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2019年04月14日

輸液の計算が出来るようになる

昨日、栄養はトータルで考えましょうとお話しましたね。
そのために必要なことは何でしょうか?
経口摂取は、何キロカロリーの食事を何割食べたかというところから栄養量が算出できますね。
(しかし、この何割摂取、あまり正確でないことも多いので、注意が必要です…)
経腸栄養は、栄養剤の成分表示から栄養量がわかりますね。
そして、管理栄養士が一番気にしていないのが、静脈栄養。
静脈栄養には、中心静脈栄養と末梢静脈栄養がありますね。
中心静脈栄養は、それだけで一日の必要栄養量を充足できますが、
末梢静脈栄養は、それができません。
末梢静脈栄養は、栄養補給というよりは、水分や電解質補正の意味合いが大きいので、
経口摂取と併用されることが多いです。
中心静脈栄養は、消化管での消化が難しい方に対してポートを造設して行うもの。
一番生理的なのが、経口摂取、経口摂取は難しいけれども消化管での消化は出来る方には経腸栄養、
消化が難しい方には中心静脈栄養でしたね!
つまり、経口、経腸、中心静脈栄養ではこれら単体で生命を維持できるけれど、
末梢静脈栄養では完全に栄養量が不足してしまうんです。
そんなの分かっているよと思う方も多いと思いますが、
こんな栄養管理の患者さんってかなり多いんですよ。
こんな栄養管理を行った患者さんの行く末は…もう分かりますよね。
静脈栄養のみ一日500kcalなんて患者さんを放置してはいけません。
ただし、治療方針は患者・患者家族と医師で相談して決めるものなので、
頭ごなしに「先生栄養が足りません!」なんて言ってはいけません。
治療方針が決まらないと、医師も積極的な治療を行うことができませんので、
静脈栄養で様子をみている可能性があります。
カルテの記載情報や看護師さんに「先生から治療方針について聞いていますか?」
など情報収集に努めましょう。
積極的な治療を望む方向で静脈栄養のみなのであれば、
それは管理栄養士から最善方法を医師に提案する必要がありますね。

このように、管理栄養士が苦手である静脈栄養の分野にも一歩進んでいきましょう。
今はメーカーから輸液一覧表が出ていますので、参考にして、自分で計算が出来るようにしましょう。
薬剤師さんは輸液の専門家ですので、分からない場合は相談して教えてもらいましょうね。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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