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2021年02月28日
今日の東京の感染状況
なぜ、僕の名前と住所が… 愛知リコール偽造署名に利用、情報公開で判明。覚えのない母印まで
愛知県・大村秀章知事の解職請求(リコール)を求める署名活動で、43万5千筆の83%に不正が疑われている。
佐賀県内の貸し会議室で名簿の組織的な「書き写し作業」が行われていことも、証言から明らかになった。
そんななか、身に覚えがないのに署名簿に名前があったと被害を訴える男性に話を聞いた。
署名した記憶がないリコールの署名簿に、氏名や住所、生年月日を勝手に書かれ、さらに母印まで押されていたんです。驚きましたし、偽物の自分がいるような気持ち悪さも覚えました」
そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、愛知県みよし市に住む大学講師の山上博信さん。刑事訴訟法などを専門としている。
大学の授業で地方自治を教えた際には、愛知県知事のリコール運動についても扱った。職業柄、情報公開制度にも精通している。ニュースで不正が疑われていることを知り、自分の名前が悪用されていないか、市に個人情報保護法に基づく開示請求をした。
「今回は問題が大きかったからか、自治体の対応も早く、請求の翌日には開示決定されました。とはいえ署名はしていないのですから、決定の連絡があったときには、やはりびっくりしましたね」
このリコール運動そのものにも反対の立場であり、署名をした記憶は一切ない。もちろん母印を第三者に提供した記憶も、だ。
山上さんの筆跡と、署名簿に記されている筆跡の特徴は異なる。住所の書き方も「五丁目」と書くところが「5-(ハイフン)」にされているという違いもある。
署名は10月8日付。だが、山上さんは同日に授業があり、その後も体調を崩して通院していた。署名をする時間などなかった。
「筆跡も雑で、誰かがかなり慌てて書いてように感じましたし、その時点で、組織的な動員の疑いがあるようにも感じていました」
偽造の経緯、バイトの証言は
リコール署名は、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の呼びかけで昨年8月にはじまった。名古屋市の河村たかし市長も協力し、全国的な注目を集めた。
一方、県選管は今年2月1日、提出された署名約43万5000人分のうち83.2%が有効と認められなかったと発表。うち90%は同一の筆跡とみられ、48%は選挙人名簿に登録されていない人の署名だった。同一の母印が10万以上あったこともわかっている。
県選管は2月15日、地方自治法違反の疑いで、愛知県警に被疑者不詳で刑事告発し、受理。すでに県警が捜査をはじめている。なお、高須氏や河村市長は一連の不正への関与を否定している。
西日本新聞と中日新聞は2月16日、愛知県民らの名前や住所が書かれた名簿を、多数のアルバイトがリコール活動団体の署名簿に書き写していたと報じた。名古屋市の広告関連会社の下請け会社が募集し、佐賀県内で実施されたものだったという。
アルバイトマッチングサイトにこの求人情報が掲載されたのは昨年10月22〜24日のあいだ。「未経験者大歓迎!佐賀市で名簿の書き換え作業!!」と呼びかけており、時給900〜1000円、交通費は500〜1000円だった。
バイトに参加した20代の男性は、BuzzFeed Newsの取材に、作業は「数十人でぎゅうぎゅう詰めとなった会議室」で実施されていたと証言。運営側の指示通り、氏名、住所、生年月日が記された名簿から、計8時間で250人分を書き写したという。
もし、自分の名前が使われていたら?
