ていへんかけるたかさわるに

8 時半起床.

午前中は散歩, その後読書.

午後は買い出し.
それから絵を描く.
それから数学をやる.

夕食は納豆と卵とご飯.

いろいろとできてうまく過ごせた一日だったと思う.

しかし一日を通じて気分が不安定で, その不安定さが夜まで治まらないでいる.

少しの鬱と妙な興奮がある.
この興奮がかなり激しい.
それは喜びのような気もするし怒りのような気もする.
自分でもわからない.
下手にバランスが崩れてしまうと理由も無くキレてしまいそうな感じもする.

この文章も自分で書いていながら支離滅裂なのか, とりあえずまとまっているのかわからない.

多分, 明らかに体調がおかしい.
怖いので眠ろうとしているのだが駄目だ.
毎晩就寝前に飲んでいる眠剤が効いてこない.

静かに, とにかく感情を揺らさないように静かに.

8 時半起床.

作業療法のアトリエに通っているメンバーが制作した作品を集めて小さな作品展を開催する.
今日は朝からその準備を手伝いに出かけた.

11 時くらいに現地に到着する.
絵を壁に掛ける作業などは専門のスタッフや慣れた人たちに任せた.
ただでさえ緊張しててんぱっている自分がそういうことをするのは危ないので避けた.

主に荷物運びや, 梯子やネジやガムテープなど必要な物を探して持っていく仕事をやった.
後はテーブルや椅子を動かしたり片付けたりなどの仕事.
お昼の弁当を取りに行くグループにも加わった.

余談になるが, この弁当がものすごく美味しかった.
展示場所の近くにある肉屋さんで作っている弁当.
ヒレカツ・ハンバーグ・生姜焼き・唐揚げ・すき焼き重など.
どれも安くてうまいらしい.
中でもすき焼き重は最高に美味しいと皆が言っていた.

本当に美味しいので, 毎年作品展の時にはお昼はこの店に弁当を注文しているとのこと.
今回自分は生姜焼き弁当を食べたのだが, 確かにもう一つ食べたいくらいのうまさだった.
昼ご飯が美味しいと心から幸せだ.
今日, 手伝いに参加して良かった.

現地で皆の作品を見るのは楽しかった.
どれも間近でじっくり見ることができた.

それで一つ思った.
理由を明確に語るのは難しいのだが, コンスタントに描き続けている人の絵にはパワーがある.
絵に明らかな力を感じる.
間違い無く何物かが絵の力となって現れている.

自分もこういう力が欲しい.
それには多分絵を描き続けていくしかない.
体調が悪い時でも何とかして描くのだ.
絵を日々の生活にするのだ.

読書や数学も同じだよね.

午後も鬱から抜け出せなかった.
しかし寝込まずに乗り切れた.

読書と数学をやる.

しかし, 本を読みたいと思ってページを開いたが読むことに集中できない.
数学もちょっとだけやったがやはり集中できない.
論理的な思考と意識の集中がどうにもできない.
そしてすぐ疲れてしまう.
脳味噌がのろのろとしか動いてくれない感じ.

ただ, 鬱の中で少しだけでも読書と数学を日課としてこなせたのは良かった.
今日くらいの鬱の軽さなら何とか日課を行うことはできることもわかった.
少し苦しかったが.
とりあえず昨日途切れた翌日に再開できたのが嬉しい.

今日これができたのは鬱が軽くなってきているということの現れでもあると思う.

夕食は昆布出汁で似た輪切り大根と納豆とご飯.
寒くなると大根が美味しい.

昨日は終日寝込んだ.
何にもできなかったし, 体調不良は夜まで続いた.
午後 10 時頃が一番苦しかったと思う.

自分はできそこないの人間で, 生きているだけで他の人の迷惑で足手纏いだ.
本当に申し訳なくてこの世の中で自分が生きていていい場所は無い.
自分の無能のせいで, どれだけ周りの人の大切な人生を狂わせてしまったか.
どうやって償ったらいいのかもわからない.
死んでお詫びするしか...

必死で頓服を服用して何とか落ち着いて眠った.

10 時起床.
目が覚めたらまたしても鬱が苦しかった.
昨日の夜と同じくらい辛い.
頓服を飲んで何とか踏ん張って起きる.

起きた後も軽い鬱状態は続いた.
不安はあったが, 外の空気が吸いたくて散歩に出かけた.
スポーツセンターの前まで行って帰ってきた.

