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2018年03月26日

病院における持ち込み食

病院では、基本的に持ち込み食はお断りするようにしています。
なぜなら病院で提供する食事は、私たちが普段食べている食事とは意味が違うからです。
病院の食事は、治療の目的の一つで提供しています。
常食と言われている、最も一般的な食事も「一般治療食」の一つです。
常食も治療食とういうことを覚えておいてくださいね。

そして、食事の提供にあたっては、「主治医の指示」で提供していることを忘れてはいけません。
細かい食事変更は、看護師や管理栄養士が行っているので、
主治医からの指示で提供していることを忘れてしまう方もいるのですが、
この「主治医からの指示」で提供=治療目的の食事というのは本当に重要なことです。

そのため、患者さんに持ち込み食をされてしまうと、管理された食事が意味をなさなくなってしまうんです。
このことは、患者さん、患者さんの家族にしっかりと理解してもらう必要があります。
看護師さんからの説明では、理解してもらうことが難しい場合もあるので、
必要に応じて管理栄養士から説明を行うようにしましょう。
特に、生活習慣病などがあり、特別治療食を提供している方においては、
余程の理由がない限り持ち込み食は禁止です。
もし、隠れて食べているような場合は、きちんと説明を行うようにしましょう。
また、嚥下障害などがあるにも関わらず、誤嚥の可能性のある食品の持ち込み食がある場合、
これは命の危険がありますので、必ずやめてもらうようにしましょう。

ここまで、基本的に持ち込み食は禁止という話をしてきましたが、例外もあります。
例えば、
・末期であり、食事が治療として機能しない場合
・好き嫌いが激しく、病院の禁食対応では対応しきれない場合
・病院の提供量では足りない場合(若い男性などで、肥満ではなく、必要エネルギーが多い場合)
これらの場合、主治医に相談の上、持ち込み食を許可します。

管理栄養士として、持ち込み食の必要性がある患者なのかはしっかり判断できるようにしましょうね。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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