自分の名前を使われた、と訴えているのは山上さんだけではない。同県弥富市の市議会議員5名や碧南市の市議会議員3名も、自身の名前や住所などが不正に署名に利用されているとして、容疑者不詳の告訴状を名古屋地検に提出している。
無効が疑われた署名は約36万2千筆。故人の署名が8000人分あったほか、転居した人物の名前もあったことなどから、古い署名が流用されていたとの指摘もある。
「僕以外にも数十万人が巻き込まれている可能性のある大事件。有権者名簿や過去の住民基本台帳なのか、名簿がどこかかから漏れているのではないかと不安です。普通は僕のように自分で情報開示請求をしませんから、不安な方はこの機会にぜひ開示請求をしてみた方が良いのではないでしょうか。そのための制度ですから」
そのうえで、「公的な手続きに勝手に名前が使われている、詐欺のようなこと」と憤りを隠さない。
「リコール制度ではこのような不正は想定されていない。民主主義の仕組みを悪用した、ありえない大事件です。署名を偽造する行為は重い犯罪。依頼した人物だけではなく、関与したとみられる企業、そして参加したアルバイトにも責任がないわけではないでしょう」
「責任者がわかったときには、厳罰よりも、証拠に基づいて適切な審理が行われ、全容が明らかになることを望みます。二度とこんなことを起こしてはいけないと思います(BuzzFeed Japanより引用)
署名してないのに勝手に名前を使われるとか怖いですよね
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佐賀県内の貸し会議室で名簿の組織的な「書き写し作業」が行われていことも、証言から明らかになった。
そんななか、身に覚えがないのに署名簿に名前があったと被害を訴える男性に話を聞いた。
署名した記憶がないリコールの署名簿に、氏名や住所、生年月日を勝手に書かれ、さらに母印まで押されていたんです。驚きましたし、偽物の自分がいるような気持ち悪さも覚えました」
そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、愛知県みよし市に住む大学講師の山上博信さん。刑事訴訟法などを専門としている。
大学の授業で地方自治を教えた際には、愛知県知事のリコール運動についても扱った。職業柄、情報公開制度にも精通している。ニュースで不正が疑われていることを知り、自分の名前が悪用されていないか、市に個人情報保護法に基づく開示請求をした。
「今回は問題が大きかったからか、自治体の対応も早く、請求の翌日には開示決定されました。とはいえ署名はしていないのですから、決定の連絡があったときには、やはりびっくりしましたね」
このリコール運動そのものにも反対の立場であり、署名をした記憶は一切ない。もちろん母印を第三者に提供した記憶も、だ。
山上さんの筆跡と、署名簿に記されている筆跡の特徴は異なる。住所の書き方も「五丁目」と書くところが「5-(ハイフン)」にされているという違いもある。
署名は10月8日付。だが、山上さんは同日に授業があり、その後も体調を崩して通院していた。署名をする時間などなかった。
「筆跡も雑で、誰かがかなり慌てて書いてように感じましたし、その時点で、組織的な動員の疑いがあるようにも感じていました」
偽造の経緯、バイトの証言は
リコール署名は、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の呼びかけで昨年8月にはじまった。名古屋市の河村たかし市長も協力し、全国的な注目を集めた。
一方、県選管は今年2月1日、提出された署名約43万5000人分のうち83.2%が有効と認められなかったと発表。うち90%は同一の筆跡とみられ、48%は選挙人名簿に登録されていない人の署名だった。同一の母印が10万以上あったこともわかっている。
県選管は2月15日、地方自治法違反の疑いで、愛知県警に被疑者不詳で刑事告発し、受理。すでに県警が捜査をはじめている。なお、高須氏や河村市長は一連の不正への関与を否定している。
西日本新聞と中日新聞は2月16日、愛知県民らの名前や住所が書かれた名簿を、多数のアルバイトがリコール活動団体の署名簿に書き写していたと報じた。名古屋市の広告関連会社の下請け会社が募集し、佐賀県内で実施されたものだったという。
アルバイトマッチングサイトにこの求人情報が掲載されたのは昨年10月22〜24日のあいだ。「未経験者大歓迎!佐賀市で名簿の書き換え作業!!」と呼びかけており、時給900〜1000円、交通費は500〜1000円だった。
バイトに参加した20代の男性は、BuzzFeed Newsの取材に、作業は「数十人でぎゅうぎゅう詰めとなった会議室」で実施されていたと証言。運営側の指示通り、氏名、住所、生年月日が記された名簿から、計8時間で250人分を書き写したという。
もし、自分の名前が使われていたら?
自分の名前を使われた、と訴えているのは山上さんだけではない。同県弥富市の市議会議員5名や碧南市の市議会議員3名も、自身の名前や住所などが不正に署名に利用されているとして、容疑者不詳の告訴状を名古屋地検に提出している。
無効が疑われた署名は約36万2千筆。故人の署名が8000人分あったほか、転居した人物の名前もあったことなどから、古い署名が流用されていたとの指摘もある。
「僕以外にも数十万人が巻き込まれている可能性のある大事件。有権者名簿や過去の住民基本台帳なのか、名簿がどこかかから漏れているのではないかと不安です。普通は僕のように自分で情報開示請求をしませんから、不安な方はこの機会にぜひ開示請求をしてみた方が良いのではないでしょうか。そのための制度ですから」
そのうえで、「公的な手続きに勝手に名前が使われている、詐欺のようなこと」と憤りを隠さない。
「リコール制度ではこのような不正は想定されていない。民主主義の仕組みを悪用した、ありえない大事件です。署名を偽造する行為は重い犯罪。依頼した人物だけではなく、関与したとみられる企業、そして参加したアルバイトにも責任がないわけではないでしょう」
「責任者がわかったときには、厳罰よりも、証拠に基づいて適切な審理が行われ、全容が明らかになることを望みます。二度とこんなことを起こしてはいけないと思います(BuzzFeed Japanより引用)
署名してないのに勝手に名前を使われるとか怖いですよね
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