いよいよ利尻山登山が始まります。かなり星もでているので良い山歩きができそうです。
予定通り4時にキャンプサイトを出発し、真っ暗の中進んでいくと5分ほどで「甘露泉」に到着。暗くてよくわかりませんが、顔を洗って一口飲んで先に進みます。利尻は北海道の中でも「クマさん」がいないので安心して進みます。
しばらく樹林帯を進むので朝日に間に合うかな?と若干飛ばしながら進むと、ちょうど開けた丘のようなところに着き、岩の上から朝日を臨みます。反対側には月がでていて両方を楽しめました。
第一見晴台(6合目)にて展望が開けました。鴛泊港や礼文島が眼下に確認できます。礼文島は、学生のころに来ましたがそれから時が流れました。30数年たって利尻より眺める礼文は、味わいのあるものでした。礼文にもまた行きたくなりました。
7合目から先は結構な登りが続きます。8合目の長官山で久しぶりの利尻の頂が見えます。利尻のピラミダルな景観は何度見ても良いものですね。あそこまでいくぜえ〜♫
尾根伝いに山小屋らしきが見えてきました。「利尻避難小屋」だと思います。途中ハイマツの背丈がかなり高くなって、分け入るように進んでいきました。
裏に携帯トイレブースがあり、小綺麗に整理されています。ただ、緊急時の避難場所としての位置付けなので、計画的にここに泊まる山行は、自粛したほうが良いのでしょうね。早々に小屋をあとにします。
後ろを振り返ると、利尻の影が下の樹林帯に広がっていました。通過した避難小屋や長官山からのルートがはっきり確認できます。
9合目にて「ここからが正念場!」の標識です。了解!心して登ります。風もなく最高の日和ですねえ〜
9合目から少し登ると赤茶けた砂礫帯の一角になにやら咲いています。やったぜー!「リシリヒナゲシ」です。この一体は、崩落が進んでいる場所で進入禁止のロープが張られています。もっとそばまで寄りたいのですが、足を踏み入れるのも気が引けます。一体をよく観察すると、目の届く範囲では、たった1株しか咲いていないのです。年間を通して強風の吹きすさぶ極寒の地で、なんとか生きながらえてきたのでしょう。感動しました。あんな華奢な作りでも、中身は半端なく強いのだと思います。いやあ会えて良かったです!
頂上直下の崩落はかなり進行していますね。赤茶色の火山灰の堆積なので風雨にさらされると侵食がどんどん進んでしまいます。
登山道の修復作業場場を過ぎると、山頂の祠が見えてきます。いよいよ山頂ですね。
やったぜー!山頂到着です。だれにも会わなかったし、だれもいません。頂上の独り占めは、気持ちいい〜!の一言ですねえ〜 この祠は、ワイヤーでがんじがらめにされています。よっぽどの暴風雨にさらされるのでしょうね。
利尻は現在北峰の1719mが山頂とされているようです。ただ隣を見ると南方の1721mがすぐそこに見えます。あとジャンダルムのような物体もすぐそこに見えるので、好奇心を誘いますが、ここまでにしておきましょう。
足元には、「イワギキョウ」と思われる花が咲き乱れ、眼下には利尻の海岸線と海と空が望めます。最高の天気に恵まれ言葉もでません。。。
少しのんびりとした時間を味わい下山することにします。
下山していくと、登山道に奇妙なものを見つけました。シマリスの食事のあとです。ハイマツの身をむいて、中の身を食べたものです。見事に食べるものですね〜関心します。下山途中で、昨日の京都の学生さんに出会いました。
もうすぐ雪が降って、冬のシーズン到来まじかですね。
無事に下山完了です。今度は、ゆっくりと甘露泉を味わいました。「じつに美味いです!」 キャンプ場への往復は6時間ちょっとでした。思ったより時間がかからなかったので、温泉に入ってからフェリー乗り場へ移動できます。ラッキー!
フェリー乗り場でくつろいでいます。登山靴のソールもだいぶ減ってきているので年内に張り替えかな〜?買い直すより安いしね。。。
ありがとう利尻山!ほんと洋上に浮かぶアルプスでした。
飯でも食って>>>
ジンギスカン旅は続くよ〜