公開以来、様々な反応が飛び交い、イデオロギーの対立の様な構図も作って居る。一本の映画が論議を呼んで居る事等些細なニュースでは或るし「Fukushima 50」が社会を急激に変える事は無いだろう。多寡が「映画」である。しかしその反応からは、映画と云うものをどう観るべきかどう判断するべきか、考えさせられる部分が多い。

 ちなみに筆者は、ドチラかと云えば「反原発」だが『Fukushima 50』を映画として「好く作った」と評価するスタンスである。
 映画サイトのユーザーレビューは、Yahoo!が★4〜5がメインで、Filmarksも4.0前後を推移して居り、比較的高い評価で迎えられて居る。そのコメントも「こんな事が起きて居たとは知ら無かった」「素直に感動した」と云うものが目立つ。
 公開直後に、論議を呼んだ「2時間泣きっパなし」と云う糸井重里氏のツイートは(勿論感想は人夫々とは家)やや大袈裟で違和感を持った人も多い様だが、全体的には好意的な反応が並んで居た。

 しかし、映画評論家等マスコミの反応には温度差が有る。衝撃的だったのは、映画雑誌キネマ旬報の星取レビューで、3人のレビュアーが全員★1つ(満点は5つ)を付けたのである。このキネ旬レビューは基本的にシビアなので、過去にも「3人とも★1つ」は出て居るが(最近では斎藤工プロデュースの『万力』)大作では稀なケース。こうした、観る人による極端な反応の違いは、イデオロギーによる「二極化」も進ませて行く。

 劇映画で何処迄事実を描く事が出来るか

 否定側で先ず多く目立つのが「この映画が事実を描いて居ない」と云う指摘である。「Fukushima 50」は、門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を原作にして居る。
 門田氏の事故関係者への取材によるものなので、一応「事実」と受け止められる題材。この映画版も基本的な部分は原作に忠実である。詰まり「事実を描いて居る」訳だが、劇映画なので当然の如く「脚色」された部分も出て来る。

 その脚色部分が、過剰に感動を喚起したり原発事故の実態を歪めて居るとの指摘に加え、原作者の門田氏の思想的・・・所謂「保守」な側面も取り沙汰される事に為る。結果「Fukushima 50」「原発事故を運転員達が見事に収束させた」と伝える映画で、その為に事実を歪曲してプロパガンダに為り得ると云う論調。 
 そう為る予感を嗅ぎ取り、或は反論の書き込みを読んで「全く観る気が起こら無い」と云う声も聞く。コノ流れは昨年公開され、先日、日本アカデミー賞を受賞した『新聞記者』とも通じる部分がある。

 「改変」として批判を受けて居るのは首相の描写で、ベントを急がせる為に福島第一に乗り込んで来る首相が一見「悪役」の様に描かれた事で、当時の民主党政権への批判=現在の安倍政権を持ち上げた作品、等と指摘する声も上がる。
 それに対して更に、事故前の第一次安倍政権コソが、津波による冷却機能喪失対策を拒否して居た・・・等との非難が覆い被さったりもする。

 この首相廻りの描写の意図に突いて「Fukushima 50」の椿宜和プロデューサーに尋ねると「原作の枠の中で描こうとしたので、敢えて菅直人さんに取材する事はしませんでした。しかし原作は勿論、様々な資料を総合しての描き方であり、実際に当時の何人かの政治記者に作品を観て貰った処『寧ろマイルドに描かれて居るのではないか』との感想も有りました」との事。
 菅直人元首相自身が映画を観た後にインタビューに応じて居るし「この時期に好く描いた作品だ」と評価して居ると云う。

 原作、或は事実に忠実で無い点として「実名が出て居ない」部分も指摘される。メインキャラクターで実名なのは、福島第一の吉田昌郎所長(当時)のみ。菅直人と云う名前は出て来ないし、東京電力も「東都電力」と改名されて居る。
 日本の観客には一目瞭然なので、敢えて隠したり変えたりする必要も無いとも思うし、全て実名で出す事で、映画の「覚悟」を感じさせられるのではないか? 

 この辺りも椿プロデューサーにブツケルと「吉田昌郎さんは故人の為、ご家族の許可を得て実名で出す事にしました。全て実名にすると再現ドラマに為る。映画=フィクションであり、その辺りの境界は論議し、悩み抜いた末の結論なんです。菅さんは兎も角、Fukushima 50の実名を出す事は、日本映画として難しい部分が有るし、或る程度の配慮が必要」と、複雑な心境を明かす。

 例えば、ハリウッドに目を移すと、比較する題材は掛け離れて居るかも知れないが、日本でも公開中の「スキャンダル」は、FOXニュースのセクハラ問題を全て「実名」で描いて居る。一方で架空のキャラクターも創造して居るし、主人公のニュースキャスターのメーガン・ケリー等モデルと為った本人達が「事実と違う点も或るし、変更を加えて欲しい処もあった。しかし作品は力強い」と容認して居る。

 ハリウッドと比べて、日本映画の「大作」で実名・実際の会社名を出す事の難しさに突いては、色々と考えさせる。2016年に、矢張り原発事故を描いた映画『太陽の蓋』も、政府の面々は本人の了解を取って実名で出して居るが、企業名は変えられて居る。こうしたスポンサーに気を遣う事で自由度が制限されてしまう日本映画の姿勢は、観客にも「どうせ、ちゃんと描いて無いんでしょう?」と云う先入観も与えてしまう気もする。

 日本映画として「テーマ」を強調する難しさ

 只、この様な批判的な指摘も踏まえた上で、冷静に「Fukushima 50」を観ると、全体としては事故当時の状況を出来るだけ克明に再現しようとする「意思」が貫かれて居ると感じる。
 原発への海水注入をどうするかの遣り取りや、ベントと住民の避難の関係も映像で描き切れ無い部分をテロップでフォローしたりする苦心が見て取れる。事故調査報告を参照すれば、強烈に批判される程では無い。最大の危機と考えられた2号機の爆発が回避出来たのは、今でも確たる要因が判って居ない。
 この最大のポイントを有りのママに描いた事で、映画としての「劇的さ」では、寧ろ物足り無さも創出するのだが、そこを敢えて劇的に改変しては居ない。

 又、劇中、ドラマチックな場面のひとつに、吉田所長に「決死隊」と称された運転員達の自己犠牲が試されるシーンがあり、ここは如何にも映画的だが、その描写に突いて、実際にアノ事故現場に居た人に取材した処「アノ通り。嫌もっと『自分が!』と云う感じで、脚色された感じでは無い」と打ち明けて居る。
 最大の問題は、映画として何を訴えたいのか、ソコに「揺らぎ」を感じさせる点では無いだろうか。勿論Fukushima 50と呼ばれた人々の苦闘と云う表面的なテーマはクリアする。

 しかし、ラスト近くに「迷い」と「苦心」が滲み出て、その結果、観た後の印象を大きく変える可能性があるとも感じる。実際に、全体としては「日本映画として原発事故に好く向き合った力作」だと受け止められつつ、ラストのテロップにガッカリしたと云う声も聞く。
 ラスト直前に、アノ有名な「原子力 明るい未来のエネルギー」の看板が映し出される。観る人によっては、原発に頼った事へのシニカルな批判とも感じるが、椿プロデューサーは「2011年から何も変わって居ない現状を見せたかったのです。ソコに反原発の意思は込めて居ない。映画を観る人がどう捉えるか任せたかった」と説明する。

