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2016年11月02日

「実践!山道具」ブログ(2016年11月)

「実践!山道具」というブログを山旅自遊人のサブブログとして立ち上げました。山旅自遊人のリンクから飛べるようになっています。いろいろな山旅をしていく中で、本当に良い道具を探し出せたら良いと思っています。道具って使い込んでいくうちに、やっとその真価がわかってくるような気がします。


実践山道具6.jpg
               
           ではでは よろしくお願いいたします。>>>https://fanblogs.jp/jissenyamadougu/



posted by Jack at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具

2016年10月19日

NEMO ZOR 20R(ニーモゾア20R)検証(2016年10月)

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 今まで使っていたThermaRest 40th Anniversary Edition との比較をしながら、NEMO ZOR 20R(ニーモゾア20R)をレポートしたいと思います。ThermaRestは4年前に買ったもので抜群の信頼性と性能を併せ持つ優秀な製品で使い続けてきましたが、ある日ザック内容物の重量検証をしていて、このThermaRest 40th Anniversary Editionが重たい!ということに気づいてしまったのです。性能的には抜群でしたが、この重量だけが気になりNEMO ZOR 20Rの購入につながりました。

【結論】
・黙って300gの軽量化達成
・夏から秋の使い勝手、基本性能に不満点なし
(今後冬季の使い勝手と総合的な信頼性を検証していきます)



以下はその補足情報となります。

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両モデルともレギュラーサイズなので外形的な基本寸法に大きな差異はありません(実測寸法: NEMO: 185×51、TermaRest: 181×50)。裏面はNEMOには滑り止めが上部にのみ付いています。



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エアを充填した時の実測厚さは、NEMO:25mm、TermaRest:58mmで倍以上の開きがありますが、実際にフィールドで10泊ほど使ってみましたが、総じて不満のない性能でした。

NEMO:マットに座った状態だと地面の凹凸や石の出っ張りを若干尻に感じますが、横に寝た状態になると気にならなくなって適正なクッション性能であると感じます。夜間にマットの厚みが気になって不具合を感じる場面はありませんでした。

TermaRest:同時に同じ場所で検証したわけではありませんが、経験的には圧倒的にエアのボリュームがあるので、地面の凸凹を感じることは皆無です。しかしながら横になった状態だと常にフワフワした感じが付きまといます。落ち着きの点では「?」かもしれません。



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収納時は、NEMOは2回折り返し収納。TermaRestは1回の折り返しでの収納を基本としています。



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収納時の大きさは圧倒的にNEMOが優位で、気になる実測重量はNEMO:410g、TermaRest:710gで300gの差があります(バンド込み重量)。



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ちなみにTermaRestを2回の折り返しで収納するとこんな感じになりますが、逆にザックへの収まりは悪くなりそうです。



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エアバルブの形状やアクションですが、NEMOはバルブを引っ張り出してOPEN、押し込んでCLOSEです。さらに回してLOCKになります。TermaRestは従来通りのねじ込み式です。NEMOのバルブ信頼性は「?」ですが、当面使い続けていくことにします。


これから雪も降りますので冬季の検証や表皮材の信頼性なども確認していきます。ただ今の所「重量と性能のバランスが取れた良くできたマット」だと思います。

ではではまた

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NEMOの追加情報(冬季使用)はこちらを参照ください>>>
https://fanblogs.jp/jissenyamadougu/archive/6/0

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posted by Jack at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具

2016年06月25日

ソールの修正:効果確認(2016年6月)

 先日投稿した「ビブラムソールの修正」についての効果確認結果です。雨の雲取山での確認結果です。


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Scarpa Mirage GTXは先日の投稿のごとくよくできた縦走前提の登山靴です。非常にタフな造りになっている一方で、路面への当たりが硬く気になるシチュエーションもあったので、ソールのゴムに改修を入れてみました。写真右が改修直後の様子です。オリジナルのブロックの大半にスリットを入れ、ブロックそのものが変形しやすいようにしました。


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写真右は、山行終了後の様子です。ブロックが飛ぶこともなく、うまく馴染んでいるようです。


さて確認結果ですが、要約すると下記になります。

1.ソールのブロックを改修しても路面への当たりが柔らかくなることはなく、靴の持っているキャラクターに変化なし(推測するにソールの剛性そのものと、ゴムの材質で決まってしまうのではないか?)

