2022年06月15日
邪霊の巣窟
邪霊の巣窟とは、寂れた神社に行くと起きた事件であり、長い事解決しなかった怪異譚のひとつである。
洒落怖。
【内容】
この話は数十年にも渡り自分と現妻や実兄、町をも巻き込み、恐怖のどん底に引きずり込んだ実話です。
かなり長い上に自分が書き込みに慣れていない為読みにくい部分もあると思いますがご容赦下さい。
全ての始まりは小学3年生の時でした。
兄と兄の友達3人に誘われてこの町で大人たちから
「絶対に近ずくな」
ときつく言われていた場所に内緒で行く事になりました。
その場所とは今は誰もいない寂れた神社で子供ながらにかなり不気味で嫌な感じがしました。
本当は乗り気ではなかったのですが兄たちに半ば強引に誘われる形で行く事になり仕方なく行くといった感じでした。
結構当日の昼に自分と兄は少し様子見に現地に行きました。すると最近この町に町の役所だが蝶々だかから仕事を頼まれてやって来たらしい20代半ばくらいの男性がその場所にいて、
「君達、ここには何があっても絶対に来ては駄目だよ近づかない方がいい、早く帰るんだ。いいね?」
と言われ追い返されてしまいました。
しかし兄達はその夜に計画を実行してしまいました。
まずその神社は町の高台にあり、さらにそこから伸びる坂を上がった所にあります。その坂には鳥居が幾つも連なっておりかなり不気味でした。最初は皆固まって歩いていたのですが誰かが
「別行動しよう」
と言い出して兄と自分、兄の友達3人に別れて行動する事になりました。
そしてしばらく歩いていると急に周りの空気というか空間自体というか・・・とにかく何かが変わりました。
自分は兄に
「帰りたい」
と言おうとしたら‥
「帰るぞ、今すぐに」
と兄がいきなり言い出し、自分の腕を引っ張って引き返しだしました。
後少しで鳥居という所で兄が立ち止まり、正面を見て震えていました。自分も恐る恐るそこをみると・・・・・・。
子供が数人ほど自分らの進路を遮る様に立っていました。その顔を見ると皆半ば白目を剥いて無表情な顔をしていました。
兄は恐怖に耐え兼ね、叫びながら自分を引っ張って走りだしました。
子供たちを突っ切り、もう出られると思った瞬間・・・兄が悲鳴を上げて倒れたんです。
自分が兄の方を見るとなんと先程の子供たちが兄にしがみついていたんです。
自分は何とか逃げて助けを呼ぼうとしましたが体が動きません。
自分の下半身がやたら重い事に気づき、目を向けると・・・なんと白目を剥いて歯を剥きだしにした老婆が腰にしがみついていたんです。
自分は恐怖というより死を覚悟しました。
死を覚悟して目をつむると自分にしがみついている老婆が。
「おいで‥おいで…こっちにおいで‥」
と頭に直接響くような声で呟いてきました。
自分はそれを聞いた途端死を覚悟していたはずが物凄い恐怖を感じ。思わず目を開いてしまいました。
すると老婆が自分の身体をはい上って来ていて顔が眼の前にありました。
自分は力の限り叫びましたがあんなに大きく叫んだのに近所の人は何故気づかないのかと思っていました。
そして兄の友達はどうしたのだろうと思い兄の方を見ると…。
兄は子供たちに神社の奥へと引きずられて行ってました。
自分は必死で助けを求めて叫びました。
すると背後から聞いた事のある声が聞こえました。
「もう大丈夫だよ」
その声を聞いた途端に身体が軽くなりました。
振り返ると昼間に会ったあの男性でした。
後ろからは大人たちが大勢やって来ていました。
怒ってる声や心配している声も聞こえました。
「助かった?」
と思い、兄を見るとなんとか無事なようでほっとして腰が抜けてしまいました。男性たちが心配そうに声をかけてくれていると兄がまだ奥に何人かいる事を告げると男性の顔色が変わり
「まずい!!早く助け出さないと大変だ!!」
と言って数人の大人たちと走って行きました。
それから兄の友達は神社の中で見つかりました。
変わり果てた姿で…。
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