 さらにその後「2020年7月、復興の為の五輪が日本で開催される。聖火は、福島からスタートする」と云うテロップが出るので「マルで事故が収束したかの様な印象を与えるのではないか」との批判も聞かれるのだ。

 「2020年3月に公開される。だからコソのメッセージで有り、肯定的にも否定的にも取れる様に為って居る」と云う椿プロデューサーの思いは納得出来るし、ではどんなメッセージで終わらせれば良かったのかを考えると「現実をシビアに伝える」と「映画としてのまとめ方」の両天秤で難しい選択だったと察する。

 このラストも含め、映画と云うものは「印象」が大きく支配し、その印象を基準に何か自分の感覚と合わ無い部分が生じれば、突っ込みながら観る事に為る。「Fukushima 50」の様な作品はソコが顕著であり、或る種、映画の見方としては健全でもある。しかしこの映画の場合、更に意外な反応も起きて居ると椿プロデューサーは打ち明ける。

 「公開前に観て絶賛して居た人が、新型コロナウイルスが騒がれて居るこの状況で公開される事で『現場の人のドラマよりも、原発の恐ろしさだけが残る映画に受け取られる』と批判の声を上げたりして居ます。逆に反原発の人から『実際に観たら怖さが伝わって来たので、多くの人に勧め様と思った』との声も届くのです」

 現在の状況に照らし合わせて印象が変容したり思い込みが覆ったりと、想定を超えた反応も起こって居る様だ。

 記憶を風化させ無い為 問題提起の意義は?

 又、HBOのドラマ「チェルノブイリ」との比較をする論調も有る。放射能による被曝の実態も生々しく描いた「チェルノブイリ」に比べて、確かに「Fukushima 50」を「甘い」と感じる人が居るのは理解出来る。
 しかしチェルノブイリ事故では多数起こった放射能による直接死が、福島では無かったので、描き方の生々しさは比べられ無い。また「チェルノブイリ」は事故から33年後で、しかも当事国では無いアメリカの製作。「Fukushima 50」は、9年後で当事国が作った映画。問題提起と云う点で、ソコは評価されるべきだろう。

 9年間で原発事故は過去のものと感じる人も増え、その問題から顔を背ける人も多い。「未だ収束して居ないのに映画か」と批判する人も居るし、事故を起こした側の視点で初めて描いて居る為、批判の標的にも為り易い。しかし収束して居ないからコソ、そして記憶を風化させ無い為にも「何か」が製作されるべきだと思う。その意味で、この映画は大枠ながら「事実を伝える」役割は果たす。

 結果的に、この映画が事実を歪曲して、現政権や東京電力のプロパガンダに為って居るかと云えば、冷静に考えてそこ迄では無い。映画に感動した人も「事故は収束した」とは思わ無いだろう。
 若松節朗監督以下、佐藤浩市・渡辺謙のメインキャストも、皆が強調して居たのは、事故が「現在進行形」である事実だった。詰まり運転員達の苦闘をヒロイックに描く事で、原発推進派に好意的に迎えられそうな作品を、作り手達が、その逆に向かわせ様とする静かな努力が満ちて居る。

 この辺りに、近年の日本映画の傾向である「当たり障りの無さ」も感じられるのだが、椿プロデューサーが「Fukushima 50」のテーマに付いて「死と直面する恐怖を、少しでも自分と置き換えて考えて欲しい」と語る様に、今回は事故現場の苦闘にフォーカスされたと考え、原発の是非を問い賭ける別の映画が再び現れる事を願う。
 少なくとも「Fukushima 50」への賛否が原子力政策の今後に投げ賭ける何かは有るだろうし、ソコに今作の「意義」を見出す事が出来るのではないか。

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 劇中、危機が迫った状況を諦めと冷静さの両方で見詰めながら、佐藤浩市が演じる伊崎利夫が、コンな言葉を口にする。

 「俺達は何か間違ったのか?」

 ソコには原子力政策への賛否と云う、作品が直接的に触れ無かったテーマは勿論、この映画が作られ公開される事への逡巡と疑問、作品への賛否、更に人として現代社会をどう生きて行くべきかと云う普遍的な投げ掛け・・・と、映画そのものを超えた側面が不覚にもリンクする事に為った。


 映画ジャーナリスト 斉藤博昭 1997年にフリーとなり、映画専門のライター、インタビュアーとして活躍。主な執筆媒体は、シネマトゥデイ、Safari、ヤングマガジン、クーリエ・ジャポン、スクリーン、キネマ旬報、映画秘宝、ぴあ映画生活、VOGUE、シネコンウォーカー、東京ウォーカー、スカパー!、GQ JAPAN、 劇場用パンフレットなど。得意な分野はハリウッドのアクション大作やミュージカル映画だが、日本映画も含めて守備範囲は多岐にわたる。日本映画ペンクラブ会員。コロンビアのカルタヘナ国際映画祭、釜山国際映画祭では審査員も経験。「リリーのすべて」(早川書房刊)など翻訳も手がける。

                    以上



 





 【管理人のひとこと】

 最初に断って置くが、管理人はこの映画を未だ観て居ない。しかし、福島第一の原発事故を描く・・・事故当時の東電の福島原発の現場作業員達の実際の行動の姿を、当事者として描く映画は是非共観たいとの大きな動機は有る。それ程関心の高いテーマの映画で有り、この時期でも観客動員がトップだとは喜ばしいと感じて居る。
 原発をテーマに挙げた事で、筆者も指摘する様に「原発に対する賛否」が問われる事は必定で、制作者も出演者もそれ為りの覚悟はして居ただろう事は想像出来る。その或る種のイデオロギーを前面に掲げずにストーリーを進める事に為ると、どうしても物足り無さが残るのは致し方無い。
 増してや、現場作業員達が事故の現場に居るのは、イデオロギーを抜きにして「職業」として選択し、その職責を全うしようとするからだ。その姿を忠実に再現する事に主点を置いた映画なのだとすれば・・・と割り切って観る度量も必要だろう。

 ドチラかの視点で描くと、必ず相反する批判が起きてしまうから「福島第一の現状は、この人達の死の恐怖を超えた努力の賜物だった」事は厳然たる事実だろう。原発への賛否は別の課題として残し、それは別の映画に任せ様・・・と割り切って判断すべきだ。この映画を一つの起点として、色々な角度から「福島第一原発事故」を描く映画やドキュメントが自由に公開される事が一番の望ましい事だ。
 何れ大作の映画だとしても、一時間から3時間程度の間に全てを訴えたいとしても無理が来る。何部作にも為るアノ「風と共に去りぬ (米1939) 」の映画でも作者が100%満足したとは限ら無いだろう。映画の全てとは、限られた時間で、観客の心の中にドレだけの記憶と感動を与えたのかに懸かって居るだけなのだ。



 



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吉高由里子さん 週刊文春が遣って居る事は本当に正しい事ですか




 




 吉高由里子さん 週刊文春が遣って居る事は本当に正しい事ですか

            〜プレジデントオンライン 3/16(月) 15:16配信〜


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               週刊誌記者を演じた女優・吉高由里子

