こんばんは。土斑猫です。
「十三月の翼」連続投稿です。
いよいよ最後の山場。
頑張りますです。
―想い―
何程の間があっただろう。
一分?
一秒?
いや。
もっと短かったかもしれない。
その、ほんの僅かの間。
彼女の脳は幾つもの思考を繰り返し、その果てにその全てを断ち切った。
・・・筈だった。
けれど―
ガクン
強い衝撃とともに、身体が揺れた。
ギシ・・・ギシ・・・
細い身体が軋みを上げ、鈍い痛みが身体を巡る。
痛み。
もう、感じる事などないと思っていたもの。
生の、証。
それが、上下に引き合われる痛みだと悟った時、また別の感覚に気づく。
無意識に伸ばした左手。
その先。
包み込む感触。
それは、たった今までこの身を包んでいたものと同じもの。
「―――っ!!」
閉じていた目が開く。
振り仰いだその先で―
黄金(こがね)の束が揺れた。
「「「「・・・・・・!!」」」」
四聖獣達は、声もなくその様を見つめていた。
『―・・・おやおや・・・―』
沈黙する彼らの代わりの様に、”声”が言う。
『―此度の劇、まだ終幕ではない様だねぇ・・・―』
その響きは、何処か酷く嬉しげだった。
ミシ・・・ミシミシ・・・
耳元で、酷く嫌な音がする。
許容範囲を超えた負荷に、筋肉と骨格が悲鳴を上げているのだ。
肩の骨が、腕ごと引き抜かれそうな痛み。
けれど。
放さない。
絶対に。
汗にぬめる両手に力を込め直しながら、アカネは血が滲む唇を噛み締めた。
「・・・何、してるの・・・?」
左手の先から響く、虚ろな声。
汗がしみる視線を、そこに向ける。
つないだ手。
その先から、琥珀色の瞳がこちらを見上げていた。
また、彼女が言う。
「何してるのよ・・・!?」
「・・・見て、分からないのか・・・?」
ギリリ・・・
答えた途端、また身体が引かれる。
それに耐える様に、崖の縁にかけた右手の指に力を込める。
現世(この世)に現出した、異界の裂け目。
氷の様に冷たいその縁は、酷く固くて崩れる気配はない。
それだけが、唯一の救い。
地上と、奈落に堕ちゆくトウハ。
その両者をつなぎ止める痛みに、アカネは苦しい息を吐いた。
その様を見たトウハが、思わず声を荒げる。
「馬鹿!!さっさとこの手放せ!!」
「何だ。まだ元気じゃないか・・・。」
それを聞いたアカネが、苦しい息の中で微笑む。
「んな事で喜んでる場合じゃないでしょ!!このままじゃアンタまで・・・!!」
ズズ・・・
ズルル・・・
トウハの声に混じる様に響く、不気味な音。
その言葉に準じる様に、氷の鎖が蠢き始めていた。
うねる長虫の様にトウハの身体を這い上がり、アカネの身体にも巻きついていく。
ギリリッ
「くぅっ!!」
全身に走る激痛。
巻き付いた鎖が食い込み、凄まじい力が二人を引きずり落とそうと軋みを上げる。
ガリリッ
縁にかかる手が、悲鳴を上げて引き込まれる。
すんでの所で爪を立てるが、ドライアイスを押し付けられる様な冷痛が徐々に身体の感覚を蝕んでいく。
―長くは、持ちそうになかった。
「アカネさん!!トウハさん!!」
駆けつけたユキが、咄嗟に手を伸ばす。
しかし―
「触るな!!」
バチィンッ
「キャアッ!?」
トウハの叫びと同時に、ユキの手が弾かれた。
痺れるそれを見やれば、無数についたひび割れの様な傷。
「馬鹿!!”こっち”じゃ神(あんた達)の方が異物なのよ!!無茶すると、属性反発を起こして辺り一帯吹き飛ぶわ!!」
「し、しかしそれでは・・・!!」
「しかしもクソもない!!ほら、アカネ(あんた)も放しなさい!!天使は神ほど”純”じゃないからその程度ですんでるけど、遅かれ早かれの話でしかないのよ!!」
ありったけの力を絞って、喚き散らす。
けれど、掴む力は緩まない。
