(2017年投稿記事です。)
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2017年2月12日に、北朝鮮で新型ミサイルの発射実験が行われました。
昨年のSLBM発射に続いて、明らかに実戦レベルに技術力が発展してます。
これは、今までとは次元の違うレベルでの脅威になってきました。
今日は、そんな北朝鮮の新型ミサイルについて解説!
(前回記事):『海上自衛隊装備品の銃に関するあれこれ雑記』
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(1)次元の違う新型ミサイル発射の成功
2017年2月12日に発射実験が行われた新型ミサイル「北極星2号(KN-15)」は、今までとは違うミサイルでした。
図1 新型ミサイル発射の状況(KN-15)
引用URL:https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/ilCc2VX54IjI/v0/488x-1.jpg
今までとは全く違う発射スタイル、車両、飛行軌道など全てが変化しています。
2016年の、「ムスダン(BM-25)」とは全く違うものになっています。
図2 ムスダンと思われるミサイル発射
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/u2HM3ExyPn4/maxresdefault.jpg
また、潜水艦発射型SLBMの発射実験も昨年実施されています。
これについては、今まで懐疑的ではありました。
しかし今回の陸上からの新型ミサイルの発射成功から、SLBMも成功していると考えられます。
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(2)重要視すべき3つの事項
この一連のミサイル発射について、重要な3つの事項を押さえておく必要があります。
それは、
・個体燃料ロケット
・ロフテッド軌道
・コールドローンチ技術
になります。
固体燃料ロケットが、今回の新型ミサイルの大きな注目点です。
今までの北朝鮮のミサイルは、液体燃料ロケットでした。
固体燃料ロケットの場合、即時発射が可能になり、探知が難しくなります。
ロフテッド軌道についても、通常より高い高度を飛行することになります。
図3 ロフテッド軌道の動き
引用URL:http://blog-imgs-45.fc2.com/u/l/t/ultorasoul/blog_import_50a62bd2f0485.jpg
ロフテッド軌道で発射されると、現在整備が進められているミサイル防衛体制での迎撃がより難しくなります。
コールドローンチ技術については、SLBMにて重要な技術となります。
この技術の習得が進むと、よりミサイル防衛に困難が付きまといます。
少なくとも、北朝鮮はこの3つの技術を習得したと判断してよいでしょう。
これからの、ミサイル防衛体制を構築する上でかなりの困難が付きまといます。
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(3)ミサイル運搬車(TEL)に注目!
今回は、新型ミサイルばかり注目されていますが、ミサイル運搬車TELにも注目です。
明らかに今までとは違う、無限軌道型移動式発射車両(TEL)が使用されています。
図4 新型TEL?
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/nonreal-pompandcircumstance/imgs/a/a/aa00d98e.png
今までのTELはタイヤ式でしたが、今回登場したのが無限軌道型の車両です。
無限軌道型の車両は、そうそう簡単に作れるものではありません。
ミサイルのような重量物を起立させて、安定させるとなるとかなりの技術力です。
最初は、ロシアの対空ミサイル「ブク(9K37)」の車両かと考えました。
しかし、細部の状況が違うため、北朝鮮国内で独自開発した可能性もあります。
この車両だけで、射撃管制などができるのであれば相当な完成度です。
明らかに、脅威レベルが上がった北朝鮮のミサイル技術には要注意です!
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