 女優・吉高由里子主演のドラマ「知らなくていいコト」は最高視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の最終回で、有終の美を飾った。吉高由里子はスクープ追い続ける熱い週刊誌記者を演じ切った。
 一方でドラマでは、週刊誌報道に付いても登場人物がその正当性を主張して居る様に感じた。現実でも週刊誌は、東出昌大の不倫から大物の政治家の汚職事件迄、大衆の興味を誘うネタで有れば、為り振り構わず記事にする。
 しかし彼等は一体どの様に、蜜が滴る上質なネタを見付けて来るのだろうか。何故ベッキーと川谷絵音のラインの遣り取りがソモソモ流出したのか。現役週刊誌記者がその驚くべき実態を赤裸々に語る・・・。


 週刊誌記者のネタの見付け方

 私は現在、とある女性週刊誌の編集部で記者として働いて居ます。週刊誌と云えば、吉本興業所属の芸人による闇営業問題等も割と記憶に新しいでしょう。世の中の注目は薄れては来て居るものの、引退して居るのにも関わらず入江慎也氏の自宅前には未だに張り込みをして居る記者とカメラマンが居ます。自宅を出て来た入江氏に対して「最近どうですか?」と云った質問をするのでしょう。

 週刊誌の張り込みには、プライバシーの侵害等シバシバ批判が起こる事がありますが、実際にどの様に張り込みが行われて居るかに付いては知ら無い人が多い筈です。初めに、編集部の数だけその方法は在ると云う事は断って置きます。今回は私が属して居る編集部で行われて居る張り込みに付いて、具体的な例を挙げながらお話ししたいと思います。

 先ず週刊誌の記者が普段、ドンな生活をして居るのかお話しします。私達は基本的に一つの編集部と契約を結び、業務委託と云う形で働いて居ます。しかし、会社専属では有るものの、毎日出社する訳ではありません。各自、ネタ元さんとお会いしたり、ツテを頼って新しいネタ元さんを探したり。又進行中の取材を個人的に進める等、情報を集めて居ます。良いネタが有れば随時編集部に持って行き、デスクと相談してページにする為の会議を重ねます。

 ピンポイントで写真を撮りに行きます

 張り込みが必要に為るかはネタにヨリケリです。例えば読者からの写真提供等で既に手元に写真が有る場合は、事実確認の取材を終えた後にターゲットに直撃するだけです。テレビ番組の収録終わりを狙ったり、関係者に現在ターゲットが居る場所を教えて貰ったりしてピンポイントで写真を撮りに行きます。

 好くドラマの撮影現場で在ったり、飲み会で在ったり、犬の散歩で在ったり「芸能人のオフショット」が載って居る事が有りますが、大抵の場合は関係者が「誰が何時に何処に行く」と云う情報を教えて呉れます。
 とあるテレビ番組の打ち上げを隠し撮りした際は、番組ADが随時店内の状況をリアルタイムで伝えて呉れました。某大手写真週刊誌の張り込み班は、2〜3台の車で毎晩都内をグルグルと回り続け、常に芸能人を探して居るそうです。
 しかし、手元に写真が無い状態で熱愛・不倫写真を撮る時は、何時終わるかも判ら無い張り込みが数日間、時には数週間続く事に為ります。

 有名人が不倫若しくは熱愛して居ると云う情報が入ったら、先ずはターゲットのヤサ(自宅)割りをします。或る男性スポーツ選手の不倫を追った時は、先ず彼のチームの練習場へ見学に向かいました。先ずは練習場の前でファンの振りをしながら入り待ちをして車のナンバーを判別します。
 そして練習が終わり、選手がロッカールームに戻ったタイミングで、練習場の外で待機して居るカメラマンの車に連絡します。車での尾行は1台だと怪しまれてしまうので、記者はタクシーを使い、ポジションを入れ替えながら2台態勢で追う事が多いです。

 そんな仕事、タクシーの運転手が嫌がら無いのか?実はタクシーの運転手の多くは「待って居ました!」と張り切って追って呉れるので助かります。某大手写真週刊誌の編集部は、尾行の際にバレ無い様にパン屋風に改装したトラックを所有して居ると聞いた事があります。

 或る女優の熱愛情報が入った時には、彼女が登壇するイベントや記者会見に取材申請をして参加し、同じく外で待機して居るカメラマンと一緒にヤサを割りました。
 ヤサ割り自体は難度がソコ迄高く無く、1回で割れる事が殆どなので、特にネタが無い時等は旬の芸能人のヤサ割りをしながら1週間を過ごす事もあります。「そう云えばこの前ヤサ割ったアノ人、今日が誕生日だよな」と云う感じで家を張って見ると、ラッキーな事に恋人と手を繋いで帰って来ちゃう事も有るのです。

 特にヤサを割り易いのはアナウンサーです。タレントの場合、運転手が付いて居たりテレビ局の地下の駐車場からタクシーで出て来たりする為、ヤサを割ろうにも割れ無いケースがあります。しかし、アナウンサーはテレビに出て居る立場では有るとは云え飽く迄会社員なので、電車で通勤して居る人も多いのです。ニュース番組等は生放送なので退社時間が或る程度読める事もその理由のひとつです。

 ヤサを割ったら後は交際相手為り不倫相手為りとお泊まりデートをするのを只管待つのみです。と云ってもターゲットに家族が居る場合は自宅を張って居ても仕方が無いので仕事終わりを尾行したり、相手が一般人だとしてもヤサを割ってソチラ側を張ったりもします。
 ターゲットが一人で帰宅した場合は、マンション全体が見える場所からベランダを監視し、部屋の明かりが点いた部屋を確認します。そうすれば次回からはターゲットが在宅中か不在かが一目で判るのです。

 尾行の際の必須アイテムはハンズフリーのイヤホンです。ターゲットが車を降りれば当然コチラも車を降りて徒歩で尾行をします。電車に乗ればコチラも電車に乗ります。別の記者やカメラマンを車で先回りさせる等連携を取ら無くてはいけ無いので、常にグループチャットで会話を繋げながら尾行をして居ます。

 ファンの振りして接近「今夜会わない?」

 先ずはヤサ割り。それと同時に関係者からの情報を集め、スクープ写真の撮れる確率の高い場所と時間を絞って行く。或る程度順序と云うものはありますが、正直撮れてしまえば何でも云い。コチラから誘き寄せる様な作戦を仕掛ける事もあります。
 不倫や熱愛で王道のパターンは、相手側と週刊誌が繋がる事です。デートの日時と場所さえ教えて貰えばそれで完了。「これからホテル出ます」と迄教えて呉れる人も居ますし「ギャラを弾むので寄り添いながら出て来てください」と言えばその通りにして呉れる人も居ます。

 或る男性タレントの不倫を取材して居た時の事です。証拠は全て揃い、後は本人の言葉を貰うだけと云う段階だったのですが入稿迄に時間が無く、地方営業先で直撃をする事に為りました。しかし、営業先の構造上尾行も出来ず、出演者によって宿泊するホテルも変わる様で滞在先が判りません。その男性タレントはファンに手を出す事で有名で、今回の不倫相手もファンの女性でした。

 撮れれば何でも有りなのです

 ソコで試しに女性ファンの振りをして彼の公式ラインに「今日のイベントとても楽しかったです」とメッセージを送ってみると、向こう側から「好かったら今夜会わない?」と連絡が来ました。聞き出したホテルの前で張り込み、出て来た処を直撃して完了です。結局の処撮れれば何でも有りなのです。

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 さてベッキーのゲス不倫は何故ラインの遣り取りが文春にリークされたのでしょうか。関係者によれば、アレも単純。スマホにアクセス出来る人が、出版社にスクリーンショットを送った・・・只それだけです。

