2021年08月17日
オーロラ(FGO)
オーロラとはFGOのアヴァロンルフェにて登場する、美しい姿をした妖精である。
何かと親切で、主人公たちの助けとなるべくレッドラ・ビットを派遣させた。
アヴァロンのストーリー上、カルデア一行に遠因ながら最後の助けをもたらした存在ではあるが……。
異聞帯において、非常に典型的な妖精でありその在り方は汎人類史の妖精にも近い。
【内容】
上記の説明は何も間違ったことは言ってはいない。
言ってはいないが、アヴァロンをクリアしたプレイヤーのよるオーロラの反応は「毒婦」、「キアラ系女子」、「醜悪」などといったものであり、その本性はオベロンから言わせれば簒奪者の一言に尽きる。
オーロラの容姿は確かに美しいのだが、その本性は玖渚友のように自分さえ騙すことが可能な嘘を自己暗示的に吐くことができる、異常なまでの自己肯定感である。
彼女にとって唯一感心があるのは、自分が注目され、如何程に愛されているかであり、富や権力、そうして支配者としての欲求はない。
その証拠に風の氏族のトップに立ったのは、自分が注目される立場にいたかっただけであり、長としての自覚はない。たとえ自分の身の回りで暴徒による壮絶な混乱が生じようとも、自分に何も起こらなければ『日常』になりうる。
逆に言えば、自分以上に注目を浴びる存在(予言の子やウーサー、ノクナレア)などが現れた場合、その存在の足を引っ張り妨害するなどの行動を実行することに躊躇がない。
オーロラがアヴァロンにおいて行った悪行として、
・ウーサーの毒殺(他の円卓の騎士はトリネコの口から虫のように殺されたとの証言から、文字通り、虫に変えて殺した可能性がある)。
・鏡の氏族の皆殺し(実行は妖精騎士ランスロット・メリュジーヌ)。
・最も美しいものが最も醜いものを救ったという打算と賛美のためだけに、メリュジーヌを沼から救い上げた。
・鏡の氏族が皆殺しにされた事実を知ると殺害者の存在の中傷(その場面はメリュジーヌに聞かれただけではなく、涙する様子をパーシヴァルに目撃されている)。
・予言の子作成のため、人間の養成所を作ったが、パーシヴァルが聖槍の効果で加齢するのを知ると(予言の子は16歳程度ではないといけない)、その場所を「いらない」と断じて破棄している。
・旅の様子を知りたいと綺麗な言葉飾りで、間接的に自分より注目の的を浴びている予言の子(アルトリア)の動向をレッドラ・ビットに行うよう要請し、チェックしていた。
・パーシヴァル不在中、注目を浴び始めた円卓の騎士にあらぬ噂を流して、内部抗争を発生させ、間接的にガレスを死亡させている。
・オーロラに惚れこんでいたワッドワスに、モルガンへの信頼を損なわせる言動を行う。
・カルデアと円卓の騎士がモルガンと直接対決した際、自分にとって都合の良い噂を流して、噂に流された上級妖精の手によって見るも無残な死体へとさせた。
・ノクナラレの戴冠式の際、毒殺を行う。共に共謀していたスプリガン中村はオーロラの本性に気付き、秒で逃げ出した。
・紛争中、コーラルの独自判断で予言の子作成の養成所に患者が運び出されたが、その施設には中の者を皆殺しにすることができる装置があった(オーロラ曰く「飛ぶことが出来る」)。
・作中前編で困っている妖精は助けるべきだと言いながらもそれは「優しいと注目を浴びたい嘘」であり、紛争時は安全地帯で籠っていた。
・コーラルの進言を「正論好きのハロバロミアのように羽をもがなくてはいけない」といい、一蹴している。
・コーラルを毛虫に変え、踏み殺している。
・メリュジーヌと共に汎人類史に行こうと提案。
これらオーロラの悪行は間接的なものが非常に多く、実際直接的な行動に出たのはコーラルとハロバロミアぐらいである(更に許しがたい情報としてコーラルを踏みつぶした際の言動は、床が汚れることしか気にしていないかのようであった)。
オーロラは汎人類史に行く事はなく、彼女を想ったメリュジーヌの手により刺殺されるも、アヴァロンの最後で竜となった彼女が飛んでいく様子を眺めている。
その時、竜となった彼女は厄災としてありながらも、ブリテンを脅かすものとして無軌道に攻撃を行っていた。
カルデアの手によりケルヌンノスが倒され、地底から出てきた奈落の虫を倒すべく一撃見舞うも出口のない奈落の虫の中に取り込まれていたカルデア一行を助けることになる。
更にオーロラとして度し難いのは、カルデアサイドから見れば彼女は善き妖精として映り内部事情や本性を知らないままに終わっただけではなく、かつて毒の沼から助け出したメリュジーヌの外側からによる奈落の虫による攻撃がなければ、主人公たちは助からなかったということである。
オーロラはかなり悪辣なキャラクターであるが、典型的な妖精でその極致にいるだけでしかなく、度しがたレベルではぐう聖と名高い神であるケルヌンノス毒殺し、その巫女をバラバラにして人間の素体としたはじまりの六人の妖精からして、極悪なものである。
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