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2021年02月01日

奴隷制度「廃止」のために活動した人たちの彫像までも次々と破壊されるカオスの中で、アメリカは「なんでもかんでもやっちまえ」状態に(真相探求)[社会分析]


「奴隷制度「廃止」のために活動した人たちの彫像までも次々と破壊されるカオスの中で、アメリカは「なんでもかんでもやっちまえ」状態に」

[奴隷制度]
による情報・分析・履歴

<真相探求ニュース>
『一覧視聴』
[ニュース・社会分析]


『お勧め・参考記事』

In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/statues-destroyed-all-of-america-with-chaos/
》》外部サイト《《

投稿日:2020年6月16日 更新日:2020年8月15日

6月11日 19世紀に奴隷制度廃止のために闘ったマティアス・ボールドウィン像の姿



https://twitter.com/stillgray/status/1270967129370550273



◆カオスUS
アメリカで暴動というのか反乱というのか内戦というのかわかりませんが、混乱が発生して半月以上となりましたが、もともとは、

「黒人男性への暴行に対しての抗議デモ」

というような名目で始まったために、たとえば、歴史上で奴隷制度に関わったような人物の彫像が破壊されたりするということが起き得ることは理解できました。

たとえば、奴隷商人として財を成したコロンブスのような人物の像が破壊されたりすることはわからないわけではないわけです。

6月10日 斬首された米ボストンのコロンブス像



https://twitter.com/NBC10Boston/status/1270666073751371779






しかし、実際には、現在のアメリカで行われている「破壊」は、完全なカオスとなっているようでして、「破壊対象の理由の整合性が失われている」のです。

たとえば、6月7日の記事「パンデミック、経済崩壊、そして完全な社会的崩壊」では、アメリカの首都ワシントンのインド大使館にある「ガンジー像」が、ペンキで「この人種差別主義者め!」と書かれて汚損されたことを取り上げたことがあります。

6月4日 攻撃されたガンジー像



https://twitter.com/fitsum/status/1268282614982606851



冒頭のマティアス・ボールドウィンという人は、19世紀のアメリカの蒸気機関車の発明家であり、奴隷制度の廃止のために活動した人物でしたが、この写真のように攻撃を受け続けています。

このあたりから「ああ、こりゃもう事態は単にカオスだ。整合性なんてありゃしない」と気づいてくるわけで、もちろん、そこには何らかの「背後の意図」が存在するのかもしれないですが、方向性や指向性を持たせずに、

「とにかく社会を混乱させる」

という一種の純粋破壊理念がアメリカ中に広まっているようです。

以下はこの数日で破壊、汚損されたアメリカの彫像の数々です。実際にはこの何倍もあります。

まずは、アメリカ合衆国の第 3代大統領で、奴隷制廃止論者であったトーマス・ジェファーソンさんの彫像は、6月14日に台座から外され破壊されました。

◆6月14日 米ポートランドにあるジェファーソン高校にて



ポートランドのジェファーソンハイで引き下げられたトーマスジェファーソン像
https://www.opb.org/news/article/thomas-jefferson-statue-pulled-down-portland-jefferson-high/

ロブ・マニング(OPB )
オレゴン州ポートランド2020年6月15日午後1時26分
ジェファーソン高校のサッカー場とノースキリングスワースストリートの上に何年も迫ってきたブロンズのトーマスジェファーソン像は、抗議が学校に集まった数時間後の日曜日の夜、大理石の台座から引き抜かれました。「奴隷所有者」と「ジョージ・フロイド」という言葉は、ジェファーソン像が立っていた場所の下の白い大理石にスプレー塗装されました。

トーマス・ジェファーソンの像は、ブラック・ライヴズ・マターの集会の後で抗議者がそれを取り壊した後、ポートランド北東部のジェファーソン高校の隣に座っています。

ジョナサンレビンソン/ OPB

ここ数ヶ月、この像は奴隷制反対のメッセージ、反ファシストのシンボル、そして「植民地化」という言葉で何度も破壊されてきました。

ジェファーソンは、オレゴン州の学校の中で黒人学生の割合が最も高い国の1つであり、長い間、ポートランド北部と北東部の歴史的なアフリカ系アメリカ人コミュニティの中心でした。620人の学生が在籍しているため、高校としては少人数ですが、特に有色の学生の卒業率が急速に上昇していることで、最近有名になっています。



ポートランド北東部のジェファーソン高校の台座から取り壊されたトーマス・ジェファーソンの像の上に、地元のヒップホップアーティストのスパズが座っています。

ジョナサンレビンソン/ OPB

ノースポートランド高校からアルバータパークに向かって計画されたブラック・ライヴズ・マターの行進のために、1,000人以上の人々が日曜日の午後遅くにジェファーソンに集まり、その後戻ってきました。組織された行進に関係したある人によると、像は抗議に関係のない人々によって台座から引っ張られ、ほとんどのデモ参加者が去った後に起こった。

週末に歴史上の人物の彫像が彼らの場所から追い出されたのはそれだけではありませんでした。ユージーンの活動家たちは、土曜日にオレゴン大学のキャンパスで2つの先駆的な彫像を倒しました。