 今思い返すと「ナンて倫理観の無い事をして居るのだろう」と自分でも思いますが、追って居る最中は記者もカメラマンも感覚が麻痺して居るのでしょうね。プライバシーの侵害に為るとは云え、ヤサを割ってでも尾行をしてでも相手を騙してでも、目の前にネタが有り現場に居る限りは写真を撮ら無い理由が見付から無いのです。
 それに、読者も嫌なら買わ無きゃ好いし、読ま無きゃ好いのに、一生懸命ネットで拡散して呉れるでしょ。世の中難しい問題が山積みで、モッと国民が議論するべきニュースが他に沢山有るのに、東出昌大が不倫したらソッチノけで夢中に為りますよね。

 今の時代、所謂タレントさんは不倫したら暴かれる事を判って芸能界に入って居ますよね。週刊誌報道も含め、エンターテインメントに為って居る。週刊誌報道を売名に利用する人も幾らでも居る。それなのに、テレビで週刊誌の不倫報道を批判する人は一寸笑っちゃいますね。多分、その人も遣って居るのでしょうね。


       雑誌「プレジデント」 写真 時事通信フォト   以上



 





 妻子を捨てて不倫に走った夫が 「一転して改心」した納得の理由
 
 現役探偵が目撃した不倫相手の正体


       〜PRESIDENT Online 岡田 真弓 総合探偵社MRグループ創業者〜


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 浮気調査の最前線に立つ探偵が居る。総合探偵社MR代表の岡田真弓氏「依頼の77%は不倫調査です。探偵は毎日思い掛け無いドラマに遭遇します。或る男性は不倫相手から多額の保険金を掛けられて居ました」と云う。※本稿は、岡田真弓『探偵の現場』(角川新書)の一部を再編集したものです。

 急浮上した「夫の不倫疑惑」

 依頼者は、女性お笑いタレントに似た40代の福与かな人妻・セツコさん。夫と結婚して10年余り、可愛い子供に恵まれて絵に描いた様な幸せな家庭を築く事が出来、自分でも良妻賢母と言われる様に努めて来たと云う。
 これ以上望むものはもう何も無いと思って居た矢先、思い掛けず夫の不倫疑惑が浮上した。夫がお風呂に入って居る間に何気無く携帯を見た処、LINEで女性からのラブラブなメッセージが届いて居たのである。

 「ホテルのレストランで食事し、部屋で激しく愛し合ってとても満足した・・・と云うメッセージが送られて居ました。私は信じられず、唯々ショックで、その夜は気分が悪いと言って寝込んでしまいました。私は毎日、一円でも節約して家計も切り詰めて居て、豪華な食事等夫が連れて行って呉れた事もありません。それなのに夫は・・・これ迄築き上げた幸せが音を立てて崩れ落ちて行きました」

 と、セツコさんは目を伏せた。優しい夫と結婚して子育てに邁進する毎日は、依頼者が憧れて来た理想の家庭像だったのであろう。不倫調査を行う事に、当初、セツコさんは「妻として相応しい行動か否か」と可成り躊躇して居たと云う。

 LINEの文面から匂う 不倫相手のヤバさ

 しかし、このママ夫の行動を見過ごして居れば、家庭崩壊の危険に晒されるかも知れない。セツコさんは、夫に送られたLINEメッセージをスマホのカメラで撮影して居た為、その文面を私も見る事が出来た。ソコには、コチラが恥ずかしく為ってしまう程、赤裸々な表現で艶めかしい遣り取りが残されて居た。

 それを読んだ私は「この女性は危険ではないか」とピンと来るものがあった。夫の不倫が一時のお遊びなら左程深刻に捉える必要は無いが、相手が悪質な場合は特に早目に処置するに限る。それは探偵社を開業してから数々の案件に接する事で、身に沁みて感じて来た事だった。

 「先ずは数日だけでも調査してみましょう」

 と云う提案に、セツコさんも賛同して呉れたので、早速、調査を開始する事に為った。すると、私の予感通り、ソコには思いも依らなかった壮絶な展開が待って居た。

 調査に半年 女は結婚・離婚を7回も繰り返して居た

 夫と不倫相手との接触は、直ぐに現場を押さえる事が出来た。相手も妻のセツコさんと同じ40代で、見た目は髪が長くミニスカートでお色気ムンムンと云う感じだった。不倫相手の女は、夫と一緒に居る時は、自棄に甲斐甲斐しく接して居た。
 その時の映像を撮影する事が出来たが、女の様子からコレは危険な人物ではないかと探偵達も直ぐに感じたと云う。

 不倫相手の女は、一体ドンな人物なのか。先ずはソコから明らかにしようと、探偵達が聞き込み調査を行った処、何と結婚・離婚を7回も繰り返して居る事が判明。しかも、何れの結婚相手でも無い別の男性との子供が居る事も分かった。
 その経歴からしても尋常な女では無い。調査を進めて行く中で、コノ女と過去に結婚して居た元夫の一人を探し出し、話を聞く事が出来た。すると、彼も又散々な目に遭って居たと云うのだ。

 元夫に直撃 男を籠絡させる「テクニック」

 知り合った切っ掛けはお見合いサイト。最初のドライブデートの時、行き成り車の中で女性から迫られて体の関係を持ち、天にも昇る気持ちに為って言われるがママに結婚したと云う。それ程夜のテクニックは凄まじく、毎日コンな好い気持ちに為れるならと結婚したらしいのだ。
 しかし、結婚した途端、女は豹変した。一緒に暮らす元夫の母に、納屋で暮らす様命じ、一家のお金は全て女が牛耳る様に為った。日に日に憔悴して行く母に、元夫が耐えられ無く為り離婚して欲しいと切り出すと、女はヒステリックに暴れ捲くったと云う。毎日狂暴で自分勝手な女に振り回され、元夫は精神的に限界迄追い詰められてしまった。

 再び恐る恐る離婚を切り出すと、女は待ってましたとばかりに、離婚する条件として5千万円を要求。元夫は先祖代々の土地を売り払い、要求されるママ現金5千万円を女に渡し離婚出来たと云う。

 「常識なんか通用しない飛んでも無い女です。アノ女は金だけが目的なんですよ。関わりを持っただけで、私は人生を滅茶苦茶にされました」

 私の直感通り、不倫相手の女は、問題だらけの要注意人物だったのだ。

 要注意の不倫相手を擁護する夫

 数日の調査で女の悪行を裏付ける証拠を可成り多数入手する事が出来た。しかも、一般的な不倫で無く、相手は可成りの曰く付きである。
 私は、結果報告の際には、依頼者のセツコさんだけで無く夫も呼んで真実を突き付けた方が好いのではないかと提案。セツコさんも賛同し、勇気を出して「一寸、或る人と相談したい事がある」と言って貰い、夫も一緒に遣って来る事に為った。勿論、何の相談なのかは詳しく話さずに、子供の進学の事だと誤魔化して居た様だった。

