2022年01月17日
バーヴァンシー(FGO) A
「バーヴァンシー……バーヴァンシー……赤い踵の可愛い娘……村のみんなの人気者……誰もが笑顔の……慰めもの」
まず、バーヴァンシーの過去であるが、かつてモルガンがトネリコと名乗り、ブリテンの救世主として振舞っていた時期に、幾度となく妖精からの裏切りの目にあってしまう。
そんな摩耗する精神の中、「妖精は救わない」と決意を決めたトネリコ(モルガン)であったのだが、長い旅の放浪中、ボロボロになったバーヴァンシーと出会う。
これまで妖精たちから悪辣な扱いを受けてこなかったモルガンであるが、満身創痍の中、水を飲ませようとする彼女に、「それは魔女様に」、「いつもありがとう魔女様」といった言葉を受け、ほとんどの妖精は見捨てることを決めつつも、「お前だけは必ず救ってみせる」と心に決めていた。
モルガンは長い旅の中、どうにかして幾度となくバーヴァンシーと出会うも既に手遅れな状態が多く、助けられない場合でいた。
ちなみにバーヴァンシーが何故、妖精たちの目により酷い暴力を受けているのかというと、善行にしても悪行にしても短絡的に目先のことを短絡的に楽しんでしまう妖精の気まぐれによる性であり、根っから善良であったバーヴァンシーはその善良さを次代の妖精(自分)に生まれ変わりながらも捨てることができなかった為である。
なお、作中で言及されている人間のモース化により街がひとつ滅びた事件が発生したのだが、それはバーヴァンシーを飼っていた妖精領主が遊び半分で人間に吸血するように言い、彼女が実行に移してしまったためである。
その事件は田舎暮らしだったアルトリアも知るほどのもので、かなりの大事件だった模様。
アヴァロンのストーリー内容では、根はひたすら善良で純粋な彼女が糸らしきものを使って人を惨殺し、その残虐性から他の妖精たちから嫌われているのだというと、お母さま(モルガン)に言われた「お前は悪逆に生きないと生けていけない」と言う言葉を忠実に守っているためである。
純粋に残酷な行為を好んでいるというわけではなく、モルガンがそうしろと言われ褒められたからこそ、半ば虚栄を張る形で意図的に演出していたものだと思われる。
また、バーヴァンシー自身は周囲のことをよく観察している傾向があり、嫌いな存在として、あのオーロラの名を上げている(嫌いなのはオーロラだけではないが)。また、オーロラとメリュジーヌとの関係を「終わったもの」だと評しており、彼女は恐らく視点で悪辣で気紛れな妖精の代表格として見破っていた可能性がある。
バーヴァンシーの出番は三部作のアヴァロン・ル・フェ内において、二部の最後で肉体が腐敗する最中、スプリガン中村に半ば人質に取られた形で玉座に連行されている。
上級妖精たちの手にとって暴行を受けるモルガンを庇うこともできず、ただ見ることしか出来なかったのだが、ケルヌンノスの名前を呼びながら、大穴に落ちて神核と一体化。
すでに魂がなく腐肉の存在であるケルヌンノスであるが、バーヴァンシーにはケルヌンノスと共に大昔現れたどうぶつ(人間)である、巫女説をモチーフとしている説がある。
その証拠として取り上げられるのが、巫女の体がバラバラになっても死なないようにされた⇔ヴァンバンシーの「死ねない」、「首から下が無くなっている」といったセリフなどが顕著か。
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