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2020年06月19日

ナニモノナンデス、エドモンダンテス2


『空の境界性』
エドモンの初登場。第一部の黒幕である魔術王に召喚され、オガワハイムに赴くことになるも、空虚さを感じるマスターたる魔術王に離反し、独自の行動を始め、ムーミンの谷を犯罪だらけにするかのように、マンションを屍や幽霊が跋扈する魔境と化した。
このイベントでは配布サーヴァントである両儀式(☆4アサシン)を入手できるほか、復刻版では浅上藤野(☆4アーチャー)がガチャに加わった。浅上は両儀式とは異なり、配布キャラではない。
主人公は、両儀式と共に死を蒐集したオガワハイムを攻略していくのであるが、エドモンの出番は短い。
マシュに「存在してはならないサーヴァント」といわれた時は、「舌を焼かれるぞ、デミサーヴァント」と言い返している。マシュとしてはほぼ本能的にエドモンが黒幕に召喚されたことから反射的に失言してしまったものだと推測されるが、カルデアの非人道的な実験の末、生まれたデミサーヴァントに、エドモンは反英霊ではないにせよ悪しき存在であるが、そういわれるのは思うところがあった模様。
後に、両儀式により始末されているが、エドモンは元々雇い主の命令を聞くつもりがなかったので、恨みなどは抱いていない。むしろ万々歳。しかしエドモンに対峙した両儀式いわく「人間好き」、「味方になれば強力」だと、本質を見抜かれていた。


『復讐鬼は監獄島で哭く』
境界線イベントは正体不明の状態であったエドモンであったが、このイベントで本格登場をし、ようやく素性が割れた。ちなみに高難易度クエストである。
こちらの方も再び黒幕により人類最後のマスターである主人公を殺せとの直々の命令を下されているが、またしても離反している。それどころか、黒幕を陥れ、主人公を明確に助けているといった具合。
主人公は無理矢理夢の中に引きずり込まれ、七日以内にクリアしないと死ぬ条件であった。しかしエドモンは主人公の導き手として、七つの大罪を元にした難関を突破していく。
道中のエドモンは記憶喪失状態になったナイチンゲールを、恋人であったメルセデスと呼んでいる(しかし、この発言が元で後々本物のナイチンゲールに病人扱いされ追い回される破目になる)。
悪夢の中ではジャンヌダルクや天草四郎時貞といった聖人が危機を察知して、夢の中に介入しているが悉く追っ払っている。エドモン以外のサーヴァントは既知の顔を被った敵であるため、エドモンが黒幕を失脚させるために追い散らすのは当然のことだったりする。
敵対するサーヴァントは、嫉妬(ファントム)・色欲(フェルグス)・怠惰(ジル・ド・レェ)・憤怒(ジャンヌダルク)・暴食(カルギュラ)・強欲(天草四郎)・傲慢(ナイチンゲール)といった七名だが、最後に真の憤怒の象徴として「エドモン・ダンテス」が主人公の敵側に回る。
最終的に敵になってしまうエドモンであるが、彼の行動は別に主人公を裏切るなどの思惑はなく、むしろ逆である。エドモンの立場は黒幕から離反しているものの、根っこのところは敵であることに違いなく、『空の境界線』と同じように自分自身が打ち倒される必要が必然的にあったためである。
主人公に敗れたエドモンは勝利の高笑いと共に黒幕に向けて「お前はサナダ虫にも劣る馬鹿だな」と罵倒の言葉を向け、「また会いたい」と願った主人公を絶賛しながら消滅する。監獄塔でエドモンと七日間過ごした影響か、精神の根っこ――もしくは裏側にはエドモンの存在があり、主人公と繋がっている。
廃棄孔で悪性情報(簡単に言えば呪いのようなもの)を定期的に殲滅しており、第二部では二度ほど主人公の危機に訪れ、導くなどの行動を起こしている。


『冠位時間神殿ソロモン』
上記二つのイベントを経験していないと、問題の「ナニモノ・ナンデス」事象が発生する例のアレ。
内容は10の座を任された、魔神柱・廃棄孔アンドロマリウスに主人公が襲われるとき、マシュぐらいしか味方のない状態だった。しかし、颯爽と限定イベントクエストで本編に登場しなかった英霊(風魔小太郎や酒吞童子、両儀式)が駆けつける中で、エドモンも恩讐の彼方から登場する。
この時の彼は「その程度で彼/彼女が足を止めるとでも?」といった挑発的な姿勢を見せながらも、主人公に信頼した態度を見せている。
時間神殿終局後、その場にあらゆる特異点の敵・味方関係なくサーヴァントがこぞって登場したが、その場所は存在するだけで霊基が消滅する場所であることが明かされている。
ちなみに、何故か第一特異点である炎上汚染都市冬木で出てきたクーフーリン(キャスター)が出てきていないなど、ちょっと疑わしい点がある。
ちなみに魔神柱は素材を求めるマスターたちによって、マッハで即死した。詳しくは「採集決戦」、「殺したかっただけで死んでほしくはなかった」、「断末魔が長い」などを参照。


亜種特異点『悪性隔絶魔境 新宿』
冒頭から出てくるが、一人称が「私」だったりと不自然な面が目立つ。早速ネタバレするなら、『この』エドモンはシャーロックホームズが変装したものであり、要は偽物。エドモンのことを知っている人からすれば、彼の一人称は「俺(もしくはオレ)」。そのため、初見で見破ったプレイヤーも多いと思われる。実際、新宿のアサシン(燕青)に攫われ助けに来た際は、主人公の方も容易に看破していた。
新宿のアヴェンジャー(ヘシアンロボ)に襲われた際、ジャンヌダルクオルタが足止めを引き受け焼失したように思えるが、実はここで本物が登場してコッソリ彼女を助けている。
メタ的に言えば(FGO内ではファリア神父同様、エドモンは実物する人間)生みの親であるデュマが主人公たちに助力するよう指示していたと推測される。ちなみに本命である依頼は、新宿のアーチャー(ジェームズ・モリアーティ)に囚われていた、シェイクスピアを救出することが目的。
CMではエドモンは燕青と真正面から殴り合っている姿が見える。
モリアーティから興味を持たれているものの、フルシカトされていることが新茶のマイルームボイスから確認できる。


亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』
ストーリー冒頭で、いきなり主人公がレムレムの睡眠に陥る。この昏睡はイベントなどでいつものことであるが、実態は主人公が基底現実とは異なる平行世界に強制的に連れていかれているという異常事態であった。
このまま眠った状態が続けばマスターがやばいと判断したホームズは、エドモンにけしかける形で助けに入るよう促す。恐らく、シャドーディフの悪夢同様、彼ならば夢の中に介入できるのではないかと思っての判断。
エドモンは宣教師という形で異世界に赴くことが出来たが、彼と出会う前に風魔小太郎が自力で主人公の元に訪れている。
下総国では二部でも因縁の相手となっているリンボ(道満)が登場しており、亜種特異点の中でもかなり重要なものだと考えられる。実際、二部オリュンポスではリンボだけではなく、武蔵および村正まで登場している。
特異点のオチとしてはカルデア内で主人公にお礼を言われているものの、「知らんな」といった素知らぬ態度でいた。


二部『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』
オフィリアに囚われた際に、意識を失った主人公の前に訪れる。主人公の落ちた先に在った意識は淀みが蓄積している廃棄孔で、ここで出会うエドモンはシャドーディフ内で縁を結んだ存在(同一のサーヴァントでも一度消滅し、再召喚しても以前の記憶はなく微妙に別人になる)。
主人公の廃棄孔を絶え間なく整理し続けていた所為か、監獄塔とは異なり弱体化している。これは恐らく、『白紙になった自分の世界を守るために、他の世界を滅ぼさなくてはならない』というストレスにより呪いが顕著になったものだと推測される。
実際、ゲッテルデメルングのラストでは、道中主人公と出会った少女がスカディの「寝ていなさい」の言い付けを守らず外に出て、ジャンプと共に消失するなど何とも言い難いエンドを迎えている。
エドモンの活躍は危険極まりない廃棄孔内で戦闘員となり、シトナイ(と、彼女を守るヘラクレス)の元まで案内した。


二部『星間都市山脈オリュンポス』
主人公がカリギュラ(正気に戻っている)と共に戦う最中、ほぼ洗脳に等しいアフロディーテの歌声による精神汚染攻撃を受けていた時に、登場。こちらもゲッテルデメルング同様、シャドーディフのエドモンだと推測される。ちなみに洗脳の効果は仲間同士での殺し合い。
これまでの過去が思い出される中、主人公の意識を覚醒させ、「美を司る女神の歌声なんぞ機械仕掛けのオルゴール」など、何かと辛辣な発言をしている。
今回の彼は、主人公を諦めるかあがらうか、行動の選択肢を完全に任せている点が引っかかる。これまではやけに小難しい言動で、主人公を奮闘させようと言葉を向けていた。
結局、進むことを選んだ主人公を激励しているが、かつて一部の黒幕であった魔術王に二度召喚された事実から、将来的に何かよくないことを知っているのかもしれない。
実際、未登場であった人類悪がオリュンポスで二体も出てきたし、苛烈な戦いになるのは容易に想像できる。


・イベント『バレンタイン』
主人公がロックオン・ランダムチョコの初チョコを誰に渡したのか関係なく、時系列を無視して、何故か一番最初に渡したことになっている。時空の歪みさえ発生させる彼氏面であった。
チョコのお礼は、朝一番の淹れたてコーヒーであるが、砂糖やミルクを淹れても構わないらしい。ちなみに生みの親であるデュマには悪態をついているものの、作家系サーヴァントによくコーヒーを振舞っている姿が、マイルームのボイスから確認できる。


イベント『サーヴァント・サマー・フィスティバル』
恒例の夏イベント。
ルルハワに訪れた主人公一行であるが、そこで行われるのは観光などではなく、同人誌を作るという内容である。
このイベントで髭ことエドワード・テーチェが登場するのだが、同人誌即売会などについて、複数の名言を残している。まあ、元々Fateは「東方」、「ひぐらし」に並ぶ三大コミケサークルの一つだしね。男性向けのエロゲーだけど。その所為で、バビロニアのアニメ化では「偉人デリヘルバトル」とか蔑称されていた……。
ルルハワでのエドモンの活躍はループする七日間で、復讐者という『恨みを忘れないスキル』を所持しているため、一週間が繰り返されていることに恐らく一度目のループで気付いていたものだと推測される。
エドモンの協力を得るため彼を探す過程で、『自分を姉だとイルカ(鮫)と共に洗脳してやまないジャンヌダルク(水着)』と遭遇し、居場所が特定するが、何と夜の浜辺で、子供系サーヴァントに海の生き物を教えていたことが発覚する。しかも、人気者らしい。
エドモンは水着姿(ナイチンゲールの非常に強い押しにより普段の暑苦しい恰好を着替えさせられた)になっている。
エドモンと出会った時、バトルが発生するのだが、うっかりサポーターに選ぼうものなら、何故か「クハハハ笑い」スキルが強制的に発動し、敵ではなく味方にデバフが掛かる。なんでさ。
ちなみにどうでも良いがルルハワでの髭のグラフィックが新調されていたのだが、そのTシャツは爆速で売れたとか。

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