◆ボストンには「ショー記念碑 (Shaw memorial)」というメモリアル彫像があります。これは、アメリカの南北戦争で奴隷制度の廃止のために戦ったすべてのアフリカ系黒人の兵士たちへ捧げる記念碑で、アメリカで初めて黒人兵士の部隊を讃えるためにつくられたものでした。

それも以下のように破壊されて、落書きされまくり。

6月12日 南北戦争の黒人部隊を讃えたボストンのショー記念碑


・BLM protestors vandalised the Shaw memorial

写真中央部に一部モザイクがかかっていますが、これは「アメリカのメディアでは載せられない単語」がそこに書かれてあるということだと思いますので、容易に想像できます。

以下の写真には、おそらく上の写真でモザイクが入れられていた文字が書かれています。

これは、奴隷制度に反対する活動を行っていた 19世紀のアメリカの詩人ジョン・グリーンリーフ氏の像です。

◆6月15日 カリフォルニア州ウィッティアにあるジョン・グリーンリーフ像




https://twitter.com/ElijahSchaffer/status/1272280748750336000



このジョン・グリーンリーフ彫像の写真右側に青いペンキで描かれている上段の単語が先ほどモザイクがかけられていたものだと思われます。

緑のペンキで描かれている BLM というのは、今回の一連の行動の象徴とされる「 Black Lives Matter 」という標語の頭文字です。

Black Lives Matter = 黒人の生命は重要だ、というような意味ですが、その名の行動の下で、アメリカの歴史で奴隷制度の廃止のために活動した人々や、それどころか、黒人兵士を讃える記念碑そのものが攻撃されているということになります。

ムチャクチャでしょー。

このような行動は世界中に広がっています

◆ヨーロッパでも
イギリスでは、1970年代から 1980年までイギリスで活動したジャマイカ生まれの劇作家であり俳優の黒人男性であるアルフレッド・ファゴン (Alfred Fagon)氏の彫像が、何らかの腐食性の液体で攻撃されました。

6月12日 液体で攻撃された英ブリストルのアルフレッド・ファゴン像



アルフレッド・ファゴン氏(1937 - 1986年)



https://www.alfredfagonaward.co.uk/about-us/

もともと、この1週間ほどの間のイギリスでは、「人種差別主義者たちの彫像を破壊せよ」という運動が起きていまして、イギリスの元首相のウィンストン・チャーチル像とか、18世紀のイギリスの奴隷商人であるロバート・ミリガン像など次々と破壊されていました。

◆6月14日 倒されマスクをつけられた英スケッグネス市のチャーチル像



◆6月9日 英ロンドンのロバート・ミリガン像



◆英国 SUN の報道によれば、活動家たちは、「イギリス全土で 60の彫像が破壊されなければならない」としているそうで、記事にはそのリストも載せられています。

アメリカだけではなく、全体として、「なんでもかんでもやっちまえ」という方向性にもなっている感じもないではないです。

ニュージーランドでは、オークランドにある元首相ジョージ・グレイ卿の彫像がペンキで攻撃されました。

6月15日 オークランドの元首相像



https://www.stuff.co.nz/national/300036011/new-zealand-has-long-history-of-attacks-on-statues

信頼できる、正確で信頼できるニュース記事は今まで以上に重要です。貢献することによって私たちのニュースルームをサポートします。

ニュージーランドの公共の彫像のほぼ4分の1が攻撃されたり、汚されたり、盗まれたりしました–何度か、ある研究が発見しました。

斧、コンクリートカッター、ハンマー、ペンキなど、さまざまな武器がここ数十年にわたって全国の公共の彫像への攻撃に使用されてきました。

オタゴ大学ウェリントン校の研究者は、2018年と2019年の調査中に、ニュージーランドの屋外公有地で特定された名前付きの個人の123の彫像すべてを調査し、ほぼ4分の1が少なくとも1回は攻撃されていることを発見しました。

攻撃はしばしば非常に暴力的です。6体の彫像が合計11回斬首され、3体が攻撃で完全に破壊されました。他の人は、鼻を切り落としたり、赤、青、または金のペンキをはねたりしました。


◆他にも、検索していますと、おびただしい「彫像への攻撃例」が見られますので、欧米の主要国全域で起きていることなのかもしれません。

それでも、他国と比べてもアメリカの攻撃の「無分別」性は抜きんでており、革命や内戦というよりも、今や確かに、「無分別な反乱」というイメージのほうが強そうですが、しかし、ここまで整合性を失った動きとなっていることには、やはり背景がいろいろとありそうです。「無分別な反乱を装う」という行動は可能なことです。

以前、以下の記事で、アメリカのカオスは、すべてが「仕掛けられている」とするアメリカの心理戦とサイバー戦の専門家の主張をご紹介したことがあります。

アメリカの現在のカオスは自然でも偶然でもなく、「作戦計画」として仕掛けられ続けている。そのアメリカの行く末は国家の完全な分裂かそれとも…
In Deep 2018/06/30

アメリカで起きることは「常に意図的である可能性が高い」ということに言及しているのですけれど、今回の破壊的カオスもそうなのでしょうかね。

いずれにしましても、まだまだこの混沌とした状態は続いていきそうです。



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