実は, 散歩を繰り返すうちにスポーツセンターに行く新しい道を開拓した.
遊歩道を通って行くのだが, 道に沿って木々の緑があるせいか歩いていて気分がいい.
この道を気分よく歩いてスポーツセンターの前まで行っているうちに, 中に入れる日が来るかも知れない.
そうしたら目標にしているプールで泳ぐところまで辿り着けるかも.

朝から動けない.
鬱と疲労感.
何で?
布団の中で縮こまってひたすら休む.

8 時半起床.

天気がいいので散歩に出かけた.
太陽の光を浴びて気持ちがいい.

けれどもなぜか散歩の途中から抑鬱感が強くなってきた.
思い出したくない記憶の断片が頭の中にぼんやり湧き出てくる.
これは状態としてちょっとまずい.

薬を持って出てきていたので頓服を服用して慎重に帰宅する.
家に帰ってしばらくしたら頓服のおかげか鬱は治まった.
良かった.

お昼はパスタを茹でた. ペペロンチーノ.

午後, 読書と数学をやる.
どちらも毎日の習慣にしたいと思っていて, 体調の波の中で何とか日々続けられているのが嬉しい.

ところが今度はその途中から周期的な不安感に襲われ始める.
不安になる度に動悸が速くなり, 不安が治まると動悸も普通に戻る.
動悸が速いときは呼吸が苦しくて横にならざるを得ない.
しばらく経つと治まって起き上がることができる.

そんな状態だったので読書と数学も横になったり起きたりしながらやった.

一体自分は何が不安なのだろう?
理由不明.

8 時起床.

今日は作業療法の日である.
鬱も無いので大丈夫だ.
絵を描きに行ける.

弁当は思い付きのアイディアで作った.

秋刀魚蒲焼きの缶詰を使う.
秋刀魚の蒲焼きを箸でたたくというか切るというか, とにかく缶詰に入っている汁と一緒に細かくする.
それを全部ご飯にまぶして, よく混ぜる.
これに出汁醤油を適当な量かけ回す.
できあがり.
要するに秋刀魚の蒲焼きのひつまぶしみたいにする.

これを今日のお昼用に作って持って行った.

味について.
結論から言うと美味しい.
いける.
粉山椒をかけてもいいかも知れない.

今日は水彩の下絵を描いた.
絵の内容や構図などいろいろ考えてしまい, 実際に鉛筆を動かしたのは 30 分くらいだったがくたくたになった.
くたくたに疲れたけれど楽しい.

この週末, 家でも手を入れてみるつもりである.

8 時半起床.

朝から雪. 今日は散歩に出るのは諦めた.

午前中は読書と数学をやって過ごす.

このところ読んでいるのは Susan Cain の『Quiet』という本 (日本語訳も出版されている筈).
内向的な性格, そしてそういう性格の人々について, 外交的な性格およびそういう人々, 心理学, 文化, ビジネス, 社会との関わりなどの視点から書いている.
著者は歴史的背景として, 1920 年頃からアメリカ社会に徐々に広まっていった人々の価値観の変化 ── 「人柄が重視される文化 (Culture of Character)」から「個性が重視される文化 (Culture of Personality)」へ ── を様々な具体例を挙げながら繰り返し書いている. 読んでいて辛い記述もあるが説得力がある.
自分自身が内向的な性格であり, こういう性格に生まれついたことで非常に苦しんだり, 時には感謝したりした.
だから他人事とは思えない興味を持って読んでいる.
面白い.
読み終わったら文章にまとめてみようかな.

数学のほう ── 練習問題の証明を LaTeX で清書 ── は日数はかかってしまったが何とか書き終えた.
明日, 内容をチェックして問題が無ければ完成である.
そうしたら次の練習問題に進む.
実は, ある時に今春の入院中に勉強した『米田の補題』が理解できていないことに気が付いた.
それで圏論の一番基礎の練習問題 (今回の練習問題は圏の別の定義について) からやり直してみることにしたのだ.

昼食はカレーうどん.
昨日作ったカレーで作る.
温かいうどんにカレーをかけて食べた.
うどんつゆとカレーが良く合って美味しい.
余ったカレーはタッパーに入れて冷凍した.

昼食後, 困ったことにまた鬱が辛くなってくる.
最初は大したことは無い感じだったが次第に苦しくなってきた.
結局動けなくなり, 頓服を飲んで寝込む.

夜になっても鬱は治まらず, いつもの抗鬱剤と眠剤を飲んで休んだ.
ただ, 今の時間, 薬を飲むために起きたついでにこの文章も書けた.
苦しいなりに鬱とそれなりに付き合えるようになってきていることの現れだとも思う.
少しずつだが良くなっているのだ.