トウハは、苛立たしげに歯噛みする。
「聞こえないの!?このままじゃアンタ・・・」
「・・・心配してくれるんだ・・・。」
怒鳴る声を遮る様に、アカネが言う。
「はぁ!?」
「やっぱり、優しいな・・・。君は・・・。」
一瞬、ポカンとする。
「あのねぇ!!そんな事言ってる場合じゃ・・・」
「・・・言っただろ?」
「え・・・?」
「ずっと一緒にいるって、言っただろ・・・?」
「―――ッ!!」
絶句するトウハに、もう一度微笑むアカネ。
「・・・アカネ、ちゃん・・・」
血の気が失せた唇が、陶酔した様に呟く。
しかし、それも一瞬。
次の瞬間には、何かを振り切る様に牙をむく。
「ふざけんな!!こんなしみったれた事されたって、気が滅入るだけだ!!」
がなる声が、昏い奈落に響いて消える。
「洒落にもならないわ!!天使に悪魔が助けられるなんて、後世までのお笑い種よ!!」
「・・・・・・。」
けれど、握られた手は離れない。
「放さないか!!それなら・・・」
ザシュッ
言葉とともにしぶく、朱。
トウハの手から伸びた爪が、アカネの手を切り裂いていた。
だけど、それでも手は離れなかった。
「こ、この・・・」
「そう来ると思った・・・。」
痛みに蒼白になりながら、それでもアカネの顔は微笑んだまま。
「覚悟してれば、どうって事ないな。それ。」
トウハが、はぁと息をつく。
「・・・ホントに、馬鹿なの・・・?」
「お互い様だと思うけどな?それ。」
その言葉に、両者の顔がふと緩む。
瞬間―
ジャアラァアアアアアッ
絡みついた鎖が、一斉に引かれた。
「「―――――っ!!」」
突かれた、一瞬の隙。
弾ける様に外れる指。
二人の身体が、宙に浮く。
「・・・あ・・・」
その絶望の中でも。
アカネの手は、トウハの手を離さなかった。
そして、トウハもまた。
深い闇の中で、互いの存在を拠り所にする様に握り合う。
ジャララララッ
嘲笑う様に鳴る鎖。
つながった二人を、口を開いた奈落が呑み込む。
ユキの悲鳴が、酷く遠くに聞こえる。
暗転する世界。
後はもう、落ち行くだけ。
せめてもの抵抗の様に、互いの存在を握り締める。
二人が、全ての終わりを覚悟したその時―
「アカネちゃん、トウハさん!!」
ジャランッ
その声とともに、再び落下が止まった。
二人の視線が、一斉に上を向く。
その先にあったのは、アカネの腕を掴む6本の腕。
「あ・・・アカネちゃん、大丈夫・・・?」
「んぎぎ・・・ほらぁ、しっかり捕まって!!」
「お砂糖頭さん!!ガンバなのぉ!!」
頭上から振るその声に、二人の表情が変わる。
アカネの顔は、喜びと信頼のものに。
トウハの顔は、驚きと当惑のものに。
「ラン姉さん!!ツバサ姉さん!!クルミ姉さん!!」
「あ・・・あんた達、どうして・・・?」
二人の声に、汗だくの顔でランが微笑む。
「ラン達だけじゃ、ないわ。」
その言葉に応じる様に、三人の後ろから聞こえる声。
「くっ・・・、そうですわ!!お二人共、頑張って!!」
「全く、何でこんな事になってんのよ!?後でしっかり説明してもらうからね!?ガキンチョ小悪魔!!」
「ぬにゃにゃ・・・何かさっぱり状況が分かりませんが・・・。とにかく非常事態なわけですね・・・!?」
「アカネさん・・・水臭いれす・・・!!勝手に一人で行くなんて!!」
「ナナちゃん・・・ルルちゃん・・・頑張って!!」
「トウハ姉ちゃん、ナナも頑張るから・・・。諦めちゃ駄目だよ!!」
「まけないらぉー!!」
いつの間に駆けつけたのか。
奈落に身を投げ出す様に、アカネの腕を掴んだラン達三人。
さらにその三人を支える様に、残りのメンバーが連なっていた。
「皆さん・・・。」
その光景に、感涙するユキ。
と、
