(2015年投稿記事です。)
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海上自衛隊や、陸空自衛隊の入隊後の年金制度などについてはあまり情報が出ませんね。
入隊などの目を引きやすいことに情報が多くなりがちです。
中には、『自衛隊に入隊したら年金も高くていい生活なんだろう』と思う方もいるかも?
今日はそんな、あまり知られていない年金に関するお話をします。
(前回記事):『韓国のスパイ暗闘そして沈没事件でのさや当て』
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(1)まずは海上自衛官の年金を確認する!
まず、海上自衛官が年金を受け取るとき、受け取る年金は、
『年金=国民年金(基礎年金制度)+国家公務員共済年金(被用者年金制度)』
であるこという仕組みを御理ください。
これは、自衛官も公務員の枠組みとして運用されているためです。
2015年10月からは年金制度が改革されて、
『自衛隊の年金=国民年金+厚生年金』
に一元化されます。
図1 年金制度の一元化
引用URL:http://www.kkr.or.jp/seidokaikaku/27ichigenka/images/kouteki-nenkin-seido-ato.gif
自衛官だからといって特別な年金制度があるわけではありません。
通常の公務員と同じ制度になっています。
共済年金(厚生年金)による加算及び職域加算という部分が上積みされます。
そのため、国民年金のみよりは加算された額が支給されます。
ただ、厚生年金は20年以上の加入で規定の額が出ますので、加入期間(在職期間)が20年以下だと減額になります。
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(2)定年が早いということを考慮していますか?
自衛隊はその性質上、定年が他の公務員より早い制度となっています。
図2 自衛隊の階級と定年年齢
引用URL:http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2002/zuhyo/img/az145004.jpg
ここで、高卒と大卒での違いが出てくるかというと、数年程度の加入期間の差が出てきます。
・高卒で18歳で入隊し、54歳で定年となる=36年の加入期間
・大卒で22歳で入隊し、55歳で定年となる=35年の加入期間
という加入期間の差が出てきます。
ならば高卒で入隊した方が年金の受給額が高くなるのかというと、そうでもありません。
この勤務期間の間の給与の差にもよるところがあります。
特に職域加算となると、棒給が基準となるため何をやっていたかで年金支給額が変わります。
そのため、自衛隊で年金を考えるとき、高卒と大卒で支給額が変わるということはありません。
むしろ、自衛隊の職務で何をやっていたかによって決まるといえます。
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(3)再就職で生涯年金に差がついてくる!
自衛隊の定年は早期にきます。その後、年金支給開始は現在65歳からです。
この間に再就職すると、年金額が増加していきます。
自衛隊を定年退官した後年金生活でも十分に生活はできるのですが、再就職した方が年金の額は増加致します。
私のかつての上司で、定年後に私立学校の教頭に再就職された方が2度目の定年を迎えましたが年金額もかなりのものになったそうです。
実際のところ、自衛隊に入隊して年金のことを考えると高卒・大卒という枠での差はありません。
「何をやってきたか」という部分が、重要になってきます。
高卒にて入隊し、退職後にその技量で専門職を存分にふるうこともできます。
私も、退職後に自動車免許を取りに行ったときに、そこの自動車学校の教頭が元海自の方だったことがあります。
その方は、自動車、重機等の指導員の資格を在職中に職務として習得して、現在の職場に再就職したそうです。
国民年金の支給が満額になるのが25年以上ですので、その部分も含めて考える必要があります。
そう考えると、諸外国の制度がやはりうらやましいなあと思っているところです。
最後になんでもかんでも天下りと言わないでよ〜!
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