 しかし、真実を知って夫が目を覚ませば好いのだが、不倫相手の女に完全に入れ挙げて居る場合は、何を言っても聞く余地は無いであろう。今回は女が可成りの曲者だけに、その辺りも十分見極める必要があった。弊社へ遣って来た夫は、探偵社の看板を見て訝し気な表情であったが、此処迄来ればコッチのものである。相談室に通し「実は・・・」と切り出した。
 セツコさんも、既に腹を括って居るらしく、私の説明に対して堂々と言葉を補足して呉れた。私と探偵達は、夫が付き合って居る不倫相手が、驚くべき人物である事を元夫の証言も交え、更に裏付けと為る客観的証拠も見せて報告して行った。しかし、夫の反応は頑なだった。

 真実と女への未練の間で揺れる夫 最後まで戦う覚悟の妻

 「彼女はそんな女じゃ無い!何かの間違いだ!」と、夫から出て来た言葉は、不倫相手の擁護だった。元夫の証言に付いても、頑として信じ様とし無かったが、流石に7回の結婚・離婚は全く知らされて居らず、その証拠を見る手は小刻みに震えて居た。
 「・・・直ぐには受け止められ無い。私が直接聞いてそれから妻との事を話し合いたいと思います。離婚するにしても責任はちゃんと取りますから」

 夫は実に理性的だった。客観的な証拠から見えて来る確かな真実と、女への断ち切れ無い未練の狭間で揺れ動く心の葛藤が、その顔にハッキリと浮かんで居た。セツコさんは、夫の態度に動揺して居た様だったが、此処まで来たら最後迄戦う覚悟も同時に感じられた。
 夫は女と直接会って話すと云うので、隠しマイクを取り付けさせて欲しいと頼んだ処、快くOKして呉れた。事態は、イヨイヨ最終章を迎えつつあった。その日の内に女に連絡を取り、二人が好く知るファミリーレストランで落ち合う事に為った。

 探偵達も夫から離れた場所に散らばって待機し、様子を見守る事に為った。妻のセツコさんは、私と一緒に駐車場の車の中で、隠しマイクの音声を聞きながら待って居た。

 隠しマイクから聞こえた不倫相手の生声

 約束の時間、女が店内に現れ、サモ久し振りの逢瀬だと言わんばかりの態度で、夫の向かい側の席では無く、ピッタリとくっ付いて耳元で何やら囁き出したのである。

 「もう貴方が欲しくって1分も我慢出来ない」 「今夜は帰さ無いわ」 「何時もの様に好きにして好いのよ、今夜も・・・」

 聞くに堪え無い言葉が次々に飛び出す。私とセツコさんは、車の中で女の言葉を聞きながら、呆れて溜め息ばかり突いて居た。それにしても男を骨抜きにするテクニックの巧みさは、何処で覚えたのだろう。それとも天性のものなのだろうか。
 ともあれ女は、暫らく挨拶代わりの卑猥な言葉を夫に投げ掛けて居たが、彼は少しも動じず、行き成りこう切り出した。

 「7回も結婚・離婚して居ると云うのはホントなのか?」

 突然の思いがけ無い問い掛けである。女は一瞬驚いた様だったが、夫の只為らぬ様子を感じ取ったのか、手を引っ張って店を飛び出して行った。2人の様子を注視して居た探偵達も後に続き追い掛けた。2人の姿を発見したのは、何と、なぜか無人の交番だった。
 それ程明るくは無い蛍光灯の下で、ヤオラ女は洋服を脱ぎ捨て全裸に為り夫にSEXを求めて居たのである。何を意図して、こんな行動に出たのか誰も理解出来なかった。もしこの瞬間に警官が遣って来たとしたら、色々事情を聞かれるだけなら未だしも、何らかの罪に問われる可能性すらある。
 流石にこの行動に夫もドン引きし、絡み着く裸の女の腕を毟り取って無言で交番を後にするのだった。追い縋る女は絶叫し夫を引き留め様とするのだか、夫は振り向きもせず急ぎ足で夜陰に紛れて行った。

 愛人から多額の生命保険が懸けられた夫

 その夜遅く、妻のセツコさんと夫の話し合いの場が設けられた。夫は女の本性が分かったらしく、交番での出来事をこう話して呉れた。

 「彼女は、交番で裸に為って私に抱き着いて来ました。アレは行為の最中、警官に目撃させレイプされたと訴え様として居るんだとピンと来ました。これ迄にも可笑しいと思う事は沢山ありましたけど、欲望に負け、ズルズルと関係して居たんです。でもハッキリ分かりました。この女と居たら殺されるかも知れないと」

 その後、夫には愛人が受取人と為る多額の生命保険が懸けられて居た事も判明した。不倫調査を行って居ると、時折アクドイ手口で男を籠絡し金を要求する女性にハマって居る事例を目撃する事がある。この様な時は依頼者と夫が気の毒で為ら無いが、深みに嵌って大怪我をする前に早く気付かせて挙げる事が大切だと痛感して居る。

 頭が上がら無い 妻の賢い選択

 今回はその最たる例だった。幸せな家庭を突然襲った根っからの悪女。運が悪かっただけなのか、それとも引っ掛かった夫が悪いのか。

 今回の案件では、弁護士を通じて愛人に、不貞行為への損害請求はし無い代わりに、今後一切会わ無い事を誓約させた。全てが落着した後、セツコさんから夫が改心し謝罪した旨の連絡を受け取ったのである。

 「全て僕が悪かったので、許して欲しい。お前と子供達ともう一度一から出直して裏切って居た分、モッと幸せにしたい」と、頭を下げて呉れたと云う。セツコさんは裏切られた経験をしても、安易に離婚を選択せずに夫を信じ続けた結果幸せを掴んだのだ。これでモウ夫は一生、セツコさんに頭が上がら無いだろう。それも又妻の賢い戦略なのかも知れ無い。


                      以上



 




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俺を捕まえて好いのか大臣を呼ぶぞ! 「武田良太国家公安委員長」秘書の暴行逮捕




 俺を捕まえて好いのか大臣を呼ぶぞ! 

 「武田良太国家公安委員長」 秘書の暴行逮捕


             〜デイリー新潮 3/16(月) 11:00配信〜


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              武田良太国家公安委員長

 酔っ払いがタクシー運転手に絡んで手を上げる。繁華街では珍しく無い光景だが、こと今回はそれでは片付くまい。何しろ被疑者は国家公安委員長の「秘書」であり、父親も政財界でつとに知られた大立者と云う。処がこの一件、何故か新聞・テレビでは報じられず・・・。
 巷では日常茶飯事のトラブルでも、登場人物如何でその様相は一変する。殊が起きたのは2月26日の夜、9時半頃だった。現場は東京・日本橋。飲食店の連なる一方通行の路上を、体格の好い男がフラフラと歩いて来た。

 「男は泥酔して居て、道路脇に停車して居た個人タクシーの車体を突然蹴り始めました。異変に気付いた運転手が車を降りて咎めると『俺は何もして居ない』『俺には国会議員が付いて居るんだ』等と騒ぎ出したのです」とは、当日の目撃者。
 「口論の後、男はその場から逃げ出そうとし、阻もうとした運転手の顔や胸目掛けて拳を振り上げたのです」(同)

 運転手は、体格で勝る狼藉者に引き摺られる様な格好と為り、通り縋りの会社員風男性3〜4人が間に割って入った。が「男は彼等に『触るな庶民!』と罵声を浴びせ『俺は大臣の秘書だ。大臣を呼ぶぞ』と延々叫び続けて居ました」
 更に数分後 「揉み合いを目にした近くの飲食店の従業員が止めに入りました。彼は男を落ち着かせ様とガードレールの方へ誘導したのですが、男はその従業員にも数回、殴り掛かって居ました」
 