2.ブロックを細かくすることで路面との摩擦係数が上がり、滑りやすい路面でのグリップが向上。特に下記添付写真のような状況です。

P6230083.jpg
以前はヒヤヒヤ歩いていたこのような路面でのグリップが向上していました。安心感がだいぶ上がりました。引き続き様子を見ていきます。


Scarpa Mirage GTX(最新のモデルはソールを変えてあるかもしれません)>>




posted by Jack at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具

2016年06月09日

登山靴:ビブラムソールの修正(2016年6月)

 自遊人Jackは、テント泊前提の縦走に2種類の登山靴を使っています。どちらも気に入って履いていますが、山行を重ねるごとに不満点も若干は出てきます。今回は、そのビムラムソールの修正について考察してみます。



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考察するのは、SCARPAのMIRAGE GTXというモデルです(写真左)。非常に良くできた靴で、重いザックを背負った北アルプスの縦走などに威力を発揮します。特にソールが硬くしっかりしているので、岩場をガシガシ進んでいける安心感があります。またアッパー部もしっかりしていて経年劣化が少なく型崩れもせずに使いこむことができます。写真右は、ソールの状態ですが、2シーズン半履いている割には磨耗が少なく良好のように見えます。しかしながら、不満はこのソールの仕様から来ている気がします。

不満@:路面からの衝撃吸収性が悪い(路面への当たりが硬い)
不満A:フラットな岩やウェット路面で滑りやすい

推測される理由は、ビムラムソールを構成するゴム硬度が高すぎることです。これは、衝撃吸収性を悪くしますし、ブロックの剛性も高くなるので路面に追従せずグリップも悪くなりそうです。良い点は、磨耗しなくて長持ちすることだけですね。何度かスリップダウンも経験しているので、今回このブムラムソールを修正してみることにしました。


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写真左が、カッターを使い、各ブロックの間にスリットを入れた図になります。とにかくブロックが硬すぎるので、荷重がかかった時に変形できるイメージで改修しています。また各ブロックの角部は磨耗で角が取れてきていますので、これもシャープになるように改修しました。写真右の右側が改修前のソールで、左側が改修後のソールです(写真クリックで拡大表示します)。片側を修正するのに1時間半ほどの時間でした。一般的なカッターを使いV字にカットしていくだけなので作業そのものは簡単です。結果は履いてみないとわかりませんが、見た目の感覚では、効果が期待できると思います(笑)。


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参考までに縦走用で使っているもう一つの登山靴です。LA SPORTIVAのKARAKORUM HCというモデルです。写真左は、昨年末にソールの張り替えを実施したものです。このモデルは、ソールにImpact Brake Systemという名前で各ブロックに高さと傾斜の差をつけて吸収性とグリップの良さを得ようとしているようです(写真右)。対磨耗性はSCARPA MIRAGEとはまるっきり逆の特性で、当方の使い勝手でいうと1シーズン以内に磨耗してしまいますが、衝撃吸収性やグリップは抜群です。メーカーのいうシステムの恩恵もあるのでしょうが、一番はゴムの材質差だと思います。ソールのゴム材の性能差を簡易的に判断するのに簡単な方法があります。靴を持ってソールを床に軽く叩きつけます。その時の音でゴムの吸収性がおおよそわかります。MIRAGEは「カーンカーン」と乾いたいい音で鳴りますが、KARAKORUMは「ドスンドスン」と衝撃が減衰されて響くような音はしません。


