2020年03月09日
奇祭・宮田のジャガー炎上祭
「どうあがいても絶望」
奇祭・宮田のジャガー炎上祭とは文字通り、宮田司郎 の乗り物であるジャガーが炎上する一連の出来事である。正確な発生起源は不明ですが、2015年頃から確認されている民間催事です。
そもそも奇祭の犠牲となるジャガーの持ち主である宮田司郎(役: 満田伸明)とは、和風ホラーゲームSIRENに登場するキャラクターで、作中において一、二位の人気を持ちます。ちなみに名前の元ネタはピーコである。ちなみに兄にあたるヘタレな兄・牧野慶の本名の元ネタはオスギ。双子だからってなんでそこ起用したの?
SIRENが販売されたのは相当昔(約十年以上前)なのに根強いファンが今でも健在な点です。作品の魅力としては、昭和の年号が続き、舞台が外出に懐中電灯が必要なほどガチの田舎であることも手伝って、昭和のにおいさえ感じるほど。
その他に難解な作中の補足情報であるアーカイブ収集などのやりこみ要素・視界ジャックといった特徴的な能力・赤い雨・バイオハザードのようなゾンビとは異なり死人でありながらも生前の行動を繰り返し親切心で人間を殺しにかかる頭の悪い屍人・海還りなる異界に赴き人型をベースにしながらも人間から逸脱したクリーチャー(羽根屍人・犬屍人・蜘蛛屍人)・魅力的なキャラクター・ハタから見れば何が目的かわからない奇行・食品の説明からして腐った食べ物としか思えないゴムのような弾力を持つマズそうな羽生蕎麦・非常に細かいネタや背景設定など、色々挙げればキリがありません。
そんな長年根強い人気を持つSIRENの欠点といえば、些細な操作ミスで死亡することです(そもそもキャラクターの耐久度が低い)。しかも志村じいさんのタイムアタックなど、ゲームをクリアするにあたって避けて通れない難所が多く、ストーリーの終了条件の達成条件が予想外過ぎたり、死んで敵の行動パターンを覚え繰り返す死にゲーなど、完全クリアまでかなりの根気と時間が必要とされます。
SIRENは堕辰子の鳴き声がそれこそ時報のように鳴り響きますが、シレンと呼んでもあながち間違いではないほど、非常に難しいゲームなのです(SIREN2は武器を複数所持できるようになった他に初代と比べて難易度が下がったが、それでも難しいことには変わりない。著者は未だに2ともども完全クリアできていません)。
さてSIRENにおいて大まかな設定について述べたてきましたが、ホラーとギャグは表裏一体のようにシュールな場面が度々出てきます。
その代表例として、
などが挙げられますが、一番のネタは奇祭になっている「ジャガー炎上祭」でしょう。
さて、SIRENの大まかな説明をこれまで行ってきましたが、本題である「ジャガー炎上祭」とは一体何なのか触れていきたいと思います。
SIRNとは主人公であるオカルトマニアである須田恭弥(SDKやジェノサイダーとも)が、夏休みの長期休暇を利用して、二十年ほど前、土砂災害が発生した羽生蛇村を自転車で訪れます。須田は、羽生蛇村到着直後、ナゾの物体を潰している盲目の美少女・美耶子に出会い、速攻で逃げられます。実はその日、羽生蛇村ではこの村だけにある独自の儀式を執り行っており、ヒロインである美耶子は生贄に捧げられるところでした。
しかし、奇祭の神主である須田をもってしても奇抜な儀式を目撃した須田は「何だあれ」と言ったあと、部外者がいることがバレて逃走。儀式は乱入者の存在で一時中断します。
本能的に恐怖を感じた須田は儀式の場から全速力で逃亡するのですが、突如、目から血を流している警察に遭遇。なぜか即座に発砲されるも須田は機転を利かせて危機的な状況から脱するも、8月3日の00:00、生き物の鳴き声のような不気味なサイレンが鳴り響きます。
この瞬間、ツイッターなどをはじめとしたSNS上でSIRENクラスタは「異界入り」と称して、三日の間、リアルタイムでゲームの世界を疑似体験していくのですが、とうとう八月四日の早朝の07:03に「宮田のジャガー炎上祭」が催されるのです。中にはフライングして活気良くジャガーを炎上させ、七時を迎えるころには鎮火していることさえあります。