 程無くパトカー1台と自転車数台、総勢10人程の制服警官が到着。が、主役のボルテージは上がりっ放しで  「『僕は不当な扱いを受けて居ます』と訴え掛けたかと思えば『お前等は東大を出られ無いから何時までも制服警官のママなんだよ』と毒づく等、支離滅裂だった。野次馬は20人程に膨れ上がって居て『大臣は未だ来ないのか』等と、ヤジも飛んで居ましたね」
 暴力を振るわれた運転手と従業員の事情聴取を終え、騒動発生から30分弱、要約男はパトカーで連行されて行ったのだが「最後迄『俺は国家公安大臣の秘書だぞ』『俺を捕まえて好いのか』『大臣を呼ぶぞ』と繰り返し、最後は車内で笑みを浮かべながら連行されて行きました」
 
 人騒がせな酔漢は、器物損壊と暴行容疑で警視庁中央署に逮捕された。処が、実際にコノ男の所持品から、現職の国家公安委員長・武田良太代議士の「秘書」で有ると云う名刺が見付かったのだ。ソコには、こう記載されて居た。

 〔自民党幹事長特別補佐兼幹事長代理 武田良太 秘書 白川由仁〕

 国家公安委員会は、国務大臣で在る委員長と5人の委員で構成されて居り、HPではその役割として 〈警察行政の政治的中立性の確保〉〈警察運営の独善化の防止〉と在る。
 詰まりは警察機構の「お目付け役」であり、そのトップに武田大臣が就いて居る訳だ。自らの秘書が警察沙汰を起こして居たと為れば、バツが悪い事この上無い。さる自民党関係者が明かすには、

 「今回逮捕された男は、秘書と云っても公設は愚か私設秘書でもありません。言わば武田大臣との個人的な関係で仕事を頼まれて居る裏の秘書と云った立場だったのです。勿論、武田事務所にも出入りしていました」更に続けて「彼の本業は、政界では知らぬ人の無い父親が関係する会社の役員です」と云うのだ。

 結納にも同席して

 その男の父親とは、長らく政財界に重きを為す実業家の白川司郎氏。原子力発電関連の警備会社等の経営に携わり、斯界に隠然たる力を持つ大立者である。実際にこれ迄も、

 〈白川氏やその側近等は、施設用地の買収だけでは無く、青森県むつ市に誘致する段階から東京電力に先行して重要な役割を果たして居たと云う。地元関係者は白川氏らを「東電の影」と呼んだ〉(「朝日新聞」2013年7月16日朝刊)
 〈東京電力、ゼネコン、そして警備会社会長の白川司郎氏等の関係は、国税当局の税務調査や検察当局の捜査を取材する過程で、何度か垣間見えた事がある〉(「朝日新聞」同年7月28日朝刊)

 
 等と報じられて来た。ソンな人物の息子が、何故武田大臣の裏の秘書に収まって居るのか。先の自民党関係者は、

 「武田大臣は大学を卒業後、亀井(静香)さんの秘書に就きました。又、白川(司郎)さんは過つて三塚(博)さんの秘書だった事もあり、同じ派閥だった亀井さんとも親しく為った。そうした経緯で委員長と白川さんも昵懇に為り、白川さんは『(武田大臣を)将来は総理にしたい』と、折に触れて口にして居ました。表向き名を出しては居ませんが、白川さんは有力な後援者として大臣を支えて居るのです」
 
 2人を繋いだ形の亀井元運輸相に尋ねると、

 「白川は友達だけど、息子の事は知ら無いな。その子が暴行事件を起こしたって、俺には関係無い話だ。(武田大臣を白川氏に紹介したかは)イチイチ過去の関係は覚えて無いよ」

 と云うのだが、先の関係者が続けて、

 「資金の集め方を含め、政治家としての基本を亀井さんから叩き込まれた武田大臣は2003年に初当選を果たします。その後は党内で力を着け、2016・2017年と続けて獲得党員数が1万人を超える等、トップの成績を残して居る。そうした手腕が買われて昨年秋に初入閣を果たす訳ですが、それには、白川さんの力添えも大きいと言われて居ます」
 
 白川氏との間柄を物語るエピソードとして「由仁君が数年前に結婚した時の事です。両家の結納が、安倍総理も行き着けの新橋の寿司店で交わされました。その時、何故か親族でも無い武田さんも駆け付けたので、新婦側は『国会議員と知り合いなのか』と驚いたと言います」(白川家を知る関係者)

 大事なタニマチの御子息故「秘書」として受け入れたと云う訳だ。

 「お目付け役」への忖度か
 
 が、その新郎の実態は、絵に描いた様なドラ息子だったと云う。この関係者が続ける。

 「由仁君は当時、お父さんの関係する複数の会社の役員報酬で、月に数百万円の収入を得て居ました。それでも家には金を入れ様とせず、銀座や六本木で飲み歩いて居たのです。電車には乗らず移動は専らタクシー。酒好きな上に肉が好物で、体重は増える一方でした」

 ソンな生活が長続きする筈も無く 「結婚生活は1年程で破綻。2年前には離婚して居ます」(同)
 挙句、繁華街で虚勢を張って逮捕と云うのだから処置無し。処が不思議な事に、今回の事件は一切、公式発表されて居らず、メディアでも報じられて居ないのだ。
 一般に、軽微な犯罪であれば発表に至ら無いケースはママ在るが、被疑者や被害者の属性によって、公共性や報道による公益性を帯びる事案であればその限りでは無い。この点、警視庁広報課に問うと、

 「一般論として、公表に付いては事件毎に個別に検討し、適切に判断する事として居ります」
 
 或は「お目付け役」の大切な身内故、例の如く忖度が働いたのか。政治アナリストの伊藤惇夫氏「上から下迄、長期一強政権の緩(ゆる)み・弛(たる)み・驕(おご)りの中に浸って居るとしか思えません」そう呆れながら「真面な秘書であれば議員に迷惑を掛けまいと云う思いを持つ筈です。ソモソモ、秘書と言ってもパーティ券を売り捌かせる為に名刺だけ使わせて居る可能性もあります。今回は、本人も秘書だと認めて居るのだから、何の為にそんな名刺を持たせて居たのか。武田大臣には説明責任がありますよ」
 
 白川氏が代表取締役を務める会社は 「(息子の逮捕に付いては)プライバシーに関わる事ですので、お答えは差し控えさせて頂きます」そう言うのみ。が、武田委員長の事務所に聞くと 「(事務所に出入りしていた)事実は一切御座いません」等と、恰も無関係であるかの様な回答。一方で、白川氏が有力な後援者である事に付いては「数多くの方々とお付き合いは御座いますが、個別の交友関係に付いてはお答えを差し控えさせて頂きます」
 
 自身のお膝元がコンな調子では、国家の公安処では無い筈だ。


    「週刊新潮」2020年3月12日号 掲載 新潮社   以上









  武田良太公安委員長 「元暴力団から献金」

 「対立候補は防弾着で選挙戦」
の暴れん坊伝説


            〜週刊新潮 2019年9月26日号掲載〜


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           武田良太氏(Adrian Cadiz Wikimedia Commons)

 この度の内閣改造で、入閣早々に周囲をザワツカセタのが武田良太国家公安委員長(51)だった。山口組系元組員とされる人物から、彼の政治資金管理団体に政治資金パーティ代として70万円が支払われて居た事が明らかに為ったのである。