MIRAGEの修正後の性能チェックが楽しみです。



posted by Jack at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具

2016年03月22日

大型ザック:macpac Cascade 65

 最近は、あまり見かけなくなりましたが、macpacのお話です。モデルは、Cascade 65という縦走を前提にした大型ザックでニュージーランド生まれのブランドです。特徴は、一言で言うと「質実剛健」です。AZTECという生地を使っていて最近のナイロン系の生地に慣れている人が見ると、昔の布のテントのような素材に見えます。それもそのはずで、AZTECは、荒っぽく言うと、コットン+ポリエステルにワックスを混ぜて防水性能を確保している材料なのです。だから水に濡れると素材にしみ込むのですが、コットンが膨張して生地の隙間を埋め、ワックスとのペアで水の侵入を防ぐという理屈のようです。実際にレインカバーなしで使って見ると、防水性能に問題はありません。しかし、生地が保湿するので重量が重くなるのが気になりました。ですから、防水性能にこだわるよりむしろ岩とか鋭利なものにぶつけても破損の心配のいらない抜群の耐久性とか信頼性に焦点を当てた方が正解であると思います。荒っぽく使ってもトラブルの発生がありません。一方で、大型ザックの生命線である「背負い心地」についても非常に優秀です。背負子のようなフレーム構造を持ち、重量をフレームが支える構造をとっています。ザック重量は、実測3.0kg(size3)あり最近のザックと比べると優に500g以上(軽量モデルと比べると1.0kg程度)重いのですが、背面長を始め、しっかりしたアジャストを施すと、不思議とその重さを感じさせないザックです。以下細部の説明になりますが、フレーム構造を理解しやすいようにイラストを追加しました。



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二気室構造です。AZTECは、ゴワゴワ感がある反面、外部からの衝撃に対し絶対的な信頼性があります。パッキング時に荷物をぐいぐい押し込んでも気になりません。


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Liberator Harnessという独自の調整機能を使っています(写真左)。背面長を調整できます。またフレームはアルミパイプが外周を取り囲み、アルミプレート2本で荷重を支える構造をとっています。Liberator Harnessのバンドはアルミプレートの下端で折り返し、ショルダーバンドへと繋がっています。


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イラストで見ると分かり易いです。AがUの字のアルミパイプで外周を周り、サイドで固定されます。Bが2本のアルミプレートで上端でパイプと連結し、下端まで伸びて荷重を支えます。Cは背面長調整用のハーネス(Liberator Harness)で途中で二股に分かれ、アルミプレートを介してショルダーバンドにつながります。Dの部分は、内部に樹脂が貼られていて背中への当たりを均等化しています。Eのヒップベルトもアルミプレートに荷重が伝わるように配置されています。


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アルミパイプとプレートの連結部(写真左)。U字アルミパイプのサイドでの終点部です。


自遊人Jackがmacpac Cascade 65を使う時は、テントを軽量なモデルに差し替えて、その分、酒と食材にこだわるときが多いですね。食器などもグイグイ押し込んでも気にせず歩けます。非常に存在感があり味わいのあるザックだと思いますね。一味違う山歩きが楽しめます。



posted by Jack at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具

2016年03月16日

トレッキングポールのトラブル考

自遊人Jackは、過去に幾多のトレッキングポールを「ヘシ折って」きました。参入メーカーも多く、使用する材質やロックの方法など近年相当に進化してきています。しかしながら限界性能としては、カーボンは折れるし、アルミ(7000系)は曲がります(無理に直すと折れる)。またロック方法の種類によっては、凍結時に作業性が極端に悪かったり、泥水が入ると動かなくなるものもあります。そんなこともあり、トラブルが発生しても機能を失わないトレッキングポールという観点で考えてみました。また現物を改造し、検証もしています。以下、細い内容になりますがレポートです。


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考察の対象は、ALL TERRAIN POLEというメーカーのDURA CARBO Fというモデルです。何年か前にICI石井スポーツ新宿西口店で買いました。おそらく独自仕入れ品(中国製?)なのかもしれません。当方は、このポールをヘシ折るたびに再購入し結局3回買い直しました。部品の互換性が効くので部品取りや改造をしながら現在も使い続けています。


