ある時、人のような顔をした何かを拾った主人公は、それを育てる事にした
最初は観察し、食事を与え、スキンシップを取るだけだったが…
「TeachingFeeling」をヒットさせた作者Ray-Kの新作
新作といっても数カ月前に配信済なので、細かい説明は割愛した、ネタバレありの、ほぼ感想文。
少し考察あり。
まあ結論から言うと、面白かったね
ヒロイン「アゲハ」の造形はグロテスクだが、画力が高い所為か違和感なく仕上がってる
主人公は、異形の型であるヒロインを拾ってくるが、それが徐々に人間の少女の姿に変わってゆく、そして恋仲のような、共依存のような、奇妙な関係になっていく……そんな黄金パターン
こういう異形の型との恋愛や、恋愛のような何かという創作は一昔前に流行ったが(本作の原作も、その一昔前の時期だが)、クオリティはあの頃に出た作品より高いと感じた
特に、初期状態のアゲハが頭部以外、全く人間の形をしていないところが良い
同時期に出た「ひとでなく、ひとでなし」とか、モンスター娘は上半身は完全に人間という例のほうが、多いしな
拾った後、シャワーをしてやるんだけど…
雑ゥウウウウウ!!!
警戒していたとはいえ、明らかに「女の子」に対するやり方じゃない(笑)
ここからアゲハが徐々に人間の女性のような姿に成虫し、恋愛や疑似恋愛になっていくとは想像もつかなかった
しかも、ただの人面虫から、女性の姿になって、恋愛的、性的行動を起こすまでが、急激なんだよな
初めてスキンシップを返された時は、驚いたね
(おっぱい当ててるやん)
多くのプレイヤーが、こんなに早くこういう展開になるとは思ってなかったのでは。
20分程度の掌編ゲームにしてもね
ゲームシステムは「TeachingFeeling」を踏襲してるけど、最初は主人公がアゲハの食事を用意したり、なんとかコミュニケートしようとスキンシップを試みるも、途中で立場が逆転
同じコマンドでも意味が真逆になるのがよく出来てた
ストーリーや背景は、謎が多いね。
何も明確にされないまま終わってしまうし、恋愛というより主人公は一方的かつ性的に捕食されているに過ぎないのかも
主人公も恐怖していたように、アゲハに捕食されるエンディングがあると思ったが、実際には性的に食われる
最初から警戒心を持っていたにも関わらず、毒を刺し込まれ逆レイプされるも、結局快楽に溺れてしまうし、そこが純愛だった前作とは違うね
プレイヤーはアゲハに庇護欲を掻き立てられるんだけど、結末は真逆だ
本作は後々有償の、エロありでR18版を出すとのことなんだけど、ストーリーはこれで完結らしい
つまり作中の記号だけで、もう答えは出てるんだろうか(もしくはもともと、雰囲気だけで答えがないゲームか)
思うにアゲハのやったのはミラーリングや、好意のある相手を模倣する行為なんじゃないか
主人公が一方的にアゲハを飼ったように、アゲハも一方的に主人公を犯した
愛してというメッセージを残した
だから主人公がアゲハに性的欲求を感じた反響として欲情し、主人公がそこに至る以前に興味を無くすと、去ってしまうんじゃないかな
…まあこの仮説だとアゲハが主人公をもっと脅威に感じてそうなものだが、そこはクリーチャーの本能なんだろうか
ぶっちゃけタイトルが「Butterfly Affection ~蠱惑の幼虫~」の時点で、深い意味はない気もするな
作者自身も有償版もTeachingFeelingのようにイチャコラするだけの蛇足無限ループを追加する感じになるのでストーリー的にはこれで完成となります。といってるしな
このゲームのメインは、あくまで(それが疑似的や強制であっても)イチャコラ
多分完成版は、アゲハが主人公を愛でるゲームになるんじゃないか
まあ、ストーリーは強引だもんな。アゲハが脈絡もなく、適当に落ちてる時点でね(笑)
勿論これも、理由づけは特にない
理解度や知能は、最初からかなり高かった気がするな。
こういうゲームだから省いてるのかもしれないが、本当にアゲハがただの虫や動物なら、家じゅうにフンが落ちてたり、もっと動物の躾をするようなシーンがある筈だからね
評価B+
70点
早く完成版がやりたい。
一刻も早くアゲハとイチャコラしたくてたまらないね
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