8 時半起床.

体調は良い.
近所を散歩する.
寒い日の散歩は, 歩いているうちに体が温まってポカポカしてくるところがいい.

帰宅して読書.

お昼は卵かけご飯を食べる.

昼食後, 昨日までと同じく抑鬱感が強くなってきたが寝込むほどではない.

夕食はカレーにしようと思い, のんびり作り始める.
玉葱, ニンジン, じゃが芋, しめじ, ピーマン, 鶏胸肉などを仕込む.
カレーを作るときはこうやって野菜を刻んだりしていると気持ちも落ち着いてくるし楽しい.

鍋に材料を移し弱火で煮込む.

その時間を使って数学をやった.
練習問題の証明を Mac で清書する作業. もう少しで完成する.
昨日は 20 分やって 40 分休むというペースでコンピューターに向かい鬱に陥らずに済んだ.
今日もそのペースでやるつもりだったのだが, 体調が良かったので休み無しに一気に作業を続けてしまった.

そうしたら 1 時間を超えたあたりで急に鬱が強くなる.
いきなりである.

人が怖い.

自分がいかに多くの人に迷惑を掛けてきたか.
不快な思いをさせてきたか.
どうやって償えばいいのか.

人が怖い.

動けなくなってしまった.
鍋の火を止めて寝込む.
9 時過ぎまで布団の中で縮こまっていた.

それでも夜になって気持ちが治まり, カレーを作って食べるところまでできたのは本当に良かったと思う.

多少体調が良いからといって鬱を軽くみるものではない.
その体調の良さは一時的に帳尻が合っているに過ぎず, 底の部分には静かに鬱が潜んでいる.
わかっていた筈だが, やはり鬱は恐ろしい.

ところで一つ気が付いたことがあった.
鍋のカレーの食材にまぶしてあったスパイスの香りである.
寝込んでいる間, 意外にもその香りでかなり癒されたのだ.
クミン, コリアンダー, ターメリック, シナモンなど.

スパイスを効かせたカレーが鬱に効くというのは本当である.

8 時半起床.

毎朝, 少しずつ早く起きられるようになってきた.
起きてコーヒーを飲む.
コーヒーの香りを嗅ぐと気持ちが安らぐので, おまじないのようにして毎朝起きた後に淹れている.

天気も良かったので散歩に出かけた.
今日はプールのあるスポーツセンターまで行ってきた.
スポーツセンターの入口まで行くだけで, 後はそのまま帰る.

これは以前に鬱で 1 年余り会社を休職した際, 休職からの復帰直前に行ったことの真似である.
どういうことかというと...

朝, 出勤時間に合わせて家を出て会社の前まで行ってみる. 会社には入らずにそのまま帰る.
次に同じように会社に行き, 今度は自分の職場に行って上司や同僚に挨拶をして帰る.
さらに会社に行って同僚に挨拶をした後, 自分の席に座って少し過ごしてから帰る.
休職明け. 仕事を始める.

このパターンで, プールに入ってで泳ぐところまで辿り着くのが目標である.
今日, 一番最初の段階は無事にできた. スポーツセンターの前に立った時には緊張したが.
もう一回くらい同じパターンを繰り返したい.

午前中の残りの時間は本を読んで過ごす.
体調が回復してきているためだと思うが, じっくり考えながら文章を追う読み方ができるようになってきた.
本に書かれている内容を自分に当て嵌めてみたり, 自分なりに解釈しながら読んだり.

昼食は海苔とご飯, 白菜の漬け物.

昼食後, 抑鬱感が強くなってくる.
おととい, 昨日と同じだ.
今の体調では, 一日の気分の変化がこういう波になっているみたいだ.
ただ, 幸いなことに今日はそれほど苦しくはなかったので頓服を飲んで寝込むこと無く乗り切れた.

少し休憩してから数学をやる.
LaTeX で数学の文章を書く作業にもちょっとずつ慣れてきている.
だんだんやり方を思い出してきて, LaTeX で書いている証明の内容を頭で追いながら進められるようになった.

作業の進め方もちょっと工夫した.
文章書きを 20 分くらい行い, その後 40 分ほど休憩するという 1 時間サイクルでやってみた.
そうしたらコンピューターに向かっている時に陥る鬱状態が, そんなに苦しくなく抑えられた.
これは今後, ネット恐怖と向き合いつつコンピューターを使う上でのヒントになりそうかも.

今日は一日をうまく過ごせたと思う.
嬉しい.

夕食は納豆と卵, ほうれん草お浸しとご飯.