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1段目(グリップの部分)と2段目がカーボンです。3段目(カップの部分)はアルミになっています。ロックは、レバーロックでアジャスターがあるので締め付け強度を自由に調整できます。格納すると全長は600mm、重量は2本で420gです。過去のトラブルでは、2段目のカーボンが折れました(太い1段目は折れません)。ただし、折れても残った部分を1段目に差し込めば再使用可能です。これは、レバーロックのなせる技であります。スクリュー式のロックでは、シャフトの先端部にロック機構があるので、折れた瞬間で終了となります。また3段目(カップ部分)は、曲がりが発生します。しかしカーボンより格段の信頼性があり機能を失うことはありませんので、3段目がアルミなのは正解です。このように信頼性、使い勝手は良好なポールでありますが、小型、中型ザックに取り付けた時、全長が長く藪漕ぎや倒木のすり抜けで先端がひっかかり相当なストレスを感じます。なんとか格納長を短くできないのか?という願いから改造トライを実行しました。


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まず全バラします。グリップと樹脂の固定部分は接着剤で付けてありますが、簡単な作業で分解できます。1段目のカーボンを5cmカットします。2段目は3.5cmカット。3段目は、カットの必要はありません。ゼリー状の瞬間接着剤を使って再組みします。これで格納時の全長が550mm、重量が2本で400gとなり、格納時の全長としては折りたたみ式のポールを除けば最短の全長となりそうです。全長5cmの短縮は偉大です。ザックにコンパクトに収納できるようになります。


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ちなみに当方は、夏用と冬季用のカップ(バスケット)の3段目の部分だけを使い分け、差し替えて持っていきます。先端のキャップは、どうしても使用中になくしますが、サスワイヤーでワイヤーロックが一番紛失の可能性が低い気がします。


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こちらは参考情報です。折りたたみ式ポールは、格納時の全長が短く、ザック内にも気楽に収納できるので、過去に折りたたみ式ポールを何モデルか使用しました。しかしすべて惨敗に終わりました。シャフトをつなぐケブラーコードが突然切れた時はショックでした。本体が全部バラけるので岩場での回収に時間をとりました。また写真右のロックピンの脇が折れたこともありました。これも機能不全になり再使用できませんでした。道具っていうのはホント見極めが難しいですね。じっくり使ってみないとわからないものです。


posted by Jack at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具

2016年03月09日

登山靴の選択(基本の基本)


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登山靴ほどNETの記事とか人さまのアドバイスが参考にならない道具はないでしょうねえ〜 要するに足のカタチや歩き方は、人それぞれ違うものであって、特有の形状や歩き方があって当たり前です。そのような前提条件では、なかなか適正なアドバイスができないのが現実なんですが、それでも、基本事項を理解していれば自分にあった登山靴を選択できる気がします。以下、ご参考に。


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 1.自分の努力で調整できない要素:ソールの硬さ:
この項目は、そのモデル固有の要素で、写真の左上が一番柔らかく、右上、左下、右下に行くに従って硬くなります。目に見える部分の使っている材料の厚さや、異種材料の貼り付けにより変化しますが、見た目にはわからないソールのゴム質によっても変わってきます。日帰り登山なら柔らか目でも良いですが、長い時間の歩行や、重い重量を背負う場合は、ある程度ソールが硬くないと疲労によりミスを犯し易くなります。調整できない項目なので注意が必要です。

 2.自分の努力で調整できる要素:靴ひも、靴下、インナーソール
これらの項目の調整で、大半の問題点が解決できたりします。逆に言うと、現在お持ちの靴を適正に調整することで問題点を解決できる可能性大です。
 まず靴ひもは、クルブシから下をしっかり固定するために、つま先から1段、1段締め上げていかなくてはなりません。靴によっては、かなり力を使うので、靴ひもは太いタイプの方が楽になります。コツは、カカト側に足を固定するイメージです。足裏にマメができたりするのは、足が靴内部で動き過ぎている場合がほとんどです。
 靴下も重要な要素ですが、素材や、厚さでかなり変化します。当方の経験では、足にフィットするウール素材のものがバランスが良いようです。商品によっては、部位により厚さの変化をつけているモノがあり、優れモノですね。
 インナーソールも値段の高い買い物になりますが、それなりの効果が期待できます。足のアーチ形状をキープしながら、クッション性の良いゴム材が緩衝してくれますので、フィット感が高く膝への負荷も軽減されます。








posted by Jack at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具

2016年03月08日

大型ザック:Osprey Xenith75(ジーニス75)