この「ジャガー炎上祭」は八月四日の07:03になるたびに、ツイッターでは上位にトレンド入りするだけでなく年々加速度的に有名になり、SIRENクラスタの勇士によって炎上ネタをいじった様々なコラ画像の投稿、須田を演じた役者・篠田光亮さんまでも反応を示すなど、半ば公式化した奇祭となっています。篠田光亮さんは「そのジャガー…何だか死んでるっぽいし」との公式発言から、美耶子の愛犬・ケルブとジャガーの色が同じ白色であったことから、火葬の意味を込めて炎上させたのでしょう。
ツイッター上で宮田のジャガー炎上祭のトレンド入りを初めて目撃した人は、何事かと思ったに違いありません。逆に、この炎上祭をキッカケにSIRENの存在を知り、ハマったという人さえいます。
ちなみにゲームの開発者陣営から、「このようなことは予想すらしていなかった」と困惑した反応を示していました。
宮田のジャガーを燃やすのは主人公である須田ですが、これにはあるわけがあり愉快犯としてイタズラに炎上させているわけではないのです。
八月四日の早朝、犬屍人(女性のみがなれる屍人)が須田の前に出現するのですが、人間の身体的特徴は残しつつも、犬特有の俊敏さを持っています。犬屍人は素早いだけでなく非常に攻撃力が高く、戦わず逃亡を優先した須田は犬屍人誘導のため、ガソリンを宮田のジャガーにぶっかけ、ライターで着火し盛大に燃え上がるクルマを犠牲にその場を去るのです。
拳銃よりも重たい一撃を有するネイル(NEIRU。ローマ字をそのまま逆から読むと屍人を唯一殺せるうりえんになる)ハンマーを持つ宮田先生が、自分の愛車が燃え上がるところを目撃したら、全速力で須田を追いかけ、殺すまで追い詰めそうですが、幸か幸いか宮田は愛車が犬屍人の注意をそらすためだけに、須田によって燃やされていることを知りません。それどころか、発火物である切り札・うりえんを「受け取れよ」と渡すほど……。
総論として
今の季節は春ですが、夏のジャガー炎上祭に参加するため、一度SIRENをプレイしてみてはいかがでしょうか?
羽生蕎麦を食べながら、愉悦に浸るのも悪くありません。
奇祭・宮田のジャガー炎上祭とは文字通り、宮田司郎 の乗り物であるジャガーが炎上する一連の出来事である。正確な発生起源は不明ですが、2015年頃から確認されている民間催事です。
そもそも奇祭の犠牲となるジャガーの持ち主である宮田司郎(役: 満田伸明)とは、和風ホラーゲームSIRENに登場するキャラクターで、作中において一、二位の人気を持ちます。ちなみに名前の元ネタはピーコである。ちなみに兄にあたるヘタレな兄・牧野慶の本名の元ネタはオスギ。
SIRENが販売されたのは相当昔(約十年以上前)なのに根強いファンが今でも健在な点です。作品の魅力としては、昭和の年号が続き、舞台が外出に懐中電灯が必要なほどガチの田舎であることも手伝って、昭和のにおいさえ感じるほど。
その他に難解な作中の補足情報であるアーカイブ収集などのやりこみ要素・視界ジャックといった特徴的な能力・赤い雨・バイオハザードのようなゾンビとは異なり死人でありながらも生前の行動を繰り返し親切心で人間を殺しにかかる
そんな長年根強い人気を持つSIRENの欠点といえば、些細な操作ミスで死亡することです(そもそもキャラクターの耐久度が低い)。しかも志村じいさんのタイムアタックなど、ゲームをクリアするにあたって避けて通れない難所が多く、ストーリーの終了条件の達成条件が予想外過ぎたり、死んで敵の行動パターンを覚え繰り返す死にゲーなど、完全クリアまでかなりの根気と時間が必要とされます。
SIRENは堕辰子の鳴き声がそれこそ時報のように鳴り響きますが、シレンと呼んでもあながち間違いではないほど、非常に難しいゲームなのです(SIREN2は武器を複数所持できるようになった他に初代と比べて難易度が下がったが、それでも難しいことには変わりない。著者は未だに2ともども完全クリアできていません)。
さてSIRENにおいて大まかな設定について述べたてきましたが、ホラーとギャグは表裏一体のようにシュールな場面が度々出てきます。
その代表例として、
- 武器になりそうな一斗缶を持ちながらも敵を殴らないヘタレ牧師
- 「これ宮ちゃんの」(正しくはヒロインの一人である美耶子であり宮田ではない)
- いつ死んでもおかしくない危機的な状態なのに手拭いを凍らせる(この行為は宮田が終了条件を達成するためのものだが、別に凍らせた手拭いを使わなくてもクリア可能)