「ちょっとユキ!!一人で感動してないで手伝いなさいよ!!こちとらいっぱいいっぱいなんだから!!」
などと飛んでくる、ミカのがなり声。
「は、はい!!」
その声に飛び上がる様にして、ユキはミカの腰に手をかけた。
『―これはこれは。中々に愉快な光景だねぇ―』
天使達の様を見た”それ”が、さも愉快そうに嗤う。
しかし、
「黙れ・・・。」
静かな怒りの篭った声が、その嗤いを遮った。
見れば、四聖の四人が鋭い眼差しで中空に浮かぶ”それ”を見上げていた。
「あれが彼女達の、守護天使の魂の在り方。」
「敵も、味方も、善(いい)も、悪(わりぃ)も、関係ねぇ。」
「伸ばされる手があれば、迷う事なくそれを取る。それが、守護天使と言うもの。」
「それを揶揄する事は、許さん・・・!!」
四人の視線に射抜かれた紅月が、クニャリと歪む。
『―いや、申し訳ない。そんなつもりはないのだがね―』
ユラユラと揺れながら、月が言う。
『―感嘆に値するものを見ると、つい茶々を入れたくなる。小生の悪い癖だ。勘弁してくれたまえ―』
「ケッ!!どこまで本気だか・・・!!」
舌打ちをしながら、小石を蹴るガイ。
『―いやいや。気分を害させてしまったかな?―』
苦笑の気配を感じさせながら、月は揺れる。
『―しかし、これは確かに稀有な見物だ―』
コロリと変わる口調。
『―今彼女達が対しているのは、一つの世界の理。個人の心情でどうこうなるものではない―』
苦苦苦、とほくそ笑む気配。
『―それに、守護天使(彼女ら)の想いとやらが如何程抗えるか、見せてもらうとしよう―』
そう言うと、シンと黙り込む月。
四聖獣達もまた、沈黙に落ちた。
ズルルルルッ
皆の足が、擦れる音とともに引きずられる。
渾身の力を込めて踏ん張る天使達。
しかし、異界の理は容易にそれを凌駕する。
「ちょ、ちょっと!!これヤバくない!?」
上半身まで亀裂に落ち込んだツバサが、青い顔で叫ぶ。
「ダメよ!!弱気になったら、一気に引きずり込まれるわ!!」
ランの声に、皆改めて歯を食いしばる。
「ウギギ・・・全く、これじゃまたミカの細腕に筋肉が・・・!!」
「ブーブー五月蝿いですわよ!!ミカちゃん!!」
「っていうか、ミカねえたんのおしりおもたいらぉー!!」
「あんですって!?あんた達ー!!」
「これ、真面目にやりなさい!!」
ギャアギャアと騒がしい声を聞きながら、アカネは苦しい息の中で微笑みを浮かべる。
「トウハ、分かるだろ?」
自分の手の先でうつむいている少女に向かって、問いかける。
「皆、来てくれた。君のために。」
「・・・・・・。」
「分かり合えるんだよ。わたし達は・・・。」
「・・・馬鹿言わないで・・・。」
そんなアカネの言葉に、トウハは吐き捨てる様に言う。
「皆、アカネ(キミ)のために来たに決まってるじゃない・・・。悪魔を助けようとする天使なんて・・・」
「じゃあ、何で誰も君を捨てろと言わない?」
「・・・!!」
「・・・受け入れてくれ。トウハ。わたしを、そして皆を・・・」
答えに詰まるトウハ。
アカネは続ける。
「君だって分かってる筈だ・・・!!皆でなくとも、ナナやクルミ姉さんの想いは・・・」
「五月蝿い!!」
その言葉を振り払う様に、トウハが叫んだ。
「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!だから何だって言うんだ!!」
身体中の空気を絞り出す様に、トウハは喚く。
「どうしたって、現世(この世界)は悪魔(わたし)を受け入れない!!留まった所で、あと一日足らずで溶けて消える!!そんなわたしに、どうしろって言うの!?」
叫びはやがて震え始め、嗚咽へと変わっていく。