 山道具って一口に言っても、いろいろな種類があります。今回は、テント泊縦走でなくてはならない大型ザックについての情報です。ザックは直接身につける装備なので、各個人の身体的な寸法や、歩き方の特徴により大きく好みが分かれます。しかし一方で、基本的な考え方の部分では共通性のある部分がありますので、なるべく客観的に、なおかつメーカーの説明文にはない情報を選んでお伝えできればと思います。少し細かい内容になりますがご勘弁を。コメントの対象は、OspreyのXenith 75です。


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Xenith 75の全体イメージです。デザインや外観的な特徴はあまりありませんが、何と言っても大型ザックの生命線である「背負い心地」の良さが特徴です。では、具体的にここで言う「背負い心地」とは何なのか? それは、ずばり「ザックの重量が背中を通し、体の前面に覆いかぶさるような感覚」です。当方が経験した多くの大型ザックは、搭載する重量が重くなるほど背中側に重心が移動し、結果として背中側(谷側)に引き込まれる感覚が発生します。これは当然ですが、「谷側には、落ちたくないよね!」の感覚そのものです。また、歩行する条件が悪くなればなるほど、この感覚は増大し、あまりありがたいことではないのです。そんな切り口から、このザックを説明していきたいと思います。


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最初に結論を言うと、この部分がキモになっています。ザックのアッパーの部分ですが、金属のフレームが頭の当たる部分(人差指)から肩の部分にかけてゆるやかに湾曲(中指)しているのがわかると思います。後頭部の逃げを作りながら、肩の重量を、より体の前面に移動させる試みの部分です。またこのフレームは、左右連結されており、動的な左右の重量差をうまく背面に均一化しバランスさせるという効果を出していると考えます。これは、他社のフレームが縦方向の剛性を重視する傾向があるのに対し、動的な左右重量バランスを適正化させたい!という考え方からきているように思われます。


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横から見ると、この部分が張り出して、ショルダーの上に覆い被さる格好になります。ショルダーのストラップを引けばより前面に荷重が移動しますが、引きすぎると後頭部がザックに当たるので、適正なショルダーのアジャストや、雨蓋内荷物のパッキングにて調整すると、さらに効果が出てきます。


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このヒップベルトは、加熱することで内部のウレタン形状を変化させ、より個人の腰骨形状にフィットさせるという考え方で作られているようです。実際にショップでやってもらったところ、悪くないですね。しかしながら、Ospreyの中でも他のモデルより圧倒的に、Xenithのパッドの肉厚そのものが大きく厚い!というのが主原因だと思いますが。


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背面長は、長くする方向で、若干の調整が可能です。当方、168cmでMサイズのノーマルのままで最適でした。最近(昔から)、背面長を積極的にアジャストできるモデルもありますが、背面長だけの調整でベストな背負い心地が得られるわけではないと思います。登山者の動的なアクションの中で、重量を安定的に体の前方へ配分する適正なフレームの構造が必要になると思われます。各パッドの形状や厚みは時間的な疲労軽減ファクターであって、背負い心地そのものを左右することにはならないと考えます。


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最後の写真は、雨蓋の収納形態です。2個のチャックで2段重ねになっていて、重量や荷物の出っ張り形状を調整できます。前述したように雨蓋が後頭部にヒットしないように、うまく内容物のパッキングを調整しなくてはなりません。


最後に重量になりますが、Mサイズで実測2.50kgでした。最近時のザックの中では決して軽くはありませんが、重い装備を気にせず安定して背負えるということに関し、かなりバランスの良い信頼できるザックであると思いました。また冬季の装備にも対応しているので、季節を問わず安心して使える点もGoodですね。


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Zenith 75の最新情報(追加情報)はこちらです>>>
https://fanblogs.jp/jissenyamadougu/archive/2/0
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posted by Jack at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 山道具
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2015年の夏で長らく勤めたサラリーマン生活に終止符を打ちました(依願早期退職)。2016年の夏に百名山を達成し、その後、残っていた3000m峰も登り、一区切りしました。現在は、さいたま市【やまざ器】にて焼き物製作販売・陶芸教室を主催中です。これからも色々なチャレンジを進めていきたいですね。
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