 「武田さんの地盤の福岡11区は、北九州の暴力団『工藤会』の影響が強い地域で、ヤクザと無縁で居る方が難しいとも言える土地柄です」(地元記者)
 
 そうした環境故か、武田氏も政界では強面(こわもて)として通って居て、地元に行くと彼の「暴れん坊伝説」を耳にする事が出来る。

 「2000年代の選挙では、福岡11区で武田さんと山本幸三さん(元地方創生相)が、同じ自民党系ながら保守分裂選挙で激しい戦いを繰り広げて居た。その際、山本さんは、何と防弾チョッキを着て選挙戦に挑んで居ました。武田陣営の攻撃を恐れての事です」(福岡県政関係者)

 〈政治は一種の戦争〉を地で行く話である。当時、武田氏の陣営は「防弾チョッキ騒動」を山本氏サイドによる「ネガティブキャンペーン」で有ると批判したが、仮にそうだとしても、防弾チョッキを着用すると云う「奇想」はソウソウ湧くものでは無い。そんな奇抜なアイディアを対立陣営に思い付かせる程、武田氏には「迫力」があったと云う事なのだろう。

 又14年には「地元の町長選を巡る意見の対立から、武田さんが自民党福岡県連幹事長だった女性県議に対し、電話で『覚えとけ、承知せんぞ』と恫喝した疑惑が朝日新聞によって報じられました。彼女はその電話の為に体調を崩してしまいましたが、武田さんは『電話で選挙のアドバイスをしただけ』等と恫喝を否定。武田さんを巡るこの手の噂は好く耳にします」(同)

 この様に、強面を取り締まる側の国家公安委員長自身に、強面風の風聞が付き纏うと云う、ブラックジョーク紛いの事態が起きて居る訳だ。


                  以上



 














明智光秀は何故「異例のスピード出世」を遂げたかビジネス視点で読み解く




 




 明智光秀は何故「異例のスピード出世」を遂げたかビジネス視点で読み解く

              〜現代ビジネス 3/15(日) 11:01配信〜


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             明智光秀肖像 写真 現代ビジネス

 ビジネスマン・明智光秀

 昨年12月『ダブルエージェント 明智光秀』幻冬舎文庫を上梓した。執筆開始は3年前で大河ドラマは全くの偶然で、そのシンクロニシティーには光秀の魂を感じる。書かされたと云う思いが強いのだ。
 明智光秀を再評価し名誉回復する。既刊作品とは全く違う切り口で描き、ビジネス観点を取り入れた歴史小説にする・・・こうした意欲を持って執筆に取り組んだ。

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                 作家 波多野 聖氏

 歴史小説とは何か?それは作品が描かれたソノ時代ソノ時代の要請で創造される虚構・フィクションに他為ら無い。「アナタは坂本龍馬を知って居ますか?」今この質問には百パーセントの読者がイエスと答える筈だ。しかし司馬遼太郎が『竜馬がゆく』を書く迄は、日本人の殆ど誰も彼の事を知ら無かったと云う事実を知れば驚くだろう。
 司馬遼太郎の歴史小説・・・幕末から明治の日本の隆盛を描いて、太平洋戦争後の高度経済成長を生きる読者達を見事に同調させ既視感を与える作品群は司馬史観とも呼ばれ、書くもの全てがベストセラーと為ったのは周知の通りだ。

 だが坂本龍馬を確かな史実から観れば、強(したた)かな薩摩藩が雇って居た単なるエージェントの一人と言え無くも無い。それを昭和の時代の国民的ヒーローに仕立て上げたのが歴史小説『竜馬がゆく』だったのだ。
 「僕は実証主義と云うものを信じて居ない。証拠と云うのは幾らでも挙げられる」そう喝破したのは吉本隆明だが、事程左様に我々は常にフィクションに囲まれて居るのだ。フィクションに踊らされフィクションに学びフィクションに真理を観る。
 そんな認識を持つ筆者が、明智光秀の歴史を構築し直し、ビジネス観点を取り入れて小説に再構築したのが『ダブルエージェント 明智光秀』に為る。

 異例のスピード出世

 明智光秀は謎の多い人物だ。前半生は全く不明、中年で史実に登場してからも謎は多くその異様な早さの出世は、彼の謎の中でも特筆すべきものだ。例えて云うと五十歳で三菱商事に課長待遇で中途採用されたロートルが三年後には筆頭取締役に為って居る様なものなのだ。
 織田信長と云う拡張主義的な超合理主義者をトップに頂く組織での異様な早さの出世。史実からは・・・光秀は頭脳明晰で高い教養を身に着け人心掌握にも長けて居た事が分かる。

 ビジネス観点からは、ソンな光秀の論理的思考の枠組みとそれを支える心理的基盤はどの様に形成されたのかが重要に為る。筆者は光秀の前半生、光秀が光秀と鳴る原初的蓄積の場に泉州・堺を選んだ。当時の堺は港を持つビジネスの中心都市、日本全国は元よりアジア・ヨーロッパとの貿易によって商業が栄え、富裕な商人達によって洗練された文化が育まれて居た。
 古今東西、ビジネスを求める者には自ずと顧客と云う対人思考が生まれる。相手がドンな未知の人間〈他者〉で有ろうと利益の潜在性を見出せば顧客と為る。そしてソレは顧客志向と云う思考の広がりを生む。

 「ビジネスに於いて・・・相手はどんな存在か。相手のニーズは何か。相手を満足させ結果として利益を得るにはどうすれば良いか」顧客志向は戦略的・戦術的な思考とプロアクティブ・前向きで積極的な行動態度を自然に身に着けさせる。

 360度皆顧客

 筆者は過ってファンド・マネージャーとして外国人を顧客にして居た。そして外資系金融機関に転職後は顧客に加えて上司・同僚・部下が外国人と云う環境に置かれた。その際に筆者が行ったのが顧客志向の拡張版、全方位顧客志向と云うものだ。顧客だけが顧客では無く、上司も同僚も部下も360度が顧客で有ると考えて行動したのだ。

 外資系は足の引っ張り合い裏切り下克上が当たり前の弱肉強食の世界。ソンな世界では全てが敵と云えるのだが周囲全部を顧客で有ると考えるとポジティブな対人戦略・戦術を立てられスムーズに外国人達と対応する事が出来た。
 甘えや依頼心は無く為り要らぬストレスは減る。ビジネス環境で生じる全ての結果をその後の自分の改善に有機的に繋げる事が出来た。

 光秀はこの顧客志向を己の論理と心理の基盤にしながら上司である信長そして同僚である秀吉達に対した。顧客志向が光秀の思考のOSと為り、その上に様々なアプリケーション・報告・連絡・相談の重視等をインストールしながら行動して行く事で異例の早さの出世を遂げて行く。
 当時の堺には南蛮人と云う絶対的他者が居た。顔の作りも言葉も違いものの考え方も全く違う。キリスト教宣教師の存在は有名だが筆者はソコにユダヤ人も居た筈と考えた。

 そこで本書には、ベネチアでキリスト教に改宗して貿易船に乗り込み、日本に来てから悔い改めてユダヤ教徒に戻って生きる事を選んだ人物、イツハク・アブラバネル・・・日本名・油屋伊次郎と云うパラメーターを創り出した。
 ユダヤ人の存在が宣教師達の記述に一切無いのはキリスト教徒からは忌み嫌われ徹底して無視されたからだと考える事が出来る。光秀はコノ伊次郎から二元論を学ぶ。

