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2020年11月04日

腸チフスのメアリー


腸チフスのメアリーとは、サルモネラ菌を主体とした病原菌を振りまいていた『調理師』である。
特筆すべきはメアリー(メアリー・マーロン)自身としては、ネズミなどの人体に対して、大きな病原菌をもたらす媒介者であるにも関わらず、無自覚であるだけではなく、医学的な説明を受けたとしても理解することなく、数度に渡り調理師として働いていた点である。

【内容】


腸チフスのメアリーについて説明を行う前に、まずはサルモネラ菌について大まかな説明を行いたいと思う。
まずサルモネラ菌とは一般的に名前が知られているが、腸内殺菌のひとつしか知られていない点であろう。厄介なのはパラチフス菌のように媒介者でなくとも二次感染者が次々に疾患者を増加していく点である。
殊にパラチフス菌は現在のところ人間だけのにみ、感染例が確認されている。色々な動物の腸内菌として存在しているが、人間の場合、サルモネラ菌の量が少ない。
サルモネラ菌による症状は、人体内に少数腸内に潜んでいるが、食中毒性があるのも特徴的。大きく分けて感染症か食中毒の二種類に分類することが可能だが、感染経路は食べ物の摂取だが、サルモネラ菌を多く含んだ家畜や害動物の糞便(手洗いなどの不十分なケア)が原因で感染する場合もある。

また、食中毒の原因としてサルモネラ菌が挙げられるが家畜動物などに接していない場合でも、タマゴを多く使用した菓子類などの大量感染が確認されている。ペットの場合も同様で、傷口や口元を舐められた場合でもサルモネラ菌に感染するケースが報告されている。

また、バイオハザードとしての役割を持つことは勿論、少なくともこれまで日本で二度ほどサルモネラ菌によるテロ行為が行われてきた。
その時期は戦前と戦後の非常に混乱とした時期でだけではなく、毒饅頭よろしく菌に感染した饅頭を提供するなどの犯行が見られた。
国外においても同様の事件が勃発しており、サルモネラ菌がペスト同様感染症の広まりや適切な施術を受けない限り、爆発的な広がりが見られることが推測される。

なお、特別サルモネラ菌でなくともあらゆる病原菌は初期段階のうちに留めておかないと、パンデミックが発動する。
初期段階と言っても病原菌の発生源やその痕跡を掴むのは非常に難しいため、医療機関や政府などが後手に回りがちになるのは、ある種当然のものかもしれない。


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感想(7件)


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