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2021年08月20日

蛍火の社へ


「蛍火の社へ」とは、短編少女漫画のひとつである。
「夏目友人帳」と同じ舞台の全く異なったストーリーと言えば大体伝わる。非常にどうでも良いが、銀髪のキャラクターにギンの字が付く名前が多すぎるように思える(例:蟲師・銀魂)。
内容は非常に感動できる。


【内容】



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登場人物

ギン
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人でも妖怪でもない、曖昧な存在。迷子になった蛍を社で発見した。蛍(人)に触れることができないため、手拭いや木の棒といったもので間接的に「手を繋ぐ」という行為をしている。
常に狐面を被っているが、ストーリー終盤で高校生頃の年齢になった蛍にあげている。人に触れられない儚い存在なのに、夏が待ち遠しく、人込みをかき分けてでも蛍に会いたくなると述べている。
実は赤ん坊の頃、親に捨てられて妖に育てられた。


竹川蛍
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妖怪がいるといわれている山神の森に迷い込み、ギンと出会う。出会った当初は小学生低学年といった年齢であったが、夏の時期になると祖父の家に帰省して、毎年夏休みをギンと過ごす。
幼い頃はギンを驚かせたり、仮面を取ったりとお転婆であったが、年齢を重ねるにつれてそれなりにおしとやかになっていく。
ギンに自分のことは忘れた方が良いと告げられるものの、柔らかな口調で断った上に「自分のことを忘れないで欲しい」と述べている。
高校生の夏、ギンと一緒にいった夏祭りを最後に今生の別れを遂げた。



蛍火の社のストーリー内容は、神隠しのような妖怪の住む神社――非現実的な中で、他愛もない関係を蛍とギンが過ごしていく。
最初ギンは蛍を軽くあしらう程度の関係であったものの、冬の季節において、まるで夏になるとやってくる蛍の来訪を待ち望んでいるかのような描写がある。
現にギンは夏祭りにおいて、高校生になった蛍に自身の狐面をあげており、仮面越しにキスをするというストレートな行動に出ている。

妖怪と人間が入り混じる夏祭りの後、かつての蛍と同じく知らない間に異界に迷い込み、転びかけた子供の腕を――人間に触れてしまったことによって、その存在が消えていくことになる。

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元々亡霊のような存在であり人間と交わることのできないギンであった為か、消失の最中、「ようやくやっと蛍に触れられる」と述べ彼女が抱き着くのだが、空蝉のように着物だけ残してギンは蛍の燐光を残して消えていった。

ラストにおける場面では悲恋そのものであるが、人間と死者が結ばれない関係をズルズルと過ごす心苦しい展開よりも、円満な結果を迎えている。

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感想(1件)


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