 ユダヤ人による唯一絶対の神との契約・・・一神教の話を聞く事で、神の存在と人間の存在、神の国と人の国、善と悪、理想と現実、将来と今、と云う様な二元論が生まれる事を理解する。それは日本人の心理と論理には全く相いれ無いものだ。
 日本人は全て今をベースに物事を同一の地平で考える。今に重きを置き、今の延長線上で将来をイメージする。しかしユダヤ教徒やキリスト教徒はそうでは無い。神の国と同じ様に将来や理想をイメージし、ソコから逆算で今を考える。

 信長の『天下布武』に光秀は理想を見た。ソコから逆算で今何をし無ければ為ら無いか、何に価値を置くべきかを考える事が出来たのだ。だから信長に高く評価されたのだと思う。
 比叡山焼き討ち等当時の常識では計り知れ無い事を光秀が率先して行う事に二元論の裏打ちがあったとすると納得が出来る。欧米人はビジネスや投資を二元論で考える。人生を二元論で考える。だから既存ビジネスの売却やM&Aを躊躇無く行うし投資も上手い。そして理想に向かっての転職は当たり前だ。今には価値を置いて居ない。

 二元論のビジネス応用は筆者が本名・藤原敬之で書いた『日本人はなぜ株で損するのか? 5000億ファンド・マネージャーの京大講義』(文春新書)を参照されたい。

 謎の人物、明智光秀をビジネス観点で見る。戦国時代と云う下克上が当たり前の弱肉強食の世界で伸し上がった人物の成功の要諦が現代ビジネスで十二分に通用するのは当然だろう。そして最大の謎、本能寺の変がある。
 徳川三百年の太平と云う理想から逆算で本能寺の変を捉えればどうなるか?それが本小説を貫く柱でもあるのだ。


              3-17-2.jpg

              波多野 聖 作家     以上



 



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日本アカデミー賞 作品賞・主演女優・男優賞 受賞の映画「新聞記者」を観て



 映画「新聞記者」を観て  管理人


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 日本アカデミー賞 作品賞・主演女優・主演男優賞の3受賞に輝いた映画「新聞記者」を観て、一言感想を述べたい。未だ観て無い方には「ネタばれ注意」と一言お断りする。

 スクープ・特ダネ記事を出せるのは、記者達の持っ或る使命に依る緻密な調査と、対象を追い求める諦め無い執念・・・その上での正確で綿密な判り易い内容の裏付けが有り、最後には記者達が所属する、紙面を発行する「企業・新聞社」の正義感と権力に歯向かう捨て身の覚悟なのだろう。
 特ダネを出すに当たっては、それが如何にセンセーショナルな内容であり国民が知るべき国家的重大な内容であっても、その記事が出る事で二通りの結果を生む事に為る。一つは、その捨て身の記事を出した記者達とそれを発行する新聞社への称賛・共感であり、その裏には、悪事を暴露され不利益を被る側の悲劇も、同時に併せ待って居るからだ。

 この映画の主題は、政権が軍事的高度な医学兵器の研究を合法的に進める為、政権の打ち出す規制改革の一つ「国家戦略特区」の政策を用い、特殊な医科大学の設立を目指す陰謀だった。それには、時の政権担当者の旧友である企業・団体を巻き込み、政権が持つアラユル資金・・・合法的で多額な資金を税金から転用し設立させ様とする陰謀めいた話なのだ。軍事的な最高レベルのゲノム研究に、行政省庁の持つ隠された秘密資金迄を投入し、殺人兵器の研究しようとするもの。

 丁度、アメリカ映画「ザ・スクープ」をネット映画で観た後でこの映画に接したのだが、コチラは、或る都市の聖職者(神父達)の幼少年者への性的虐待・・・強制的悪戯・強姦等が頻発した事実を掴んだ記者達が、それを追求し正そうする物語。
 表に現れた加害者である神父達は、教区からは「病気・要加療」として扱われ別の任地へ異動させる。そして、平然と移動先で聖職に復帰し、又次の犯罪(性的虐待)を繰り返し続ける事に為る・・・それが日常的な行われて居た事を突き止める。実に聖職者の70〜80%が常習的にこの虐待を行って居たとするものだった。

 都市の教会・教区・聖職者達とは、都市の大きな権力と名誉を持つ保守的団体であり、公然とした絶対的な宗教的・政治的実力を併せ持つ組織である。更にローマ・カソリックと云う世界的な権威の下で保護されても居る。それに対して果敢に挑む新聞記者の活躍を描いて居る。
 都市の名誉と尊敬を代表する組織に対して挑戦するのは、自らの生活や、企業としては都市での存在さえ危うくする危険な賭けでもあった。

 被害者の少年達は、そのトラウマから逃れ様・忘れ様と、歳を経るにも苦しんで居るので、記者からの過去の出来事への取材には大いに迷惑する。しかし、自分だけでは無くこの様な事が平然と日常的に続いて居る事を知り、次々と証言者として名乗り出る事に為る・・・そして、大々的なスクープ記事が為され世に公表される・・・此処で終わる。

 前者の「新聞記者」は、その特ダネスクープの一弾を出した処で、早速その記事に対して「デマだ」「捏造記事だ」との「ネガティブキャンペーン」が開始される。それに反撃するのは取材元の実名の公表しか無い。が、そのネタ元の彼(官僚)には色々な事情が降り掛かり・・・ソコで終わる。

 丁度、安倍政権の一連の犯罪が彷彿されそれを列挙される内容だが、権力を握った者の正義感が何時の間にか麻痺して行く様が見て取れる。本人は全く罪悪感も感ぜず、友の為・日本の防衛の為・自分達の政権の為の遣ら無くては為ら無いものだと、政治家や官僚達を好きに動かし野望に向かって突き進む。
 無論、表向きアラユル法律を駆使し目的の為に捻じ曲げ合法を装う・・・官僚達は、人事権を持つ政権に歯向かえず・・・正義感に悩んだ一人は自殺への道を歩んでしまう。これは、ソックリな話が現実に存在する訳だ。

 ストーリーとして粗削りで丁寧さに欠けるのだが、現実を彷彿させるので何と無く理解出来る様に為って居る。若き男性官僚の悩みと、直属上司の関係をもう少し綿密に描けば、この映画全般のストリーの重みが増し、より一層の現実感も強調された事だっただろう。
 映画として、この問題を取り上げた着想と、出演者達のドキュメントの様な淡々とした演技が有って成功したものだが、映画興行として果たして「大ヒット」と為るかは判ら無い。しかし、エンディングの「何と無く殺伐とした日常風景」が「政権の堕落がもたらした現実」を嫌でも観客に訴える・・・この虚しさは一体何なのかとの余韻を残し・・・秀作である。

 主演の松坂氏の演技は悪くは無かったが、彼の先輩官僚を尊敬し心配する心理描写が演出的に中途半端で物足り無かった。反して女性新聞記者は、日韓のハーフと設定され、彼女の父親が同じ新聞記者で「誤報」をスクープし自殺した過去を持つ・・・と丁寧に描かれる。父の無念を晴らしたいとの執拗を持ち、狂気に似た熱気が淡々とした演技に隠され、観るものに何と無く共感を与える。彼女の演技は最優秀主演女優賞に値するものだ。


                   以上
















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