「・・・やめてよ・・・。もう、やめてよ・・・。重いよ・・・。貴女達の想いは・・・。」
「トウハ・・・。」
「どうして・・・?どうして、こんな事するの・・・?せっかく、思い切れたのに・・・。ご主人様の事、諦めたのに・・・。」
「・・・・・・。」
「逝かせてよ・・・。もう、もうわたしの存在する意味なんてないんだから・・・。」
溢れる雫が、キラキラと光って奈落の中へと落ちていく。
「放して・・・お願いだから・・・。もう、いいから・・・。」
ズシリ
手にかかる重みが増す。
トウハの身体から、力が抜けていくのが分かる。
ジャリリ・・・
それに呼応する様に、鎖が笑う。
嘲る様に、トウハを奈落へと誘い縛る。
アカネが何かを叫ぼうとした、その時―
「何腑抜けた事言ってんのよ!!」
強烈な叱咤の声が、二人の耳を打った。
それが、ミカの声だと理解する間もなく次の言葉が飛んでくる。
「重い?諦めた?あんたのご主人様への想いって、その程度のもんだったの!?」
「・・・・・・!!」
「中途半端な事ぬかしてんじゃないわよ。理?世界の拒絶?そんなもん、クソくらえよ!!」
俯いていたトウハが、顔を上げる。
「あんた、自分で言ってたじゃない!?理を、乱し壊すのが悪魔だって!!なら、今度もそうすればいいじゃない!!」
「・・・お笑い兎・・・。」
「突っ返せばいいのよ!!踏み倒せばいいのよ!!あんたが、ミカ達が本当に大事なものは何!?」
鋭い激が、クワンクワンと鼓膜を揺らす。
まるで、耳元で怒鳴られる様に。
「ご主人様でしょ!?なら、生きなさい!!ここにいなさい!!自分のためにじゃない!!ご主人様のために!!」
「!!」
「全く、柄でもない事言わせんじゃないわよ!!ああ、頭に来る!!駄々こねてないで、さっさと上がってきなさい!!その腑抜けた根性、一発はっ倒してやるから!!」
「・・・・・・。」
「・・・聞こえたろ?」
呆然としているトウハに向かって、アカネが言う。
「あれは、ミカ姉さんだけの言葉じゃない。皆の言葉だ!!」
「アカネ・・・ちゃん・・・。」
「捨てちゃダメだ!!トウハ。君はまだ終わりじゃない。空っぽなんかじゃない!!」
それでもなお、トウハは躊躇う。
「でも・・・でも、わたしは・・・」
「でもじゃない!!」
最後の激が、想いが飛ぶ。
「わたしが、天使(わたし達)が聞きたいのは、そんなハリボテの言葉じゃない!!君の・・・クロスズメバチのトウハの、本当の声だ!!」
「――――っ!!」
一瞬、止まる時。
見つめ合う、翡翠と琥珀の瞳。
そして―
ポロリ
琥珀の瞳から溢れる雫。
けれど、その輝きはそれまでのものとは確かに違うもの。
「・・・わたしは・・・わたしは・・・」
トウハの口が、戦慄く様に開く。
「・・・いやだ・・・」
小さく。けれど、はっきりと。
「独りは・・・いやだ・・・」
鎖に縛られた右手。軋む音を立てて、それが上がる。
「寂しいのは・・・嫌だ・・・」
求める様に。
「いたいよ・・・」
喘ぐ様に。
「ご主人様のそばに・・・」
アカネの手を。
「いたい・・・。」
掴む。
「お願い・・・」
最後の言の葉は、一つ。
「―助、けて―」
瞬間、皆の身に確かな力が宿った。
『―おお・・・!!―』
”それ”が、感嘆の声を上げる。
「・・・そうです。」
レイが。
「それこそが・・・」
シンが。
「守護天使(お前達)の、力・・・。」
ゴウが呟く。
そして―
「行っちまえぇえ――――っ!!」
拳を突き上げ、ガイが叫んだ。
ガガガッ
悲鳴を上げて、鎖が止まる。
「あ・・・!!」
それを感じたタマミが叫ぶ。
「いけるです!!」
「皆さん、もう少し!!」
「気ぃ抜くんじゃないわよー!!」
「お―――――っ!!!」×8
