2021年07月08日
王とコムギ 2
王はプフの鱗粉の能力を使ってコムギに会うため兵隊蟻にされたパームと遭遇し、頭を下げようとしたところで、半分ほど同族である彼女によって王の存在はどれほど絶対的な存在なのか本能的に知っているので、「やめて!」と敵であるにも関わらず発している。
コムギの居所を教える代わりに「最後まで見届ける」ことを条件として、王はコムギと再開し、熾烈な戦い以前の長閑な雰囲気の中、軍義に明け暮れるのだが、王は毒による二次感染を伝え、立ち去るように伝えるも彼女はその場から立ち上がることはなかった。
これはコムギにとって、軍義による敗北を一度でも記録してしまえば死に直結する覚悟の話ではなく、コムギは王と最後まで寄り添うことを選んだものだと思われる。
個人的な見解だが、この時コムギは軍義上のみであるが、念能力に目覚めているかのような描写があるように見受けられる。念能力の発動条件は他者からオーラ―を受けるといった内容であり、後の暗黒大陸編でのクラピカが護衛する王の母親らが能力を会得していたことから、それほど荒唐無稽なものではない……かもしれない。
念能力には強化・放出・操作・特質・具現化・変化系のそれぞれの能力があるが、仮にコムギに能力が発現していたとすれば、オリジナル性の高い特質系だと推測される。
ちなみにパームらの手によってコムギの居場所が隠されていたが、寝言として「4-7-1帥」と発している点である。
コムギは王(メリエム)から名前を教えてもらう前から総帥様と呼んでおり、「4(し)-7(なな)-1(い)帥」と深読みすることが可能である。
しかも、選別前のコムギとの軍義において王とコムギとの試合はメタ的な表現として、ハンター協会と蟻側の水面下の状況を表しているものであるだけではなく、狐狐狸固の話が出ている。
狐狐狸固はコムギが発明した新しい軍義の戦法であったのだが、発明者である彼女に挑戦者が狐狐狸固を仕掛ける形で勝負を挑まれた。しかしその勝負の中でコムギは狐狐狸固の致命的な欠点に気が付き挑戦者を見事打破したのだが、「軍義で敗北したら命を絶つ。狐狐狸固という子を生み出したが、自分が生き残るために我が子を殺した」と彼女は独白している。
話は若干それたようだが、王とコムギの最後になる軍義でコムギは狐狐狸固を王に仕掛けるのだが、明らかな死路であったにも関わらず、他の道が生きる新手となって一度は死なせた我が子を復活させている。
「4(し)-7(なな)-1(い)帥」で王が本当に死んでいない、もしくはコムギに念能力があり死者を復活させる能力があると推測することは可能である。
しかもコムギが念能力を会得していることが前提になるのだが、念能力はピトーのように死後、能力が強烈になる要素がある。
しかも、暗黒大陸編の第二王子カーミラの持つカウンター系の念能力、「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」は正しく蘇生系のソレであるだけではなく、厳密には蘇生ではないがカチョウの霊獣である「キミガイナイ」の能力のこともあるので、今後連載すれば再登場する可能性はある。
……そう、連載が続けばね。
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