(2018年投稿記事です。)
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艦艇装備幹部となるためにいろいろな場所で学んできたペンギンも、そろそろ装備幹部となるための準備が始まります。
実際に装備品を製造する企業での研修や、造修補給所での実務実習が始まります。
そして装備幹部としてどの分野に進むのか、進路希望と面談が繰り返されます。
(前回記事):『北朝鮮監視のため国連軍の軍事作戦が進行中!』
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(1)製造企業、造船所での企業研修!
装備幹部での教育は座学も重視されますが、企業での研修も重視されます。
『装備幹部は、実物を知らなければ何も始まらない!』
とにかく、艦艇関係の装備に関するあらゆる企業での研修が重視されます。
幹部専門艦艇装備課程のある2術校が、横須賀に設置されたのも各企業への研修に行きやすいという都合もあります。
造船所での、建造工程からの研修ではあらゆるところを見て回ります。
装備品製造企業では、組立途中の機器など普段見ることのできない部分まで細部にわたって勉強します。
図1 艦艇エンジンLM2500
引用URL:http://www.fi-powerweb.com/NQT/Power/DIDUKNOW/GE-LM2500.png
1.1 安全への教育を実践で叩き込まれる!
企業研修のもう一つの目的として、安全への教育を実践で教え込むという目的があります。
装備幹部が実際の現場で実務を行うとき、安全に無関心・予兆を感じ取れないのは致命的といえます。
そんな人間を、現場に出すわけには行きません。
図2 造船所での安全確認風景
引用URL:http://www.intio.or.jp/ihos0120/topics/img/28_1.jpg
企業研修の場は装備幹部として安全に活動できるか判定する場所でもあり、今後の配属を決定する重要なポイントです。
1.2 現場経験のない若手幹部に現場というものを体感させる。
企業研修を多く行うのは、現場経験のない若手幹部に経験を積ませる意味合いもあります。
公募技術幹部のように、社会経験・現場経験のある人間は現場を理解しています。
しかし大学からそのまま自衛隊に入隊した、若手幹部には経験がありません。
実務に付くまでに、少しでも経験を積んで現場の空気などを体感させる目的で行われます。
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(2)艦艇装備幹部といってもいろいろある職種
幹部専門艦艇装備課程に入校後から、数回の進路希望調査が行われます。
これは艦艇装備幹部という職種の中でも、さらに細かい専門職種に分かれるためです。
艦船装備幹部が付く専門職種は、以下のような分野があります。
・船体
・機関
・電気
・誘導武器
・水中武器
・通信電子
という、大まかに分けて6種類の専門分野に分かれてきます。
この中でもさらに細かい分野に分かれていき、多くの分野があります。
また、勤務する部隊によっても分野が分かれます。
・造修補給所という、艦艇の整備に関する部隊
・弾薬整備補給所という、弾薬・魚雷・ミサイル・機雷などを担当する部隊
といった、細かい専門分野に分かれていきます。
2.1 潜水艦・LCACは専門の科で対応する場合も!
艦艇の中でも潜水艦については、特に潜水艦科という専門部署が存在します。
横須賀と呉の潜水艦部隊が存在する造修補給所に、潜水艦科は存在します。
またLCACの整備については、呉造修補給所に専門の整備科が置かれています。
図3 LCAC
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/airc/lcac/img/lcac_06l.jpg
2.2 海幕補任班人事担当者の面接を経て専門職種を絞り込む!
幹部専門装備課程の教育期間も終盤に差し掛かると、海幕人事教育部補任課の人事担当者が来訪します。
最終的にどの専門分野でどの部隊に配属するか調整と、本人との面談が待っています。
海幕人事担当も、この時ばかりは慎重かつじっくりと面談を行います。
図4 面談
引用URL:https://www.pakutaso.com/20170459116post-11288.html
ここまで教育を行って、いざ部隊に赴任するとダメでした!は重大な結果になるためです。
特に装備を扱う装備幹部の場合、
・本人の希望
・本人が歩んできた経歴(大学時代の専攻分野を含めて)
・部隊からの補任要望
・秘密適正・潜水艦適正・航空適正など身体的適正
などなど、いろんな事項を考慮して検討されます。
特に装備品は秘密事項となる事が多いため、慎重に面談がされます。
また6つの専門分野の中には、高い基礎的知識を既に熟知していることが求められる場合もあります。
この面談で、自分の進む専門分野への候補が示されます。
あくまで、この専門分野への補任を検討している!という内示となります。
正式に決まるのは、卒業前の配属発表にて決まります。
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(3)横須賀造補所実習配属にて自分の専門分野がだいたい決まる。
艦船装備課程では、卒業の3週間前ほどに造補所実習があります。
横須賀造修補給所の各科に1週間ほど、現場実習として各科に配属され勤務しながら学びます。
図5 横須賀造修補給所
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/yrsf/image/yrsf.jpg
艦船装備課程の学生は、各科に配属され実務をこなしながら装備幹部の仕事を体験します。
どの科に配属されるかは、2術校技術教官室と横造補所の調整で決まります。
ここで「自分はこの専門分野に進むんだ・・・」と初めて知らされます。
かつての遠洋航海での職種決定と違う緊張感で配属されます。
横造補所での実習が終わると、ついに幹部専門装備課程の修了と部隊配属発表となります!
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