皆が各々に繋ぐ手を、渾身の力で引き上げる。
その力は、異界の理を確かに凌駕する。
ガガガガガッ
虚しい抵抗の叫びを上げる氷鎖。
乗り出していた、ラン達の上半身が。
アカネの身体が、引き上げられる。
そして、
「トウハ!!」
彼女が、最後の力を振り絞りトウハを引き上げようとした、その時、
フッ
昏い影が、皆の上に落ちた。
「―――え?」
一斉に、顔を上げる。
それは、巨大な”手”だった。
幾千、幾万もの氷鎖で編み上げられた、魔性の手。
奈落のそこから伸び上がったそれが、皆を掴み落とそうと爪を開いていた。
「―――――っ!!」
皆が、息を呑む。
ようやく引き上げたトウハを、アカネが抱き締める。
ゴウッ
それに向かって、轟音と共に爪が振り下ろされ―
「・・・・・・・・・!?」
終わりの時は、一向に来なかった。
トウハが、ゆっくりと目を開く。
その視界に入ってきたのは、眩く輝く広い背中。
「・・・・・・!!」
それが誰のものかを悟るに、何程の時間も不要だった。
薄い唇が、声にならない言葉を紡ぐ。
光を纏った彼は、その右手を高々と掲げていた。
皆をかき落とす筈だった魔手は、その手が放つ光に受け止められる様にその動きを止めていた。
彼は言う。
「・・・させない・・・。」
静かな。
けれど確かな言葉で。
「もう、そんな事はさせない・・・。」
彼は言う。
「この娘達は、僕が守る・・・。」
その意思に呼応する様に、その身を包む光が強くなる。
「この身に代えても・・・」
ピシリ・・・
光の中で、巨氷にヒビが入る。
そして、彼は―睦悟郎は力の限り叫ぶ。
「守ってみせる!!」
爆ぜる光。
その中で、異界の理が微塵と散った。
続く
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前にも申しましたが、すでに最後まで読んでしまったのですけど、
あえて感想つけるときは最後まで読んでなかったフリをして「先が読めませんわい、次回も楽しみですネ!」というノリで行きたいと思いますんで、そこんとこヨロシクw
さてさて、犠牲になるのは自分だけでいい、と自ら堕ちていったトウハでしたが、
アカネたんは見捨てなかった! 他のみんなも見捨てなった!
エラい、エライぞみんな。それでこそ守護天使や。
どこぞのイグアナとはエライ違いだww
この展開には、バアルも良い意味で予想外だったようで……。
やはり、こやつ余興や予想外の展開を楽しむために、自らあえて予知能力を持っておらぬのだな…。
で、バアルどんの言うとおり、守護天使たちが抗おうとしているのは世界の理。
気合だけでどうこうできるものでもないはずですが・・・。
「ミカの細腕に筋肉がー!」
とか
「ミカねえたんのおしりおもたいおー」
とか、悲壮感が不思議とないのがこの晤郎家守護天使たちの良い所よw
でも、次のトウハの気持ちの吐露が、そんななかでもしんみりしますな。
「重いよ・・・君たちの想いは・・・」「逝かせてよ・・・」とか、
でも、そう感じるのはやはり、トウハにも善の心があるなによりの証拠。
ミカの叱咤を始め、アカネの呼びかけ…そして、トウハがついに開いた、本当のこころ。
読んでいて、ついついホロリと来てしまいましたぞよw
しかし、理の方もなかなかしぶとい。巨大な手が「させんぞゴラァ!」みたいな勢いで迫ってきてますな。
で、そこでついに、ついにゴローさんキマシタワー!w
今まで散々『鬱な人』だった彼ですが、ようやく開眼しましたか。もっと早く開眼しとけよという気もしますがw
これまでのヘタレ印象を打ち破れるほどの働きができるかどうか、次回が楽しみですな(=^ω^)
え、四聖獣へのコメント?
コメント要員にコメントしてもなww