- 「お姉ちゃんは武士なんですか!?(幻聴)」
- 「トップアメリカ(幻聴)」
- 「フクラハギィ!(幻聴)」
- 「はるみちゃんのにおいがするよ〜(幻聴ではない)」
- ラスボスよりも強い和風マルフォイ
- 「タスケテヒトガシンダー」(SIREN:New Translationネタですが、面白いので抜粋)
などが挙げられますが、一番のネタは奇祭になっている「ジャガー炎上祭」でしょう。
さて、SIRENの大まかな説明をこれまで行ってきましたが、本題である「ジャガー炎上祭」とは一体何なのか触れていきたいと思います。
SIRNとは主人公であるオカルトマニアである須田恭弥(SDKやジェノサイダーとも)が、夏休みの長期休暇を利用して、二十年ほど前、土砂災害が発生した羽生蛇村を自転車で訪れます。須田は、羽生蛇村到着直後、ナゾの物体を潰している盲目の美少女・美耶子に出会い、速攻で逃げられます。実はその日、羽生蛇村ではこの村だけにある独自の儀式を執り行っており、ヒロインである美耶子は生贄に捧げられるところでした。
しかし、奇祭の神主である須田をもってしても奇抜な儀式を目撃した須田は「何だあれ」と言ったあと、部外者がいることがバレて逃走。儀式は乱入者の存在で一時中断します。
本能的に恐怖を感じた須田は儀式の場から全速力で逃亡するのですが、突如、目から血を流している警察に遭遇。なぜか即座に発砲されるも須田は機転を利かせて危機的な状況から脱するも、8月3日の00:00、生き物の鳴き声のような不気味なサイレンが鳴り響きます。
この瞬間、ツイッターなどをはじめとしたSNS上でSIRENクラスタは「異界入り」と称して、三日の間、リアルタイムでゲームの世界を疑似体験していくのですが、とうとう八月四日の早朝の07:03に「宮田のジャガー炎上祭」が催されるのです。
この「ジャガー炎上祭」は八月四日の07:03になるたびに、ツイッターでは上位にトレンド入りするだけでなく年々加速度的に有名になり、SIRENクラスタの勇士によって炎上ネタをいじった様々なコラ画像の投稿、須田を演じた役者・篠田光亮さんまでも反応を示すなど、半ば公式化した奇祭となっています。篠田光亮さんは「そのジャガー…何だか死んでるっぽいし」との公式発言から、美耶子の愛犬・ケルブとジャガーの色が同じ白色であったことから、火葬の意味を込めて炎上させたのでしょう。
ツイッター上で宮田のジャガー炎上祭のトレンド入りを初めて目撃した人は、何事かと思ったに違いありません。逆に、この炎上祭をキッカケにSIRENの存在を知り、ハマったという人さえいます。
ちなみにゲームの開発者陣営から、「このようなことは予想すらしていなかった」と困惑した反応を示していました。
宮田のジャガーを燃やすのは主人公である須田ですが、これにはあるわけがあり愉快犯としてイタズラに炎上させているわけではないのです。
八月四日の早朝、犬屍人(女性のみがなれる屍人)が須田の前に出現するのですが、人間の身体的特徴は残しつつも、犬特有の俊敏さを持っています。犬屍人は素早いだけでなく非常に攻撃力が高く、戦わず逃亡を優先した須田は犬屍人誘導のため、ガソリンを宮田のジャガーにぶっかけ、ライターで着火し盛大に燃え上がるクルマを犠牲にその場を去るのです。
拳銃よりも重たい一撃を有するネイル(NEIRU。ローマ字をそのまま逆から読むと屍人を唯一殺せるうりえんになる)ハンマーを持つ宮田先生が、自分の愛車が燃え上がるところを目撃したら、全速力で須田を追いかけ、殺すまで追い詰めそうですが、幸か幸いか宮田は愛車が犬屍人の注意をそらすためだけに、須田によって燃やされていることを知りません。それどころか、発火物である切り札・うりえんを「受け取れよ」と渡すほど……。
総論として
- 八月四日の早朝になれば必ず燃やされるジャガー
- 少なくとも2015年から開催される奇祭
- 止められない負のループ
今の季節は春ですが、夏のジャガー炎上祭に参加するため、一度SIRENをプレイしてみてはいかがでしょうか?
羽生蕎麦を食べながら、愉悦に浸るのも悪くありません。
価格:1,078円 |
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