白馬、五竜、鹿島槍の縦走も残す所あと1日となりました。ここまでの3日間で北アルプスの難所と言われる「不帰の嶮(かえらずのけん)」や「八峰(はちみね)キレット」を越えてきました。今日は、冷池(つめたいけ)山荘キャンプサイトを出発し、爺ヶ岳を経由して扇沢に下る予定です。
今朝はガスで視界が悪く少しだけテントで待機し、結局冷池山荘キャンプサイトを4時半に出発しました。
まあ気にせず尾根を進み、爺ヶ岳中峰の分岐に出ました。ガスっていたので、頂上を巻いて種池山荘まで直行しようか?とも思いましたが、まあ行くだけ行ってみようか?と岩場を登って行きました。すると、ちょっとしたブロッケン現象のご褒美がありました。何度遭遇してもブロッケン現象っていうのはワクワクしますね。思わず手を振ったり、虹の輪がもっとはっきり出ないかな?っと色々試します。
頂上に着くと鹿島槍がガスの上に浮き出ていました。昨日の景観とツノの位置が逆転しますが、爺ヶ岳からの鹿島槍も絶品です。
さらに見渡すと「滝雲」が発生していました。ガスが強風にあおられて山を越え、谷に下りていく様は息を飲みます。本当に滝のような雲の流れにしばし唖然としちゃいました。素晴らしい!
雲上に劔と立山、その下に種池山荘が見えます。山荘の前を通って扇沢に降りていきます。また相変わらず鹿島槍も美しい姿を見せていて、下山するのが勿体無い気分になりますね。
チングルマとお別れして、いよいよ下山します。
柏原新道の入り口まできました。あとは舗装路を登っていけば扇沢のバスターミナルに到着します。
長かった縦走もいよいよ大詰めです。信濃大町駅から電車で白馬駅まで移動です。白馬駅からバスに乗って猿倉の駐車場まで行けば1周したことになります。 やったねー!
お疲れさんでした。 「早起きは三文の得!」を実感した山旅になりました。 ありがとうございました。